あんなこと こんなこと 京からの独り言

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半世紀後には

2014年03月02日 | うんちく・小ネタ
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                                                                    先日、新聞で「スマホのアプリに不具合」<wbr></wbr>という小さな記事を見つけ、「昭和の人がこの見出しを読んだらどう思うだろう」<wbr></wbr>と想像してしまいました。 
昭和人でなくても、<wbr></wbr>携帯電話が普及し始めた20年前でもこの見出しの意味は通じません。
スマホ?アプリ?呪文か念仏だと思ったかも。
それほどまでに携帯電話の進化は速いわけで、<wbr></wbr>手塚治虫先生が描いたアトムの世界で黒電話が活躍していても仕方がないことですね。
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鉄腕アトムは2003年4月7日生まれですから今年で10歳。<wbr></wbr>黒電話は文化遺産になりかけていますし、自動車は空を飛んでいません。
そんな、手塚先生も予見できなかった未来生活の特集記事が、<wbr></wbr>日経サイエンスに掲載されていました。
 
                                                                   「一家に一台、空飛ぶ車(50年後)」
 
実は、1956年に米民間航空管理局は「空飛ぶ車」<wbr></wbr>の運用を認可しているのです。
航空技術者は、近い将来車が空を飛ぶと思っていたのでしょう。<wbr></wbr>しかし現実は厳しく、今日でも米国製の軽スポーツ機が試験飛行を終えている程度。<wbr></wbr>しかも価格は3千万円で、<wbr></wbr>離陸するためには空港までドライブしなければいけません。
こんな状況ですが、<wbr></wbr>MITのカミングズ博士は50年後の空飛ぶ車の登場を示唆していました。
 
ポイントは、「ドローン」と呼ばれる自動操縦で飛ぶ無人機。<wbr></wbr>すでに米軍では航空免許を持たない兵士が、ドローンを無線操縦しているらしく、<wbr></wbr>空の渋滞を回避しつつ安全に車を操縦するには、軍用ドローンを活用するのが近道のようです。
 
 
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                                                                  「遺伝子治療が医療を革新(50年後)」
 
                                                                      2060年、<wbr></wbr>患者の健康状態を予測する遺伝子検査の精度は高まり、日常化しているとか。
そして、疾患に関連する変異部分が見つかった場合、<wbr></wbr>正常な遺伝子を核内に運びそれと置き換えるというもの。<wbr></wbr>たぶんこれは実現するでしょう。
実際、遺伝子検査の方はかなりの部分で実用化されています。<wbr></wbr>出生前診断や大学新入生対象のアルコール代謝遺伝子診断は話題になりましたし、<wbr></wbr>イギリスの軍隊では遺伝子解析で持久力のある兵士を選抜しているそうです。
 
はたして私は新技術の恩恵に浴せるのか。
 
「ドローンで遺伝子治療へ向かう」
 
こんな新聞の見出しが当たり前になる日を楽しみにしています。
 
 
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