一路順風

日記でございます。

にっぽん語

2006-02-08 23:56:53 | 徒然
 お晩です。春とは名ばかりの寒い日が続きますね…皆様風邪など引いてらっしゃらないでしょうか。

 さてさて昨日テレビを見ていてふと気付いた事。見ていたテレビは「ガイアの夜明け」。海運関係の特集をやっていたので見てみました。そこで取り上げられていた日本最大手の船会社『日本郵船』。この会社の読みですが、私は「にっぽんゆうせん」だと思っていました。しかし番組のナレーションは「にほんゆうせん」と読んでいました。ちょっと気になって調べてみましたが、やっぱり「にっぽんゆうせん」みたいですね。英文名も「NIPPON YUSEN KABUSHIKI KAISHA」ですし。
 私は人の名前や地名など固有名詞の読みにはこだわるタチなので社名を間違えたまま連呼するナレーションがちょっと耳障りになってきました。固有名詞を間違えるのは失礼ですよね。

 とは言っても日本語の固有名詞は難しい。私たちの暮らすこの国家からして読みにくい。「にほん」か「にっぽん」か。日本銀行は「にっぽんぎんこう」ですね。お札の裏をご覧下さい。日本橋、「にほんばし」と読めば東京の、「にっぽんばし」と読めば大阪の地名です。うーむややこしい。

 読みに関して特に難しいのは人名ではないでしょうか。最近の子ども達の名前を読むのは一苦労です。昔の人も難しいですが。徳川慶喜を「けいき」、森有礼(何故こんなマイナーな…)を「ゆうれい」などと慣用的に音読みに逃げる場合もありますがやっぱり正しくは徳川「よしのぶ」、森「ありのり」ですからね。

 人名についてちょっと納得いかない話を一つ。胡適という名前をご存じでしょうか。中国近代の文学者で、私も卒論を書いた時には彼の論文に助けられたものです。その胡適大先生の名、何と読みますか?普通に読めば「こてき」ですよね(日本語で。外国人の名を日本語で読むことに無理があるのかもしれないけれど。ヘップバーンさんをヘボンさんにしてしまう国だから…どっちが現地の言葉に近いかは微妙なところですが)。そんな彼の名を業界人(笑)は一般に「こせき」と読みます。
 なぜセキなのか?と先生に質問する学生がいました。すると先生はこう答えました。「昔の(日本の)偉い先生がセキと読んだからです」。…それが答えですか?う~ん…。納得いきませんね。まぁ「適」は中国語で読むと「shi」でサ行音なので、セキという音があるという説が一般的なようですが。前者だったら嫌だなぁ…。

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