24/5/2木11:04酒匂隆雄様記事抜粋<
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ドル高&円安の流れが続き、昭和の日に東京市場が休場する中、週明けの4月29日(月)にはついに大台の160円を突破し、高値160.21円を記録しました。政府・財務省がドル売り&円買い介入を行ったものの、一時的な暴落を経て、水曜日午前中には157.80円の高値圏で推移しています。この介入に関しては、口先介入が続き、政府や日銀が懸念を示す中、市場は円安トレンドの継続に油断感を覚えています。日米韓の共同声明やFRBの利下げ期待などがドル高&円安の背景
この動きに対して当日我が国政府・財務省はドル売り&円買い介入を行い、ドル・円相場は一時154.51迄暴落したが、その後徐々に値を戻して水曜日午前中には157.80の高値圏
銘柄 | 4月1日 | 4月30日 | 変化 |
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米10年債利回り | 4.317% | 4.681% | +0.364% |
日経平均 | 39,803.09 | 38,405.66 | -3.5% |
ダウ | 39,566.85 | 37,815.92 | -4.4% |
ナスダック | 16,396.83 | 15,657.82 | -4.5% |
S&P | 5,243.77 | 5,035.69 | -4.0% |
ドル・円 | 151.64 | 157.81 | +4.1% |
ユーロ・ドル | 1.0742 | 1.0666 | -0.7% |
ポンド・ドル | 1.2551 | 1.2491 | -0.5% |
豪ドル・ドル | 0.6489 | 0.6473 | -0.2% |
(両日共に日経平均以外はニューヨーク市場の終値。)
ひと月の間に4%以上上昇したドル・円相場の動きは、明らかに日米韓の共同声明に盛られた“最近の急激な円安。”であり、月曜日の大規模介入を正当化出来るものであろうが、現在進行中の円安の動きは日米金利差がもたらしたものであって、日銀が利上げを渋り、同時にFRBによる利下げの開始のタイミングがずれ込む様であれば早急な金利差縮小を望むのは難しい。
言い換えれば日米金利差が縮小しない限り、円高への転換を望むのは難しい
介入で投機筋が保有する巨額の円ショート・ドルロング(因みにシカゴ・IMMの投機筋は4月23日時点で約145億ドルの買い持ちポジションを保持している。)を炙り出したり、1日に4~5円ドルをぶち下げて投機筋にドルを買う恐怖を与えれば良いのだ。
このまま放っておくと再び160円、次は170円と投機筋の目標は高くなる
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任
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