常に平和の狭間で苦悩してきた沖縄、我々本土から見た場合は、可笑しなマスコミ等のため一方的に沖縄を見てしまいがちですが、沖縄の歴史を知ることは重要だと思います、特に明治以降・・・那覇市には今も久米という地区がありますが、琉球王国時代の中枢を司っていた優秀な官僚が住んでいた特定の居住地です・・・この優秀な官僚達は中国から来ており、琉球王国と中国の深い繋がりが知ることができます。
戦後の米軍統治からの現在までの歴史を客観的に見た場合、やはり理屈ではなく沖縄県民への想いと共に、率直な意見を沖縄県側へ勇気をもって言うことも必要に思います。
沖縄県民が本土側に求めてる根底は「沖縄県民の尊厳」に他ならないでしょう。本土側の感覚では沖縄県民の尊厳と言われても、ピンとこないかも知れませんが、長きに渡る米軍統治、・・・戦前の沖縄県民への一部本土側差別、戦中の地上戦、年寄り、女性、子供の想像を絶する犠牲、本土側の原爆等々とは違った悲劇を生じています。まさに沖縄は戦前、中、後は辛苦の歴史そのものです・・・差別は目に見えない形で今も散見されます。現在も県民の心は、大きく揺らいでいると思いますし、揺らぎ続くでしょう。
米軍統治の実態は、人種差別の面が多々現れています、一例として沖縄では米軍雇用は復帰前等々、同じ日本人なのに本土、沖縄県民の給与でさえ一部は差があったと聞いております。米軍人の一部の人たちは、本土の人を日本人、沖縄住民を沖縄人と呼んで、日本人とは異質である、間違いなく蔑視していたと言われています。
多くの日本本土側の国民はこれらの事実を殆ど知りません。
沖縄県民の心の中には沖縄が受けてきた差別の歴史は消えることは無いと思います。
戦後の米軍はネガティブな面ばかり語られますが、特筆すべきは米軍による良策の一つに、マラリア撲滅、緊急医療整備、看護婦等の高度教育等々、県民の健康福祉向上のため心血を注いだことで素晴らしい成果を上げ、復帰前にも多くの本土側医療関係者が沖縄の緊急医療等を逆に学んでいます。敗戦直後から沖縄県民の中にも、未来の沖縄の福祉等々の増進のために積極的に活動されてた多くの人達がいた事に感動を覚えます、やはり敗戦後は多くの県民は路頭に迷った人が多かったでしょうが、それに報いた米国、軍の対応も良かったようです。これらの事実は報道されることはほとんどありません。
特に徳州会病院等は緊急医療等々の多くを沖縄から学んだと言われていますし、24時間受け入れ可能緊急医療等々の厳しい対応等が、厳しい対応を受け入れたくない日本医師会と確執を生んだと言われています。バッシングされる根底には・・・
昨今の沖縄キャンプシュワーブ沖の工事問題、確かに防衛等問題を選挙等結果で変えるのは適切ではないですが、現知事は県民の選挙公約結果で誕生しており、民主主義国家である以上当然尊重すべきでしょうし、政府は難しい舵取りになると思います。根底のにある敗戦国の厳しい現実は・・・他国に自国の防衛を一部任せている現実、何か妥協点が無いものかと祈らずにはおれません。
一つ残念なのは知事就任後、就任挨拶に東京へ行ったのに政府要人に会えなかった事!これは大人気ないですね。安部総理と言うより周りの方達でしょう。どれほど大事な県であるかを分かっていないようですね。目先の感情論が走ってしまったとでも言うのでしょうか。
今回のボーリング調査等では、選挙結果で沖縄県側では徹底した反対側に回っておりますが、何か就任挨拶等、政府対応が一部影響してるように思える時があります。今後は何か妥協点を見つけることが必要でしょうし、再度信頼関係を対話等々により醸成する等しかないように思えます。
沖縄県民が本土に対し不信感を持っている一つに、移設、訓練等問題・・・何処の県も、移設、訓練等々には立派な意見等を言いますが、いざ自分の県が受け入れるかと言うと頑なに反対します。現実に米軍は在日しており、少しでも沖縄の米軍の訓練、騒音軽減等のためには、いくら沖縄が地政学的、重要戦略的地域とは言え、当然各県は分担すべきでしょう。将来憲法が改正され、明確に防衛任務が明記されて自衛隊が軍となり自国の防衛は日本軍がやるべきことを実施する、結果在日米軍が日本から最小の施設のみ残し撤退することが実現するまでは、現実を無視することは困難でしょう、その間は当然全国が分担すべきでしょう。
佐賀県が佐賀空港オスプレイ等々受け入れの可能性を模索していますが、前佐賀県、古川知事は総務省時代沖縄勤務を経験しており、真剣に日本の安全保障、沖縄等々の現実等を認識されていたと思います。日本の中にも真剣に安全保障、沖縄問題、米軍訓練等を考えていた知事が本当にいたことを我々は知るべきです。本土側は、今後沖縄の米軍訓練、騒音問題等の軽減のため均等に積極的に本土側で受け入れるべきでしょうし、多くの一般国民が安全保障を考える機会になってほしいですね。
過去、政府側の一部の方は沖縄問題は金銭的に解決しよう、出来ると言う風潮が出来上がってるように思える時があります、勿論沖縄県の極一部の人も問題ですが、安全保障の問題は日本にとって重要ですが、だからと言って本土で訓練等々受け入れ可能なものまですべて沖縄県に負担させいる現実は沖縄県民にとって・・・「沖縄県民の尊厳」とは何かを多くの我々国民が問うことは重要と思います。
写真等で子供達の日焼けした顔に輝く目を見ると、沖縄県民に幸あれと願わずにはおれません!