Takepuのブログ

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温家宝後継に李克強

2011-08-10 22:07:24 | 時事
香港特別行政区政府は9日、李克強・第一副首相(政治局常務委員、序列7位)が16-18日、香港を訪問すると発表した。香港紙「明報」が数日前に李副首相が香港を訪問することを報じており、最近では副首相級で香港を訪問した例はなく、次の首相含みでの香港訪問だとしていた。

明報のスクープが当たった形だ。ただ、これで首相就任は確実、というのは、銭其シン副首相も、1996年全人代常務委員会香港特別行政区準備委員会予備工作委員会主任に就任、中国代表団として香港返還式典に出席。銭副首相は当然首相になっていないから例外だが、と、これで首相に決まりだ、と言い切れるのだろうか、と思っていた。明報が言っている副首相レベルでの香港訪問はない、というのは、返還業務以降の話としてなのだろう。

明報を疑うわけではないが、10日の「サウスチャイナモーニングポスト(南華早報)」が、「李克強が香港訪問する。次の総理になるのを確認した」と報じ、確実なのかな、と思うようになった。サウスチャイナには、かつての著名なコラムニストで今は米国のシンクタンクの研究員となっているウイリー・ラム(林和立)氏が「李克強は今回の訪問でさらに一歩、温家宝総理の後任になると証明された」とコメントを寄せていたからだ。
ウイリー・ラム氏はサウスチャイナの特ダネ記者として鳴らしたが、親英反中の編集方針だったサウスチャイナが、香港返還以降、中国本土から大陸の英字紙「チャイナ・デイリー」の編集幹部が入り編集権を掌握するなどして仕事がやりにくくなり、サウスチャイナを飛び出した形になっている。

温家宝首相は常々、今期で引退することをほのめかしており、後任の最有力は胡錦濤総書記や温家宝首相と同じ共産党青年団派(団派)の李克強だった。当初から太子党の習近平総書記、団派の李克強首相とバランスをとると見られていた。ただ、太子党が押し気味の傾向も見られ、首相候補には第2副首相の王岐山や広東省党委書記の汪洋、まあ、ありえないとは思うが、太子党がゴリ押しするなら重慶市党委書記でスタンドプレーの目立つ薄熙来も喧伝されていた。

李克強が首相になるのなら、これで一応バランスの取れた形となった。


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