阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』を出版

2019年03月12日 19時26分43秒 | ボランティア

 先週はカンボジア・コンポントム州の中田厚仁学校(アツスクール)を訪問。作成した絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』を生徒たち全員に配りました。絵本の朗読や質疑応答などを通して中田厚仁さんについて、またこの学校の歴史について理解を深めてもらう機会を作りました。

 この学校を訪問するのは7回目です。中田厚仁さんが活動中に銃撃を受け亡くなってからまもなく26年。彼が亡くなった場所にできた村、アツヒト村に生まれたこの学校は日本とカンボジアの友情のシンボルのような存在ですが、生徒たちが国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)や、中田厚仁さんのこと、学校ができた経緯をあまり知らず、多くの人々の記憶からも薄れつつあることを何とかしたいと思っていました。プノンペンでの研修中、2ヶ月間ルームメイトだった時のエピソードなども含めて作成した絵本に子どもたちが見せてくれた姿に感無量でした。

 日本でも絵本を読む会をしたいと思います。イラストを担当して下さったMary Watanabeさん、出版コーディネートを担当して下さった小市琢磨さんなど、多くの方々の協力に感謝したいと思います。

 
 この絵本については、カンボジアの多くの新聞やテレビニュースで報道されました。その中の一つ、Cambodia News Todayの記事を、プノンペンの王立行政学院に留学し、カンボジアの専門家を目指している若い友人が訳してくれたので紹介します。多くの方々に関心を持って頂き、初版の3000部はすぐになくなってしまいそうです。


















【UNTAC時代にカンボジアで殉職した日本人男性の話の絵本が学生に配布される】

 UNTAC時代のカンボジアにおいて、”平和と民主主義”のために自らの命を懸けた日本人男性”中田厚仁”氏の勇気ある正義感の強い個性や生き方を描いた絵本が出版され、2019年3月2日、コンポントム州アツヒト村にある”アツ”小中学校の学生に配布された。

 この絵本は、日本の元衆議院議員阪口直人氏および在カンボジア日本人会会長兼株式会社Locomo Group創業者の小市琢磨氏らによって、計1000冊あるうち450冊が”アツ”小中学校の生徒に配布された。(初版は計3000冊出版)

 この絵本は、1992年にUNTACの国連ボランティアとして、1993年のカンボジア総選挙の支援のため、カンボジアに赴任して来た中田厚仁氏の生涯や功績を描いている。罪のない数百万人の国民を殺害したポルポト政権に続いて長引いた内戦後、カンボジアはUNTACの協力により、平和と民主主義の第一歩としての、自由と公正を第一に掲げた総選挙の実施に向けて準備をしていた。その中で、中田厚仁氏は、国連ボランティアとして、当時軍事衝突が激しかったコンポントム州において、住民へ選挙の重要性を唱え、選挙への参加を呼びかけた。

 しかし、1993年4月8日、選挙まで残り数週間というところで、中田氏は銃撃に遭い、25歳という若さで亡くなった。

 そしてその後行われた1993年の総選挙では、彼が担当した地域の投票率は99.9%にまで上った。また、中田氏の功績を讃え、彼が銃撃にあった村がアツヒト村と改名され、加えて、日本の遺族からの支援で、アツヒト小中学校が建てられた。

 阪口直人氏も、1992年、UNTAC時代のカンボジアで、国連ボランティアとしてカンボジアの総選挙支援に取り組んでいた。

 当時、阪口氏が2ヶ月間プノンペンにて任務およびカンボジア語の研修を受けていた時、中田氏のルームメイトだった。その研修後、阪口氏と中田氏は共に選挙監視員としての任務に就いた。

 阪口氏は、2009年から2014年まで、日本の衆議院議員として活動していた。UNTACのミッション終了後も、阪口氏は現在に至るまでずっとカンボジアの総選挙の監視に携わってきた。

 この絵本は、カンボジア語と日本語で書かれており、Sakura Network Systemの協力および株式会社Locomo Groupのコーディネートにより出版された。
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