極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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お願い VS 強制力

2021-01-06 18:59:02 | 日記

新型コロナ対応ばかりでなく、日本の医療制度は献身的な医療関係者等々の努力で私達の安全・健康・安心が保たれていると思います。医療制度が崩壊した場合、社会は大混乱に陥り、私達に甚大な影響を与え、私達の未来への希望は一時断たれると思います。

特に新型コロナ対応、可能ベット数は全国で約27.000程度とも言われています。全国の一般治療等可能ベット数は80万以上、この80万以上のベット数の一部でも新型コロナ対応に使用出来たら、医療崩壊が防げ、極めて大きな負担となっている新型コロナ対応等医師、看護師等負担の一部を軽減することが可能のように思います。勿論、今後、新たに対応する医師、看護師等は感染リスクが大きく研修、訓練等々が必要だと思いますが、今、日本は待ったなしの国難、非常事態です。難しい面があるかも知れませんが、新型コロナ非対応の病院のうちの一部でも、新型コロナ感染者等を受け入れに応してくれたら、結果的には犠牲者等を減らすことが出来ると思いますが、新たな医師等々の意思、善意等々にかかっていると思いますが国難、非常事態の日本・・・本当に現状でいいでしょうか?平和、安全、秩序、人権、権利の上に胡坐(あぐら)をかいてきた多くの日本人、医療関係者ばかりでなく、私達も命の選択の覚悟も選択肢に入れるべきです。今後、感染患者が更に激増した場合、現状の28.000床では対応出来ないし、多くの犠牲者を増やすと思います。

世界の多くの国々では憲法、法等で国家緊急事態等を発令し、強制力等をもって受け入れ病院の選定・指示、医療従事者等を従事させて臨んでいます。これらの行為は昨今の世界では常識です。日本の場合、憲法に国家緊急事態条項が無く、「協力お願い」ばかりで、国家策には限界があるのは当然だと思います。国難、国家緊急事態でも個人の人権、権利等々ばかりが優先される不思議の国日本、幾ら菅首相、国の責任を追及しても、菅首相、国に出来る策には限界があることを私達は理解する必要があると思います。

昨今、メディア等々は朝から晩まで菅首相、国の責任追及等々の報道ばかりで、対案があるわけでもなく呆れるばかりです。更に、呆れるのはこの国難、非常事態時に桜を見る会の追及をしている野党、メディア等々・・・この人達の精神構造には理解に苦しみ、多くの国民の心とは大きく乖離(かいり)していると思います。

国難・緊急事態の日本、本当に元・安倍首相から、菅首相(西村大臣、尾身会長等)で良かったと思います。何故なら新型コロナ・ウイルスの怖さ、国難・緊急事態下での経済、社会生活(国民は公務員ばかりではありません!経済、社会生活が困窮すれば、間違いなく多くの自殺者が激増)の大切さ等を理解した国民目線等策が行われていると思います。多くの方から異論が噴出していますが、菅首相、政府はメディア等々の自分中心の屁理屈等に屈することなく新型コロナ策を実行してほしいです、これらの評価は後世の歴史が示すと思います。これからが新型コロナ・感染の本番を迎えようとしていると思います。

現、国策の一部を精査すると菅首相、政府は最善を尽くしており、海外と比較して、非常事態条項にもとづいた策と日本の策を比較しても意味を成さないように思います。海外の非常事態条項による策であっても、非常事態条項の部分を隠す等々の報道、空しくなります。今後は如何に犠牲者を減らすか、勿論、医療従事者等の感染リスク等は大きくなると思いますが、状況によっては命の選択、医療従事者等々の誰かがやらなければ犠牲者を少なくすることは出来ないと思います。特に、新型コロナ対応で奮闘する多くの医療従事者等々に対しては、国、地方等は「超迅速」に経済的支援等を具体的に目に見える形で表すことが必須だと思います。

非常事態条項無き日本の現状を勘案した場合、今後も必要があれば速やかに強制力を持った法整備を速やかに行うことが必要だと思います。もう与党、野党が対立している場合では無いと思います。日本の国難、非常事態時に与野党が菅首相のもと結束、政治家としての知恵を出し合うべきです。この時勢に対立ばかりだったら筋金入りの政治屋集団に過ぎないと思います。メディア等々が報道しているような、何よりも人権、権利等優先ばかりでは国民の安全、健康を守ることは不可能だと思います。幾ら人権・権利等と念仏を唱えても、安全・健康等は降ってくるもので無いことを私達は悟る必要があると思います。

 

武士道(己を自己管理するための精神的・肉体的修行等々)の道徳律の一つとして仁があります。「仁」とは愛、寛容、愛情、同情、憐憫(れんびん:かわいそうに思うこと等)で、儒教(孔子を始祖とする思考・信仰の体系)では人間の行うべき最高の徳、人の霊魂の属性中最も高きものに、仁を位置付けています。

相手を思いやる心、可愛そうだと思う憐憫の情があるからこそ、義として善悪の判断がつくと言われ、義をみてせざるは勇なきなりで、何が義であるのかを決めるのは人間としての思いやり、つまりは仁であると言われます。

孔子(春秋時代の中国の思想家、哲学者)の言葉には、君子は先ず徳を慎む。徳あればここに人あり、人あればここに土あり、土あればここに財あり、財あればここに用あり、徳とは本なり、財とは末なり。とし、至高の徳として仁を位置付けています。仁を好む君主の元では、民は必ず義を好むものだともしています。

孟子(中国戦国時代の儒学者、思想家)は、仁は人の心なり、義は人の正路なり、仁とは人が人としてもたなければならない良心や真心であり、義とは人が人として踏まなければならない正しい道であるとし、孔子の言葉を引き継ぎ、仁なくして一国を得た者の例はある。しかし、仁なくして天下を得た者の例は聞かないとしています。民の心服を得ることなしに王となった者はいないとも言っています。

仁はその力を妨げる何物をも打ち破る。それはあたかも水が火に勝つようなもので、仁の力を疑う者は、馬車に載せた薪に付いた火を消すのに茶碗一杯の水で消せず、水の力を疑うようなものである。人を思いやる心が仁の根源であると説いています。

新渡戸稲造はその著・武士道にて、仁は優しく、母のような徳である。高潔な義、厳格な正義を、特に男性的であるとするなら、慈愛「仁」は女性的な性質である優しさと、諭す力を備えている。私達は公正さ、義で物事をはかるばかりでなく、またむやみに慈愛に心を奪われでしまうことのないように教えられているとも記しています。

 

私達の健康を支え、何よりも私達に安心を与えてきた日本の医療制度、私が実際海外で経験した医療からして、日本の医療制度は夢のような制度であり、更に世界に例を見ない献身的な医療従事者等々、世界の国々からは垂涎の的でもあることは間違いないと思います。この医療制度を、新型コロナ対応で絶対に崩壊させてはならないと思います。

昨年は新型コロナ対応病院等の医療機関の厳しい経営状態、これらの従事者等へのボーナス減額等々が報道されていましたが政府、地方等はこれらの新型コロナ対応医療機関、医療従事者等々に補償等、更なる経済的な支援を「超迅速」に目に見える形で実施して欲しいものです。これらの支援に国民の異論はないと思います。

意外と知られていない医療従事者等々の日々、新型コロナ検査、治療機関等で医療関係者等の行動等が制限されています。

一例として産経新聞12月の記事では海外渡航:61%、外食・会合:55%、他県への移動:39%、旅行:33%等に制限を設けています。

医療関係者談

*日々、海外感染を警戒しての神経の張り詰めた日々

*理不尽な行動を取る患者に振り回される日々

*旅行や会食に制限を設けられ、気分転換や休息とも縁遠い状況

 

医療従事者への差別・偏見

俺を、ばい菌扱いするのか!・・・

「産経新聞2020年12月26日の記事」

大阪市内の総合病院内での出来事で声の主は、発熱症状を訴えて来院した男性患者、対応したマスクにゴーグル姿の医療従事者を見るなり、怒りを爆発、唾も吐きかけたとも言われています。

このように一部の心無い人による差別、偏見、暴言等々が全国で起きているとも言われ、報道されるのは一部に過ぎないとも言われています。

検査結果を自宅で待つように伝えた男性とは音信不通、何十回も連絡してようやく出た男性の電話口からは、にぎやかな騒ぎ声が漏れ聞こえてきた、飲食店内のようでした。医師が男性に陽性だと告げると、最悪、なんで入院なのと愚痴をこぼす男性、更に別の男性は健康診断のエックス線写真で肺炎の症状がみられると指摘すると他の医療機関で、すでに陽性と診断されていたと明かされました。

常に日々の不安、医療従事者として感染への不安は常につきまといます。感染が判明すれば病棟の閉鎖や、一般の入院患者への影響も考えられますが責任を取りようがありません。

医師談・・・寝つきが悪い日も増えました。ストレス発散の手段がないのも苦痛です。病院では今年3月以降、一切の会食や旅行が禁じられています。

Go To効果で各地がにぎわった時期も自宅と病院を往復するだけの日々、コロナで経営も悪化、冬の賞与は前年比で7割も減少、医師は自分たちが我慢している会食や旅行で感染した人を診察するのは正直、複雑な気持ちもあると打ち明けています。

感染対策として、医師や看護師の行動を制限する医療機関は多くあるようです。

私達がリスクの高い行動をとれば感染するのは当然、医療関係者等々に危険な負担を課すと述べています。感染を減らすためにも私達一人々の感染基本事項を厳守、先ずは会食・旅行等の自粛に従ってほしいと求めています。

 

医療従事者等への差別・偏見等、無理解に悩むケース、宮城県内の場合・・・顕在化しているそうです。保育所から、子どもを預けないでと求められる例が多くあるようです。

タクシー乗車への拒否された医療スタッフ、医療従事者への差別やハラスメントは全国で問題化しています。

日本医療労働組合連合会(東京)が4月、加盟する全国の病院労組を通じて実施、152事業所が回答したアンケートでは15の事業所が差別があると回答しています。回答は氷山の一角ではないか、不快な思いをしている人は少なくないだろうと指摘しています。
このような差別的な言動等が、まかり通る日本、先ずは、これらの事実を多くの人達が知ることは、解決・対応等々への一歩となると思います。このような一部の恥ずべき行為がまかり通っている日本、残念の一言です。特に、戦後世代の私達は、日本は首相・国が悪い、あの人が悪い、あの人に責任がある等々、全ては自分中心に成り下がってしまったようです。

本来の日本は、仁の心を持った国民であるはずです。全てがワンチームとなる必要があると思います。先が見えない新型コロナ対応も、私達一人々が「仁」の心を大切にすれば、危険を顧みず奮闘している新型コロナ対応医療従事者等々に対する、理不尽な偏見等は無くなり社会が正しく機能、新型コロナに打ち勝つことも可能だと思います。

日本の歴史上の多くの国難も、これらの記録書等を自分なりに解釈すれば、多くの名も無い人達の仁の心、状況によっては命の選択等を凛とした覚悟等により実施して国難を克服しているのは間違いないと思う昨今です。


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