Takepuのブログ

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十八大は胡錦濤の勝ち?

2012-11-05 02:13:48 | 時事
8日から開かれる中国共産党第18回大会のお膳立てをする第17回中央委員会第7次全体会議、いわゆる「七中全会」が4日閉会し、コミュニケが発表された。党章程(規約)修正案を説明したという。内容には触れられていないが、胡錦濤が提唱する「科学的発展観」が盛り込まれて、胡が毛沢東、?搶ャ平、江沢民と並ぶ共産党の指導者として明文化されるということになるのだろう。

コミュニケにはまた、「?搶ャ平理論と“三つの代表”の重要思想をもって指導し、科学的発展観の実践を深く貫徹して全党全軍、全国各民族人民の団結を導き、科学的発展を主題として堅持し・・・・」と、?搶ャ平、江沢民のスローガンを持ち上げながらも、胡錦濤のスローガンをたくさん盛り込み、党規約に成文化するための足跡が見える。一方で、?搶ャ平理論の前に「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想」というこれまでのお決まりのスローガンが今回も消えており、毛沢東思想を歪曲して利用しようとした薄熙来・前重慶市党委書記の影響力を抑えようとしているとの見方ができる。

胡錦濤の腹心が中央軍事委の弁公室に異動になった、との情報や、中央軍事委副主席に胡系列といわれる許其亮・空軍司令官が4日、決まったことなども、胡錦濤が総書記を降りた後も、江沢民らと同様に中央軍事委主席は手放さず2年程度院政を敷くというか、習近平・新総書記の目の上のたんこぶとして影響力を行使すると見られる。

朝日新聞に連載されていた「紅の党」が終わった。本になるとのことだが、最後のほうは香港など海外メディアの情報を裏取りすることもなくそのまま転電して、文章の量を稼いでいたようだ。最初のほうは一応いちいち情報の裏取りをしていて、時間と金があるなあ、と思っていたが、やはり息切れしたようだ。習近平が「プールで背中に怪我をした」として米国務長官との会談をキャンセルした理由やその他の不思議な事象については、ついに答え、あるいは一定の説明を出すことはせず、なんとなく終わってしまった。やや尻切れトンボの感じだ。