極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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ここで始めることが世界を変える。

2019-11-24 23:58:06 | 日記

以下文はウィキペデイア、admiral william h mcraven university of texas内のUniversity of Texas at Austin 2014 Commencement Address - Admiral William H. McRaven(2014年テキサス大学卒業式祝辞・マクレビン米国海軍大将の祝辞)を参考に記していますが素人の英訳で意味不明文が多々あると思います。US・Yahooで「admiral william h craven university of texas」を検索すると手を加えていない多くの動画を見ることが出来ます。 

 

米国には多くの大学(2015年時点で、米国には4726校の学位授与機関があり、3026校は4年制、1700校は2年制です。)がありますが、1876年テキサス州憲法により1881年テキサス州オースチン市に設置された共学制の州立大学で1883年開講、1984年に最初の学士号を授与、テキサス州の公立学校で入学試験を課したのはこの大学が最初と言われています。

1891年ガルベストンの医科分校開講、1895年にアーリントン・カレッジ、1897年に看護学部設置、1919年にエルパソのテキサス鉱山・冶金学校を合併、1943年歯科分校設置、1949年サウスウェスト医学校を合併、1963年生化学大学院設置、1967年従前のテキサス大学の諸施設を統合しテキサス大学機構を組織しています。

オースティン校(学生数:約50000名 留学生数:4560名:2006年統計)に多くの学部があり教員数約2500名,学生数約47900名(1997年)、多くの日本人留学生も在籍しています。大学機構全体での学生数は10万人を超えると言われています。

出身有名人はスポーツ選手も多いようです。他にはマイケル・デル・デル社の創設者、メリンダ・ゲイツ・ビル・ゲイツの奥さん、ジョージ・H・W・ブッシュ・41代大統領、ジョージ・W・ブッシュ・43代大統領、リンドン・B・ジョンソン・36代大統領、エドワード・ホワイト・宇宙飛行、チェスター・ニミッツ 海軍・元帥等々です。

 

何故、2014年テキサス大学卒業式祝辞に登壇したマクレビン米国海軍大将を紹介したいかと言うと、学生達に明確により良き世界、米国の未来を目指し、生き抜く指針の一助を示しているからです。自身の軍人として生きてきた過去を分かり易く、卒業する学生達に今日、明日、将来、誰でも即実践できる手法等を分かり易く説いています。これらの祝辞の中には世界、米国の未来に繋がる言葉である「希望」が散りばめられているように思います。

日本の高校、大学等で制服姿の自衛官高官が登壇し祝辞等を述べるシーンはありませんが海外諸国では極普通です。米国では軍高官でなくても士官、下士官でも高校、中学等で要請、ボランティア活動等々により講演を行って世界の現実等を自身の任務体験により分かり易く知らせています。日本は戦後GHQによる軍人=悪策等を徹底的に受け、今も自衛官に大きな影響を与えていると思います。世界には200近い国が存在しますが軍人に対する敬意を払わない国はありません。如何に日本が可笑しな国かが分かります。私達の日本を守っている自衛官に対し、多くの人達が敬意を払わない事は本当に残念です。

昨今では2008年、元・田母神俊雄航空幕僚長が5月24日午後1時過ぎ、東大五月祭のイベントで「極東の軍事情勢と21世紀における我が国の針路」というテーマで講演を行っていますが、制服自衛官が同大安田講堂で講演するのは東大の長い歴史でも恐らく初めてのようです。(主催者・東大国家安全保障研究会)、1000人収容可能な同講堂は2階席を含めほぼ満員、大盛況だったようです。学生等は現職自衛官の講和等を欲しているようですが、反対する可笑しな人達がいたのも事実のようです。

元・田母神空幕長は講演会以外でも当日、東大生とミーテイングを行っています。

東大生の皆さんは将来日本のリーダーとなるでしょうが、世の中には一生懸命努力しても恵まれない弱い立場の人達がいます。このような弱い立場の人達を忘れないで手を差し伸べて欲しいと発言しています。

高度の軍事戦略、安全保障、危機管理等のノウハウを持った自衛官高官が日本社会、特に大学教育等で有効活用できない現実は改めるべきだと思いますし国家の損失です。世界の多くの大学等では軍事戦略、安全保障等々が学べますが日本では皆無に近いです。日本の対外、外交力等が弱い主因等かも知れません。幸い、現安倍政権は外交策等々に自衛官高官を最も有効活用をしている戦後初の政権と言えると思います。

 

米国海軍大将・マクレビン氏の祝辞(2014年テキサス大学卒業式)

今日招かれたことに感謝します。

私はテキサス大学を卒業し37年が経過しました。テキサス大学のスローガンは「ここで始めることが世界を変える。」です。今日約8000人が卒業します。

Ask・Comの統計によると平均的な米国人は一生に10000人に出会うそうです。もし、誰もが一生で出会う人の内、僅か10名の人生を変えることが出来るなら5世代、125年後には今日の卒業生が人生に影響を与えることが出来る人数は8億人になります。考えて見て下さい、米国の人口の2倍を超えます。もう一世代経過すると80億人、世界の全ての人生を変えることが出来ます。10人の人生を変えることなんか難しいと思うならば、それは間違いです。

 

イラク戦争時、バグダッドで若い士官が右へ行かず、左へいくと決めたことで10人の部下を生還させることができました。

アフガニスタンでは下士官が不審な動きを察知しテロリストの爆弾から逃れることが出来数十名の兵士を救いました。

これらを考えた場合、一人の判断によって命を救われたのは兵士だけではありません。生きて生還したからこそ、彼らの未来の子供達も救われ、またその子孫達も救われたのです。何世代もの命が一人の判断により救われたのです。世界を変えることは何処でも、誰でも出来るでしょう。ですから、まさにここで始めることが世界を変えます。ですが、問題は変わった世界がどのような世界なのかと言うことです。今より良い世界であることは間違いないでしょう。

私のような海軍軍人からアドバイスで出来ることがあります。

軍隊とは関わりのない生活をしている人達にも当てはまると思います。

この世の困難は全て似たようなもののであり、困難を乗り越え、前進する、そして自分を変え、環境を変える、そのための教訓は全てに等しく当てはまるものです。

私のSEALs(海軍特殊戦コマンド:標語はReady to Lead,先導する準備は出来ている。Ready to Follow,従う準備も出来ている。Never Quit,決して諦めない。the Only Easy Day Was Yesterday,楽できたのは昨日まで。It Pays to be a Winner,勝利することで全てが報われる。)での訓練は一生分の試練が6か月に凝縮されたものでした。以下の言葉をはなむけの言葉とします。

 

*毎朝の完璧なベッドメーキングは全ての始まりで、全ての有事即応の第一歩となる基本の一つを叩き込まれます。これには極めて厳しく指導されます。毎朝のベッドメーキングが出来ていないと次のステップに進みません。小さなことを正しく出来なければ決して大事を成すことは出来ません。その日が惨めな日であっても一日が終わり、ベッドに就きますが、完璧にベッドメーキングしたベッドは明日への勇気、希望を与えます。

*世界を一人で変えることは出来ません、助けが必要です。目的に至るまで友人、同僚、善意の人達等、それを導く強いリーダーが必要です。世界を変えたければ、共に助けてくれる友を見つけなさい。

*SEALsの訓練では平等の意味を教えてくれました。目的を成し遂げると言う意思が全てです。人種、教育レベル、社会的地位などいっさい意味を持ちません。世界を変えたいなら相手の心の大きさで評価しなければなりません。

*決してうまくいかない、どんなに準備しても・・・しかし、やるしかありません、人生とはこのようなものです。もし世界を変えようとするならば、やるしかなく前進するしかありません。

*落ちこぼれた者が特訓を受けますが、最初はいやいやながらですが、どんどん強靭になって行きます。世界を変えたければこの特訓を恐れてはなりません。

*困難な障害を乗り超える・・・勇敢な手法も必要です。ある訓練生は愚かとも言える危険な方法でしたが成功し記録を書き替えました。失敗すれば怪我は避けられず訓練から脱落します。世界を変えようとするなら新しい手法も必要です。

*水泳訓練ではサメのいる海を泳がなくてはなりません。サメに対処するには動くな、逃げようとするな、恐怖を見せるな・・・自分に向かってくるサメには全身の力を振り絞ってサメの鼻をなぐりつけろ、サメは逃げていく。世界を変えたいならサメの前で引き下がってはなりません。

*敵艦攻撃は暗い中で行われ、艦船の目標部分に到達しなければなりません。この最も暗く、憂鬱な瞬間こそ沈着冷静になるべき時で、身に着けたスキル、精神力、肉体的力を結集すべき時であることをSEALsは知っています。世界を変えたければもっと暗い瞬間に最高の自分を出さなくてはなりません。

*不眠不休訓練・・・6日間不眠不休で肉体的、精神的耐え抜きます。内容は極めて極限状態で厳しく、いつでも自ら脱落できます。あまりの厳しさに一人が完遂する希望のために歌い始め、最後は全員で歌い希望を繋ぎました。

私が世界を回って学んだことは希望の力でした。一人の人間の力、ワシントン、リンカーン、キング牧師、ネルソン、マンデラ、幼いパキスタンの少女・マララ、こうした一人が人々に希望を与えることによって世界を変えることが出来るのです。

世界を変えようと思ったら、どんな困難な状況であっても希望を繋ぐために歌を歌い始めるのです。

*真鍮のベル、訓練は自ら真鍮のベルを鳴らせば終わりです。ベルさえ鳴らせば朝5時に起きなくても、ベルさえ鳴らせば氷水の中で泳がなくていい、ベルさえ鳴らせば持久走も障害走も全ての辛い訓練に耐えなくていいのです。世界を変えたいと思うなら自らベルを鳴らしてはなりません。

 

今、皆さんは卒業しようとしています。

人生と言う旅をしようとしています。

世界をより良いものにしようとしています。

それは容易ではありません。皆さんは次世紀の8億人の人生を変えることが出来る人達です。

人生は公平ではありません。

何度も失敗するでしょう。

しかし、危険を冒し、苦しい時こそ立ち上がり、不正に立ち向かい、虐げられる者を助け、決して決して諦めないならば次の世代、それに続く世代も、今よりずっと素晴らしい世界に暮らすことになるでしょう。

ここで始めたことが世界を変えるでしょう。

皆さん、ありがとう

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