Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

映画「赤壁Ⅱ」を見た

2009-02-07 01:26:56 | 映画鑑賞

「レッドクリフ パートⅡ」(赤壁 決戦天下)を見た。日本では4月封切。
いよいよ、諸葛亮孔明が風を見る。10万本の矢を曹操軍から失敬してくる奇策も、もちろんたっぷり描かれている。
基本的にはなかなか見せるつくりになっている。単に英雄伝説というわけではなく、戦争と人の死のむなしさ、実らない恋、別れなども盛り込まれている。

舞や音楽の部分がかなりしつこく出てくるが、それは周瑜の描き方に対する呉宇森(ジョン・ウー)監督のこだわりなのだろう。写真は湖北省赤壁の古戦場わきにある周瑜像。趙雲子龍を多めに描いているのも監督の好みだな、きっと。劉備玄徳を庶民的な人物として好意的に描いているのもそう。
前回、ちょっとしか登場場面がなかった趙薇(ヴィッキー・チャオ)も、パートⅡでは重要な役割と、一つのエピソードが盛り込まれる。モデル出身で映画初出演、芝居ができないと揶揄された林志玲の芝居も出てくる。
しかし、金城武も、林志玲もあっさりとセリフは吹き替えになっている。その辺はジョン・ウーのほうがシビアだな。以前、張芸謀監督作品の「十面埋伏(LOVERS)」で、劉徳華(アンディ・ラウ)も金城武もセリフが訛りまくり。唐王朝の近衛兵役なのにセリフが広東語訛りや台湾語訛りじゃまずいでしょう。聞くに堪えなかった。
その辺の配慮は赤壁のほうが圧倒的に上。もちろん中村獅童にも変な中国語は喋らせず完全に吹き替え。さすがジョン・ウー。ハリウッド作品にも負けない中国的エンターテイメントになった。ただ、終わり方がシンプル。パートⅢがあるんだろうか、と思わせるほど。
映画館で見たら迫力が違うから、たぶん見に行くと思う。