極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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奮闘する、若き夕張市・鈴木市長

2016-06-29 13:11:21 | 日本社会

東京都知事問題で、私達は何かすっきりしない気持ちになったように思います。

このような問題が発生した時点でも、北海道の財政破綻した夕張市は財政再建を目指し、全国一、極めて厳しい財政環境下、若き鈴木市長以下奮闘していることを知ると、同じ日本なのに・・・複雑な気持ちになります。

 

鈴木、夕張市長は、財政破綻の原因を国、北海道に責任転換することなく、自己責任と認識のもと夕張市の財政再建、健全財政を目指し日々奮闘してることは特筆すべきです。

 市と言っても夕張市は大変小さな市で、10,922人/男性5,179人/女性5,743人(平成22年国勢調査)、5,558世帯(平成22年国勢調査)です。

夕張とは、アイヌ語のユーパロ(鉱泉の湧き出るところ)の転訛したと言われています。

現在、公共施設は高校1/中学校1/小学校1/幼稚園1/保育所4、診療所5/歯科診療所5です。施設は財政的にも極めて厳しいように思います。

 

夕張市は明治7年、アメリカ人鉱山地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンの探検隊が夕張川上流の炭鉱地質を調査し、明治21年道庁の技師坂市太郎が志幌加別川の上流で石炭の大露頭を発見し、炭鉱の街夕張の歴史が始まります。
明治24年炭鉱開始以来、炭鉱の街として栄え、昭和18年に市制が施行、一時は大小24の鉱山、人口12万人を数えましたが、昭和40年代に入って次々に閉山、炭鉱の街夕張としての歴史に幕を閉じました。

現在、石炭の歴史村にある「石炭博物館」「炭鉱生活館」「模擬鉱」などに、炭鉱の街夕張の歴史や生活が再現されています。

炭鉱に替わって夕張の顔となったのが観光です。炭鉱跡地を利用し、昭和58年にオープンした石炭の歴史村、北海道屈指のスキー場マウントレースイ、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭をはじめとする多彩なイベントを催されているようです。

 全国的にその名を知られる超銘産品・夕張メロン、このメロンを原料とした特産品開発、雄大な自然環境の利用など新たな街づくりに着手されています。北海道に数ある元・炭鉱の街の中で、最も活性化された街として注目されています。

 

この財政破綻した夕張市で未来の復活を夢み奮闘しているのは、元東京都庁職員・鈴木直道市長(35才)です。東京都庁で勤務すれば、苦労も無く、経済的にも恵まれた環境で生涯を過ごせたと思いますが・・・吉田松陰の「かくすれば、かくなることと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」(こういう行動をすれば、こうなる事はわかっていた、それでも、やらずにはいられなかったのだ、日本の男として・・・この国の行く末を思えばこそ)を思い出します。

先ず自身が夕張市の財政再建のため、厳しい市財政を少しでも工面するため、本来の市長給与支給額の70%減額を決めています。勿論、市職員等も全国から見たら極めて厳しい給与と言われています。

志ある、若い鈴木直道市長に夕張市民は未来を託したと思います。

厳しく困難な夕張市の財政現状・・・厳しい市長報酬にもめげず、自ら率先し財政再建を目指す若者がいると言うことに、本当に日本は、まだまだ捨てたものじゃないと思います。

古来、日本人の中に流れる、世のため人の為を実践してるように思います。志ある若者が自ら極めて厳しく困難な財政再建に当たる・・・江戸後期に米沢藩の極めて厳しい財政再建を成し遂げた、上杉鷹山(うえすぎ・ようざん)を思い出します。

 

その前に、財政破綻した夕張市・・・精査すれば何か、国策のつけを背負わされたように思える部分があります。政府、北海道は、夕張市の過大な観光開発、放漫な財政運営が原因として、全ての責任は夕張市にあるとしています。

夕張市を財政破綻させた原因は、どうも政府が推進してきた政策と関わっている部分があるように思います。


夕張炭鉱は、国のエネルギー政策の転換で閉山が相次ぎ、1990年に全て閉山、夕張市は残された市民が生活できるように、北海道炭鉱会社所有の土地、住宅、病院等を買い取りました。

この処理費用に583健円を支出しています。そのための借金(市債発行)が332億円夕張市の借金がいかに大きいか。

 

夕張市は、閉山後の主産業として観光を選びました。当時、国が主導したリゾート開発政策に乗って、夕張市は観光開発を拡大しています。

勿論、当時の国、北海道庁も夕張市の観光開発に期待しています。

以後、リゾート・ブームは去り、進出した松下興産株式会社は早々に夕張から撤退したそうです。

以後、夕張市は市民の就労確保のためにスキー場やホテルを買い受け、そのために借金を増やしてしまいました・・・致し方ない面もありますが、国の政策に無批判に追随した結果でもあると思います。政府は2001年に産炭法が失効、更に地方交付税の産炭地法を無くし・・・更に地方交付税が削減されています。

夕張市の普通交付税は、1991年度と2005年度を比べると、単年度で約38億円減っています。交付税の削減が財政破たんの致命傷になったと言われています。財政破綻の責任を夕張市のみに被せて、自己責任で借金を返済することは割り切れない部分があります。

国、北海道は再精査し、「今でも相応の負担をする必要がある」と思います。

夕張市は、自主的行革で2005年まで16億円を節減しましたが、その成果は普通交付税の削減で一瞬にして消えています。

 

鈴木直道・市長のプロフィール

鈴木 直道(すずき・なおみち)、昭和56年3月14 日生まれ、出身は埼玉県三郷市です。

平成16年、法政大学法学部法律学科卒業(都庁に勤めながら4年間で卒業、法政大学ボクシング部主将)

平成11年4月・・・東京都立衛生研究所、東京都立北療育医療センター、福祉保健局保健政策部疾病対策課、福祉保健局総務部総務課、夕張市市民課市民保険グループ、知事本局総務部総務課、内閣府地域主権戦略室(知事本局総務部総務課主任)、夕張市行政参与(H22.4.19からH22.11.30まで)、平成22年11月30日で東京都退職

平成23年夕張市長就任(1期目)、平成27年から夕張市長就任、2期目を務めています。

 

夕張市の特産品等は、全て夕張市のホームページでネット購入可能です。

NO1は「夕張メロン」です。食べたことがありますが本当に甘く、THEメロンです。全国数あるメロンの中でも素晴らしいメロンで、THE・メロンの風格です。時期は6月~8月です。

後、夕張長芋・・・有の風味と他には類を見ない、高い糖分と栄養価は大好評の逸品です。時期は11月~12月です。

花豆缶詰、花豆を原料にふっくらとまろやかに仕上がっています。甘さをおさえた味は、お料理の付け合わせ、酒のおともにもいいようです。

如何したら、私達が夕張市を応援できるか・・・

先ずは、私達が若き鈴木市長以下奮闘している夕張市の現状に関心を持つこと。

(夕張市のホームページ等々を見ることは理解を深めると思います。)

可能であれば特産品等のネット購入等々、北海道旅行の際、夕張市のスキー、宿泊施設等の利用等々は夕張市の発展に寄与するかも知れませんね。

器としては鈴木氏は、将来の北海道知事等のリーダーになるでしょう。何故なら、政策、発言等々心から夕張、北海道の人達の幸せを願っていることが分り、多くの人達の力により、更に国政に携わる可能性が大きいと思います。

何時の日か、夕張市の未来、故郷が子供達等にとって夢、希望が持てる日本一の住み易い夕張市になることを願ってやみません。

 

夕張市の未来に幸多からんことを!

 


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難民流入問題とイギリス

2016-06-29 10:17:15 | トランプ大統領

何故イギリスはEU離脱を選んだか・・・

昨今の報道は、イギリス・EU離脱は可笑しいと言う報道が多いですが、全てが可笑しいとは言えない面もあると思います。何故、イギリスはEU離脱を選んだか、離脱を選んだイギリス国民の根底にあるものを知ることは、現EU問題の一端を知ることが出来ると思います。簡単に言えば、表向きは移民問題、真相は英国がグローバル化しないようにとも言えそうです。

EU参加国の文化・歴史の理解、経済格差等々が解決されない限り、理想のEUは難しいように思えます。

EU(European Union)、地域統合体と呼ばれる組織、主権(加盟各国、自国の法律があり、固有の領土、国民を保有しています。)を持った国が集まった組織です。EUは各国憲法、法律等の上に、最終的にリスボン条約(欧州連合条約および欧州共同体設立条を修正する条約2007年12月13日にリスボンのジェロニモス修道院において加盟国の代表らによって署名され、2009年12月1日に発効)によるEU憲法によりEUを統治すると思います。

ヨーロッパというのは、多民族が集まった地域で、昔から領土争いや宗教紛争などが絶えず、一年中戦争を繰り返していました。争いばかりのヨーロッパにうんざりした人の中には、戦争が起こらないようにヨーロッパを一つの国みたいにすればいいんじゃないか、そしたら、国境引き直したりする必要ないでしょうと考える人達が出てきました。

この考えは、オーストリアの伯爵であるリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー等の国際汎ヨーロッパ連合という考えです。(カレルギー氏の母親は有名な日本人の青山みつ氏です。)

第一次大戦後のヨーロッパは疲弊し、ロシアに対抗する必要がありました。ヨーロッパの国々が結束しましょうと言う考え方です。

当時は理想主義だったので実現に至りませんでした。その後、第二次大戦後に欧州経済協力機構(OEEC)、北大西洋条約機構(NATO)、欧州審議会(Council of Europe)などが設立されて、EUの母体となっています。これらが設立された理由は、第二次大戦後のヨーロッパは戦火のためにひどい状況になっていたので、そのような惨禍が二度と起きないように、各国が協力助け合いましょうと言うものでした。

EU・地域内の関税を下げて経済を活性化させること、軍事同盟を結んでアメリカと協力した上でドイツの再軍事化を防止、ソ連に対抗すると言う目的もあったと言われています。一説ではゲルマン民族・ドイツの台頭を嫌っため管理・監視するため・・・現EUを見た場合、経済的優等生はドイツでドイツ無くしてEUは難しいと言われています。

現在のEUは、加盟各国の代表が欧州議会で様々な事柄を決め、経済、金融などの分野で、加盟国すべてが従う必要がある規則を作ったり、利害の調整を行う場になっています。

情報通信業界に関しては、プライバシーや情報管理に関する規制、携帯電話の通話料金などの規制が規則に当たるようです。

EU活動の中には、ヨーロッパ内での貿易の障害となる関税や規制を撤廃、域内の市民の移動や仕事の自由を保証して経済を活性化させる、農業への補助金を出す、多国籍な研究プロジェクトへ資金を出す、国を超えて犯罪の取り締まりを行う、国を超えて環境を保全する等も含まれるそうです。 

 

EU憲法が出来ると言うことは凄いことで、EU参加国はEU憲法下で生きていくことになります。自国の憲法よりEU憲法が優先します。

イスラエル同様、英国には憲法がありません、EUに参加していたら、EU憲法により英国は生きていくことを意味すると思います。文化、長い歴史、王室を有しています。難民問題は大きいですが、それ以外を考えたらやはり無理があると思います。難民問題はカムフラージュかも知れませんね。

最終的にEUは、EU憲法の下でEU合衆国として統一されるのでは・・・EUのイメージとしては米国をイメージしたらいいと思います。

EU参加各国が各州、米国大統領がEU大統領・・・EUはEU合衆国と表現すべきでしょう。

やはりヨーロッパのように長い歴史伝統の文化等々を大切にされる方は反対されるかたも多いようですが、これらの諸問題が日本のマスコミで報道されることは全くと言っていいほどありません。単純に経済的な問題だけで反対だろうかと疑問が残ります。

もし同様のEUもどきがアジアにあり、日本を含むアジア地域加盟各国は最終的に、新たなアジア憲法に統一するとしたら・・・日本は長い歴史文化を有します、経済的問題だけでは割り切れなく反対する方が多いと思います。

ナショナリズムを避け、世界はグローバル化に向かっていると言われていますが、EU、TPP等もその過程の一つかも知れませんね。昨今のEU・マスコミ報道は要精査ですね。

 

以下の文はWirelessWire news( Mayumi Tanimoto  6月 24, 2016)を一部参考にしています。イギリスのEU離脱理由の一側面を記しています。やはりナショナリズムを大切にされる方は、EU参加反対のように思います。

EU参加国は加盟国間の経済格差が凄いです!

豊かな国はお金を出すばかり、貧しい国に補助金等の名目で吸い取られてしまいます。スペインやギリシャの高速道路は、ドイツやイギリスが出したお金で作られています。問題は、これらを作っても、ドイツやイギリスには利益がありません。イギリスはEUにお金を出しているのに、EUからの補助金や研究予算で賄われたイギリスの科学技術研究はたった8%と言われています。

EUの目的は、関税障壁を撤廃、域内の経済を活性化することでした。

EUは役所化して肥大化、次第に、わけのわからない法律を作るようになりました。そのような法律の少なからずに実現性がなく、各国の事情を反映していないので、ビジネスや法務にとって大きな足かせになっていると言われています。

イギリスで話題になるのがEU人権規約という法律で、これは、EU域内で守られるべき人権を規定したものですが、その内容があまりにも理想的かつ大雑把なので、それを悪用して訴訟を起こす人がいるので、会社や役所は困り果てていると言われています。


イギリスにとっての最大、一番の問題!

イギリスが困っているのは、EUからの大量移民!

EUは域内の国籍を持った人なら、どの加盟国に住んでも働いてもいいと言われています。勿論ビザは要りません、というルールを決めています。働く気のある人、優秀な人は、ビザを取る必要なく好きな国で働けます。お金がある人は、好きな国に別荘や家を買って住むことが簡単になります。人が動くと経済が活性化する等々・・・

実態は「貧乏な国からお金持ちの国に人が大量に移動しただけ」と言われています。EUにはルーマニアやブルガリアのような貧乏な国も加盟してしまったからだと言われています。ルーマニアやブルガリアの平均月収は4~6万円位です。田舎に行くと現金収入が殆ど無いに近いこともあります。ドイツやイギリスのようなお金持ちの国に行けば、5倍、10倍のお金を稼ぐことができます。イギリスは最低賃金で働いても月に25万円ぐらいは稼げます。EUは人権規約や差別を禁止しています。EU国籍ならどの加盟国にも住めますその国の人と同じように、無料の病院や無料の学校を使う権利もあります。公営住宅に住んだり、生活保護や子ども手当をもらうことができます。銀行の口座も開けるし、当然会社で働くことも可能です。

一例として、一ヶ月に三万円ぐらいの子ども手当をもらったら、自分の国では、それは店員の一ヶ月分の給料に当たることもあります。ルーマニアで浮浪児を探してきてイギリスに送り、子供手当を送金するというビジネスをやる人まで登場しているそうです。

働く気がない人も、やる気のある人も、貧乏な人も、イギリスやドイツにどんどん移動してしまいました。その結果何が起こったかというと、イギリスには一年に18万人もの人がEUから来るようになりました。来た人は働いたり住む目的で来るので、全員が国に帰るわけではありません。ルーマニアとブルガリアからは年に5万人ぐらいの人が来るそうです。EU以外からの移民も合わせると、一年に30万人もの移民が来るようになりました。

イギリスにこんなに移民が増えたのは2002年以降で、1980年代には移民の数はマイナスで、イギリスから出て行く人の方が多かったと言われています。政府はこんなに人が来るとは予想してなかったので、病院や学校が未対応です。病院は国の税金で運営している所や、自治体の補助金も合わせてやっているところもありますが、国立で治療費が無料なので、予算が決まっています。治療すればするほど予算は減り、人が来れば来るほど苦しくなるという仕組みと言われています。

人が急激に増えたので、家は足りなくなり、電車やバスは大混雑、元々古い線路を無理をして使っているので、人の急増に対応しきれなくなり、遅延や故障が当たり前、車賃は毎年値上がりしているそうです。

家の値段が上がったので、ロンドンのような大都市では普通のサラリーマンが家を買えなくなってしまいました。新卒の人が1DK中古を買おうとすると、頭金を貯金するのに24年も働かなければなりません。移民が増えた病院や学校を嫌って、元々地元にいた人達は、田舎に引っ越して行きました。不動産の値段が上がってしまったのも理由だそうです。

EUからやって来た人々の全部は、投資家とかエンジニアとか医師ではありません、ごく簡単な仕事しかできないような人、無職の人、英語やドイツ語が全くわからない人が含まれていました。

入国審査が一切ないので、英語の試験もないからです。EU以外から来る人達には、資格の審査などがありますし、永住権や配偶者ビザを取るには、英語、高速道路の制限速度や、イギリスでは女性をむやみに殴ってはいけませんなど、イギリスに関する知識の試験があったりします。EUの法律は差別を禁止していますので、言葉がわからない人達には、お役所のお金で通訳を手配しなければなりません。こういう人は増えるのに、入ってくる税金はそれほど増えません。予算不足で病院や学校のレベルはどんどん低下していきました。

スコットランドのグラズゴーという町にあるAnnette Street Schoolは、生徒数222名の小学校ですが、スコットランド出身の生徒が一人もいません。222名の生徒のうち、181名がルーマニアもしくはスロバキア出身です。生徒は英語がわからず、先生は生徒の話す言葉がわからないので、授業が成り立ちません。しかし政府の教育予算不足のため、「英語」を教えるための教材すら手に入りません。教材入手はクラウドフンディングに頼っています。

こういう状況に怒った人達が多いので、イギリス政府はEU以外からの移民を厳しくするようになりました。しかしEUから来る人にはアナタは来ちゃダメです、とはいえません。いったらEUから怒られるからです。

その代わりに、カナダ、アメリカ、日本、中国、オーストラリア、シンガポール、インドといった国からの移民を厳しく規制しました。しかし、こういう国から来る人達には、エンジニアや医師、研究者、投資家、起業家などお金を稼いでくれる人や、地元の企業が必要な人も沢山いました。優秀な人が来るのが大変になってしまったので、困った会社が出てきてしまいます。こういう人達は、福祉に頼ることもなく、一般常識もあるし、英語も上手なのに移民できないのです。

 

EU参加はイギリスにとってあまり良いことがありません。辞めたいという人も多いのですが、一方で、残りたいという人もいます。

残りたい人達の言い分は・・・

EUにいた方がビジネスがやりやすいし、色々な人がイギリスに居ることは良いことだそうです。

イギリスはEUから物を沢山買っていますし、ヨーロッパの他の国はイギリスに色々売りつけたいので、EUを辞めたからと言って、それほど困ることはなさそうです。

EUから人が来なくなるなら、今度は優秀な人だけを来ていいですよと言う仕組みを作ればいいだけの話と思います。

 

EUで働いている人は、元々あまり仕事をしていませんでしたが、イギリスの離脱により失業すればせっせと働くようになるでしょう。EUでは加盟国を同一の国とみなし、ビザなしで自由に行き来できる仕組みを整えました。経済が活性化すると思われたのだが、実際は賃金の低い国から高い国に大移動が起きることに。当然ながらもともとイギリスに住んでいた人は生活が不便になったと不満を漏らす。

 

イギリスの庶民等の人達が、なぜEUを脱出したいかというと、EUから人が大量に来てしまって、病院や電車が混む上に、学校の教室が足りません。年に18万人も来る、帰りません。ビザいらないのでブルガリアとルーマニアからは年に5万人も来ています。月収5万円ぐらいの国だから、英語圏でもあり、当然皆んなイギリスに来たい

 EUの人がイギリスに移り住んだ場合、税金一円も払ってなくても医療費も学校も無料、通訳まで付けてもらえる。病院は年間予算が決まっているから沢山治療しても予算が増えるわけではありません。学校も同じ、人が増えれば増えるほど苦しくなる仕組みです。

 

イギリス庶民等が最も恐れていたのは、トルコがEUに加盟すること。加盟したらトルコ人もイギリスに自由にこれるようになるんですが、月収6万円の国で、あそこにはシリア難民も大量にいます。トルコは人口も多いですから人が大量に来てしまう。テロリストも混じっているかもしれない・・・

 

EU離脱を求めるのは、年寄りのエゴというのとはちょっと違います。

例えば子供がいる中流のサラリーマン

子供が病気になってもEUからの移民激増で病院のERは4時間待ち。

公立は英語不明な外国人生徒が激増し授業が成り立たない上教室ギューギュー

不動産高騰で家買えない。

 

中流も離脱したいイギリスがEUに残留し、トルコ、マケドニア、セルビアからも人が入ってきていたら、国内で暴動が起きていたかもしれません。外国人排斥でなく、人が増えすぎて病院、学校、交通、住宅が対応できなくなってしまった。

 

イギリスの均月収25万円、それらの国は4~6万円

今回の離脱の最大の引き金はギリシャ金融危機と難民問題か?

イギリスへの移民は年に30万人、EUから18万人。EUからくる人はビザ不要、誰でも住めて医療費学校福祉は無料、政府予測大外れで病院や学校がキャパオーバーで市民生活直撃で皆うんざりEU加盟国

スペイン、イタリア、ギリシャの若者はひどい失業率、大人も仕事なし。

新規加盟東欧諸国、月収4~6万円、田舎は現金収入月5千円とかのレベル、それらの国からイギリスへ稼ぎに来る。最低賃金でも月収25万。英語通じる上外人にオープン・・・言葉が分からないドイツやフランスには行かない。

これが日本だったら、私達はどうするでしょうか、いずれにしても難民問題は難しいと思います。

グローバル化を促進するEU、EUは各国経済格差、難民問題等を解決しない限り、前途は厳しいように思います。自分達が犠牲になっても難民の面倒を見るか・・・EUの理念は素晴らしいですが・・・英国のEU離脱は表向きは難民問題、真相は英国がグローバル化しないようにでしょう。


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