阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

沢山の善意と、政治家の責任-障害者が作ったリサイクル物資を搬入

2011年03月19日 21時26分46秒 | 政治
 地震が発生して一週間が経過しました。多くの避難所から、命に直結する生活物資の困窮が伝えられています。避難所によって物資の供給が片寄ってしまうのは、情報が十分に把握されていない現状では止むを得ない面もありますが、できる限りそのギャップを埋めなければなりません。私は災害発生直後、おもに茨城県の議員や行政と連絡を取り、救援要請を政府につなげる役を担っていました。私が最初に受けた連絡は、茨城県大洗町の役場が津波によって水に浸かり、消防車や救急車による救援活動が行えないので自衛隊の出動を要請するものでした。直ちに自衛隊が入り、迅速に活動を行ったと報告を受けましたが、茨城県は、宮城県や岩手県に比べると津波の被害は小さいので物資の供給が遅れているとの報告を何度も受けました。

 ちょうど、町田市の社会福祉法人「協働学舎」が、トイレットペーパーや燃料を提供してくださるとのことだったので、トラックに乗せて頂き、茨城県大洗町、そして鉾田市に救援物資を届けてきました。議員会館を出発したのが夜8時。搬入作業と短いヒアリングをして戻ってきたのは、夜中の2時過ぎでした。震災の影響で道路には凹凸が目立ち、未だ大型トラックは通行できない場所もある中、長時間の運転、そして物資の提供をしてくださった「協働学舎」には心から感謝を申し上げます。

 昨日届けた物資には特別な意味がありました。これらの物資は全て障害者の方々が作ったリサイクル品なのです。8000本近いトイレットペーパーは国会の古紙から作られたもので、軽油の代替品約800リットルは、給食などの廃油から作られたものでした。また、トラックを動かす燃料も、その代替品を使ったものだったので、昨夜の活動は究極の自己完結だったと思います。

 善意を寄せてくださる方の中には外国人もいます。自身が経営する日光のホテル「アジアンガーデン」に400人の被災者が避難できるよう無償で場所を提供するとの申し出が知人のバングラデシュ人からありました。もっとも、移動のための交通手段が確保できず、私もあらゆる手を尽くしたのですが、上手くいきませんでした。しかし、昨日ようやく交通手段が確保でき、受け入れが可能になりました。今、原発に対する不安もあり、多くの外国人が日本から出て行こうとしています。一方で、こんな時こそ、お世話になった日本人に恩返ししたいと考えてくださる方もいるのですね。本当にありがたいことです。避難所では入浴することは殆ど不可能ですが、ここでは温泉に入れるそうです。


「アジアンガーデン(Asian Garden)」ホームページ


 今日の午後はJR和歌山駅前で募金活動を行いました。和歌山には大勢の人が集まる場所がなく、また、被災者の救済を、大声で必死に訴えていた高校生の方々など、幾つものグループが同時に募金活動を行っていたので、歩いている方々に比べて募金活動をしている人はかなり多かったかもしれません。でも、私が持っていた募金箱だけでも1時間半ほどの間に数万円を集めることができました。歩けるようになったばかりの幼児から、お年寄りまで、様々な思いを込めて浄財を託してくださいました。心から感謝申し上げます。

 未曽有の大災害の中、お互いを支え合う社会への確かな手応えを感じるのは本当に感動的です。このような思いを受け止めながら、支援の枠組みの構築、そのための立法措置など政治家本来の仕事にも全力で取り組んでいきます。


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1 コメント

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心の痛みを分け合いたい… (osaka好)
2011-03-23 09:49:56
大阪府下の府営、市営住宅の入居者が決まって
引っ越されるようです。

茶碗、箸から揃ええればななりません。
学校の準備もあるでしょう。

堺市民として支えます。

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