極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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リビアと通貨発行権

2013-11-17 09:08:18 | アフリカ

山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル 2009年の一部です。

明治大学軍縮平和研究所が主催する衛星回線を使った、カダフィ氏との対話集会に参加、講演を行ったあと、大学生らの質問にカダフィ氏はこう答えた。

日本について・・・

「私はこれまで日本人を困らせたくないので、話すことを避けてきた」

「欧米諸国と違い、日本はアフリカ大陸で植民地政策や侵略行為をしなかった」

「国連で日本は米国に追随してばかり。もっと自由な意思を持たないといけない」「広島と長崎に原爆を落とした米国の(軍の)駐留を認めているのは悲しいことだ。あなたたちの祖父などを殺した国となぜ仲良くなれるのか」

「日本はアジアの近隣諸国との友好、信頼関係を重視すべきだ」などと語っています。
 
リビアの国と言うと砂漠の貧しい国と思いがちですが、特筆すべき資源としては、世界最高品質原油産出国、サハラ砂漠の地下に埋蔵する世界最高品質地下水は、数兆トンの埋蔵量を誇り、これ以上の地域は地球上に存在しないと言われています。

これらを全てカダフィ氏は国民に還元する計画を立てていました。勿論、欧米から見たらこれらの資源は垂涎の的であり、某国等はこれらの資源を狙っていたと言われております。

男の名はムアンマル・アル=カッザーフィー( 1942年6月7日- 2011年10月20日)は、リビアの軍人、革命家、政治家。称号は「リビア最高指導者および革命指導者」だそうです。
極貧のアフリカの小国を革命したカダフィー氏がリビアで実現した事

1、家を持つ事が国民の権利(彼の父親は貧しく、家をもてなかったので、国民全員に家を持たせたい。)

2、新婚夫婦はマイホームを買うために5万ドルを政府から支給される。

3、電気代は無料

4、医療も教育も無料で質が高い。(海外で治療を受けるのは自由、勿論、諸費用すべては国が負担)

5、ローンの金利は0%と決まっている。 (中央銀行制度が異なる、国が通貨発行権を持ってい るため、利息が必要ない、当たり前ですね。)

6、自動車を買うときは政府が半分支払ってくれる。

7、ガソリンは一リットル=10円

8、農業を志望する国民に土地、家、器具、家畜、種子を支給しました。

カダフィ氏が殺害される前のリビアの中央銀行は国有です。

自国の経済状態、金本位制で貨幣を運用し自国貨幣に価値を持たせていました。国民が豊かになるのは当たり前!現在の世界中の貨幣は一部の北朝鮮等を除き、民間の中央銀行が貨幣を無から発行しています。国、銀行等は中央銀行に対し金利等が発生し大変な返済となります。
リビアは365日朝から晩まで金利に追いまくられる事から解放された国を築き上げ、金利が無い金融政策により理想国家をつくりあげ、国民は豊かな生活をしていました。当然と言えば当然です、通貨発行権をリビア政府が保有していたからです。

中央銀行制度国は利子等返済で財政難との闘いになります。日本の場合は、法律には政府が紙幣が発行出来るとあります。(500円以下は、現在は政府が発行してますが1000円以上は日本銀行券、500円以下は日本国政府と印刷、刻印されています。)、無茶苦茶な政府紙幣発行は困りますが・・・現在の日本国の運営資金(社会保障、防衛、教育、医療等々)は巨額になり、結果的に日銀に巨額の利子等借金返済のためには国民の汗の結晶である税金等で徴収という形になります。

リビアのカダフィ氏は、世界を支配するとも言われる通貨発行権者等から見れば、北朝鮮同様、絶対に許せない人物であることがわかります。

米国のFRB(連邦制度準備委員会「現ドル債券発行会社」)、明確に合衆国憲法違反となりますからドルは銀行券でなく、負債を相殺することが出来る小額債権証書と言う形に変えて発行されています。ドル札には銀行券で無く、「Federal Reserve Note」と表示され(合衆国憲法違反を回避?)ています。

米国政府、国民はFRB(民間会社)の人事権、政策には絶対関与できません。ドルは世界の基軸通貨です!狐に包まれたような感じがします。

合衆国憲法に定められた米国政府に「通貨発行権」を移そうとしたしたのがケネディ大統領暗殺の主原因とも言われています。当時はケネディ大統領の指示(大統領令11110、Executive Oder 11110)により新米国紙幣が印刷されていたと言われています。いかに通貨発行権が偉大な行為であるかが分かります。

そのカダフィー氏をNATOが圧倒的な軍事力と、スパイに対する報酬、一人当たり400万ドルを払い葬りました。

殺害される前、マレーシアの首相モハミッドとカダフィ氏でペルシャの金貨(ディナール構想)を話し合い、それをイラン、スーダン、バーレーンが支援してました。1年後インドネシア、UAE等の国にも広がり、首相同士での会議も行われユーロやドルの各国間の取引をディナールに移行するのが現実味を帯びてきました。ガダフィはドルとユーロの決済を辞める事を宣言しました。そして最初に西欧諸国がやった事は国際中央銀行にあるリビアのドルとユーロ資産を「人権侵害の制裁」という名目で凍結、借金を帳消し・・・

イスラム界のリーダーで最も影響力があるカダフィ氏は「価値が変わらない金本位性」にする宣言をマレーシアで文書にしました。それに多数の国家が続いてきました。

 カダフィ氏がアフリカ連合、アフリカ統一通貨を作ろうとしてCIAが触発して反乱が起きました。 これは「世界金融システムの崩壊」の先を見て、爆撃の前にカダフィ氏はロシア、インド、中国等を回って彼は金(ゴールド)での取引を推して回っていました。

連鎖が起きるところでした。なぜなら、どの国もFRBの奴隷はうんざりだったのですから。アメリカ国民だってFRBの奴隷です。

アメリカ政府はFRBから巨額のお金を借りているのです。金取引で「紙」を捨てる動きが出てきました。もしカダフィ氏が紙を捨てて金(ゴールド)にする時間があったのなら、ムスリム圏だけではなく多数の国から支持されたでしょう。

ドイツのメルケル首相も「あと、どれだけアメリカの失敗のつけ払いが・・・」と苦言を呈していると言われています。彼らもドルから離れ、金本位性に移したかった、世界中がFRBのために働きたくないと言うのが本音でしょう。

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