極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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情報後進国・日本

2017-11-11 13:17:49 | 戦後

以下文は、落合浩太郎編著・インテリジェンスなき国家は滅ぶ・世界の情報コミュニティ・亜紀書房(2011)、映画シチズンフォー スノーデンの暴露、孫子の兵法等々の一部を参考にしています。

 

私達は日々、情報・漏洩(ろうえい・高度情報等が外部へもれること。)等意識することなく生活していますが世界で日本ほど高度情報が漏洩している国は無いとも言われています。その漏洩等を防止する手段が日本には無いと言われております。これらの情報漏洩防止には法等の整備が急務ですが、最終的には私達一人一人が、Feelings that love the country(国を愛する気持ち)と日本の国を守りたい、大切にしたいと言う気持ちだと思います。多くの人達が何故、このような気持ちにならないか、最終的には憲法問題に行き着くと思います。

日本にはスパイ防止法等も無く、情報後進国とも言われていますが、各省庁等の諜報活動員等は極めて優秀と言われています。しかし国として一元化・管理等しないと国際社会では大きな国益を失うと思います。日本の諜報活動は警視庁公安部、法務省の外局の公安調査庁、防衛省情報本部(自衛隊の情報部隊からの情報が集まり地理情報、偵察衛星等の写真撮影等による諜報活動、空自・YS-11EB、海自・EP-3電子偵察機等によるシギント・電子信号、暗号等収集を行っていると言われています。)、内閣情報調査室等々が主のようです。

独自の情報機関を持つことは、相手対象国が丸裸となることを意味すると思います。最終的には国益、国民益も守られると思います。日本が情報機関を持つことを許さないと言う国も多いと思います、特に隣国等々のみならず某国が許さないでしょう。敗戦国である白人国のドイツ、イタリアは保有しています、勿論まともな憲法保有国です。日本は有色人種国で、可笑しな憲法保有国です。

 

情報機関(国家の安全保障の観点から情報を収集・分析、政府首脳に報告する政府機関で、諜報活動と同義です。)は先進国ばかりでなく多くの国々は情報機関を保有し国益を確保する努力をしています。一例として日本の憲法が改正され、情報機関が設置されていたら、未解決の拉致問題は対応が全く違ってある程度の結果を出せていたかも知れません。

呆れた慰安婦問題・・・韓国は日本政府等々対応の情報を韓国情報機関等々が一元化・管理等して収集、細かく分析等していると言われています。世界に広がる慰安婦像等、常に韓国側が日本の弱点を突き先手を打っているようにも思えます。この違いは一元化・管理等された情報収集、分析等々の差かも知れません。日本にもまともな情報機関があったら、これらの問題も日本としての強行策が示され結果を出すことが出来ると思います。このままでは韓国側が有利であると思います。正義を勝ち取るには空念仏だけでは無理で、相応の社会正義の強行策が必要だと思います。

 

諜報活動(情報活動)は其々の国により任務、組織は違うようです。特に国の安全保障等々において諜報活動は非常に重大な要素と言われております。相手国の情報収集・分析等々は、高度な諜報活動が必要となると言われています。一般的には諜報活動により収集した情報を分析(入力−処理−出力)して政府首脳、外務省、国防省などに報告されていると言われています。入手した情報は流出させないよう防諜(相手のスパイ活動等に対抗、又はそれを無力化すること。)を行っています。

 

アジアの小国でさえ情報機関を持っています。

何故、多くの国が持っているか・・・情報を制する者は、世界を制するからでしょう。

更にこれらの国々人達に共通していることは日本と違い、Feelings that love the country(国を愛する気持ち)と自国を守りたいと言う気持ちがあることで、情報機関が生かされていると思います。

以下はアジアの情報機関です。

*アフガニスタン

国家公安本部

*インド

合同情報委員会

研究・分析局

情報局

国家治安警備隊

*パキスタン

パキスタン軍情報機関

連邦捜査局

*中華人民共和国

中国共産党中央統一戦線工作部

中華人民共和国国家安全部

中国人民解放軍総参謀部第二部

中国人民解放軍総政治部

*北朝鮮

朝鮮人民軍偵察総局

朝鮮人民軍保衛司令部

朝鮮人民軍総政治局敵工部

国家安全保衛部

人民保安部

人民武力省

朝鮮労働党統一戦線部

*韓国

国家情報院・韓国中央情報部 (KCIA)

国軍情報司令部

国軍機務司令部

*中華民国

国家安全局

中華民国国防部軍事情報局

中華民国国防部電訊発展室

中華民国法務部調査局

*フィリピン

国家情報調整局

フィリピン軍情報局

国家捜査局

*シンガポール

統合情報本部

G2-Army

内務省公安局

公安情報部

*インドネシア

国家情報庁

戦略情報庁

*タイ

内閣首相府 国家安全保障委員会

内閣首相府 国家情報局

国家警察庁 タイ王国公安警察

国防省 タイ王国軍最高司令部 安全保障センター

陸軍情報部、海軍情報部、空軍情報部

*ミャンマー

タトマダフ、国家情報局

 

情報収集の手段

*ヒューミント(HUMINT)・人間による情報収集、協力者の獲得・運用を含みます。一般に協力者は、相手からはスパイと呼ばれ、自分側からはエージェントと呼ばれます。

米国と北朝鮮も互いに送り込んでいるとも言われています。

スパイを相手国に送り込んだ場合は、相手国に何気なく氏名、任務等を通報するとも言われています。(元外交官・佐藤氏談)

*ハニートラップ・男女を使用した情報収集

*フォトミント・写真撮影による情報収集

*イミント(IMINT)・偵察衛星、偵察機による写真偵察

*シギント(SIGINT)・電波、電子信号を傍受する事による情報収集

ロシア、中国の情報収集艦「ス○○ク(艦船)」が有名です。

*コミント(COMINT)・通信傍受、暗号解読、交信の解析

*エリント(ELINT)・非通信用(レーダー等)の電磁放射からの情報収集

艦等は有事、平時用、訓練、ダミー等の周波数は分けていると言われており、当然通常は電波放射を限定していると言われています。

*アシント(ACINT)・水中音響情報などによる潜水艦、艦船等の音響情報収集

対馬、関門、宗谷、津軽海峡、東京湾入り口、豊後水道等々、日本を取り巻くように世界最新鋭の収集装置が設置されているとも言われています。

*フィシント(FISINT)・テレメトリー、ビーコン信号等からの情報収集

相手国の人工衛星の打ち上げ、運用時の妨害、一説では主要国等は互いに妨害しないよう話し合っているとも言われています。

*マジント(MASINT)・対象の特徴を決定付ける情報

*ラディント(RADINT)・レーダー信号の傍受

軍では必要最低限の電波放射(全周、限定包囲等)しか行わないと言われています。情報収集船、航空機等が接近したら電波放射を制限するようです。

*周波数情報・核爆発、エンジンの周波数から得られる情報

北朝鮮の核実験等に対する、航空機監視が有名です。北朝鮮はおとりの装置を使用し、核実験をしているようにしているとの説もあります。

*E-O情報(E-O)・紫外線、可視光線、赤外線から得られる情報の収集

*地球物理学情報・地震、大気の振動、磁場の変化等から得られる情報の収集

総元締めはNASAで状況により、一般人に対しこれらの情報は秘匿されるとも言われています。

*ヌシント(NUCINT)・放射線から得られる情報の収集、異常増加で原子力施設の事故、核実験などが探知出来ると言われています。

北朝鮮の核実験が有名です。

*物質情報(Materials)・化学物質の分析から得られる情報の収集

*テキント(TECHINT)・技術的な情報収集を総称してテキントと言われています。相手国軍の装備等を入手、調査することから得られる情報の収集

日本では、有名大企業内には協力エージェントが多額の報酬の見返りに情報を流出させているとの説があります。C○○等の日本での情報収集は主任務の一つとも言われています。

*オープン・ソース・インテリジェンス(オシント、OSINT)・一般的なメディア等が公開している出版物や活字情報、放送内容の分析

日本にある大使館等内には毎日、日本の放送、新聞、雑誌等、全て収集、こと細かく分析されていると言われています。更に2チャンネル、個人プログ等も必要により収集自国語に翻訳されていると言われています。こららの情報が相手国に入国する際の渡航先入国官憲のモニターに映し出され、好ましくない人物等の参考になると言われ、入国制限、出国するまで国内での監視対象にされているようです。特に日米は情報を共有しています。日米情報共有で有名なのは殺害された金正男等々、不正日本入国後は全て監視されていたと言われています。

*コリント(COLLINT)・利害関係を同じくするインテリジェンス機関が相互に協力すること。

*防諜(CI)・外国の諜報活動への対抗策、外国の諜報機関の情報収集

 

多くの国は、自国の国益確保等のため情報機関を保有しています。

日本は情報機関が無いため高度情報も生かされず、湯水のごとく多くの高度情報が垂れ流し状態だと言われています。各省庁等々が集めた有益な情報が法律等々が未整備等のため一元化、管理等されず、国益とならないでいると思います。これでは高度情報等々も漏洩するばかりと思います。

 

日本が国際社会で生きていく上で、厳守すべき「孫子の兵法」、孫氏の兵法は情報収集、分析が極めて大切だとしています。孫子の兵法は2500 年ほど前の世界最古の中国の兵法書です。

原則が、13 篇に記されています。始計、作戦、謀攻、軍形、兵勢、虚実、軍争、九変、行軍、地形、九地、火攻、用間・・・共通して言えることは情報活用を重要視しています。

戦いの原理原則、戦略、戦術、戦わずに勝つには、戦うにしても最小の損害で勝つにはどうすればよいか、そのための駆け引きをどうするか。相手を知りて己を知れば、百戦して殆うからず、と言う有名な言葉があります。情報を最大活用し、戦わずして勝つ方法を説いています。

「入力−処理−出力」と言うシステムにおいて、いかに己の損失を最小にして、最大の効果を上げるか・・・優勢な時だけ戦って勝ちを収めるには、予め優勢であるかどうかを知ることが重要で情報収集・分析力が極めて重要であると説いています。

今後、日本が国益を失うことなく、凜として生きるためには憲法改正と独自の情報機関設置は必要不可欠だと思います。プライバシー等が脅かされると言われるますが、アジア各国を参考にした場合、法等の運用上の問題だと思いますし、法整備等々で可能だと思います。

現世界の全てを制しているのは情報です!

情報を制する者は、世界を制する!

私達は、世界は情報により動いていますが、日本は情報後進国であると再認識すべきです。

 


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