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だらだらぼちぼち

ひまわり

2007年09月08日 14時24分34秒 | 映画とかTV

何のポリシーも無く、ただ自分の都合と上映時間が合って、なおかつ気が向けば映画館に行く。
という、映画ファンだとか映画マニアだとかには程遠いワタクシだが、ビデオでしか観る機会が無くて、どうしても映画館のスクリーンで観たいと渇望して止まない作品が2本ある。

まず、『スター・ウォーズ』の第1作目。
この映画が発表された当時のワタクシには、映画館で映画を観るという習慣は無かった。
だが、スクリーンいっぱい、いや、スクリーンからはみ出しながら宇宙船が飛んでいくシーンに衝撃を受けて胸躍らせた人が多かったという。
今みたいにCGやらVFXやらが氾濫する以前の事で、なおさらだったのだろう。
ワタクシとしても、小っちゃなTV画面でなく、巨大スクリーンで巨大宇宙船を見上げてみたい。

そして、もう一つは、『ひまわり』。
あの、広大なひまわり畑を映画館で観てみたくてしようがなかった。

ところが、せっかくナスカ展のために京都へ行くついでに、どっか寄り道できそうな場所が無いかを調べていたら、京都の玄関口、京都駅ビルで、『駅ビルシネマ・イタリア映画祭』という催し物があるのを発見した。
9月29日までの期間限定企画で、その上映スケジュールをジックリ見てみると、なんと、あれだけ観たかったひまわりもラインアップされているではないか。
しかも、幸運な事にナスカ展へ行く予定の日に上映されているし、時間的にも、博物館の帰りに立ち寄る事ができる設定になっているではないか

じっくり時間をかけてナスカ展を観覧して、その後常設展を観覧するなど、京都文化博物館でのんびりしようと思えばいくらでものんびり出来たのだが、映画祭の件を知ってしまったからには無視する事はできない。

          

かつて、NHK教育TV(もちろん地上波)で、月に一度のペースで「世界名作劇場」とかいう映画のプログラムがあって、この映画を初めて観たのは、この教育TVの画面の中だった。
待望のスクリーンで鑑賞できる機会がやってきた、という事で、午後3時上映のひまわりを鑑賞する事にした。



この映画は、1970年の作品で、
チラシにも告知されていて、また上映前にも説明があったように、フィルムの経年変化による画質・音質の劣化のため、オープニングシーンのひまわり畑は、さほど美しいとは思えなかった。
画質としては、VHSビデオの3倍モードで見ているような感じで、投影されるスクリーン自体にも汚れが目立った事とあいまって、決して満足できる画質・音質ではなかった。
が、目が慣れるにしたがってそれも気にならなくなり、エンディングシーンのひまわり畑の風景には、すっかりと見入ってしまった。

今流行のデジタルリマスターも施されていない古びた画像ではあるが、冒頭、広大なひまわり畑が映し出されて、ヘンリー・マンシーニ作のテーマ曲が流れ出しただけで、胸に「グッ」っとくるものがあった。
人目もあるので、いきなり泣きだすわけにもいかない。
戦争の時代に起きた、哀しい物語で、その時代をお互いが生き延びているというのにやるせなくなる映画だ。

この京都駅ビルでのイタリア映画際に出かける方の参考までに、ちょっと書いておくと、

○劇場は、ほんの100席の小さいスペースで、テアトル梅田や梅田ガーデンシネマなどと同様のミニシアターの造りになっている。
当然、スクリーンは小さく、画質はもちろん、音質に高度な期待を持ってはいけない。

○全席自由席だが、チケットの発売順に整理番号がついていて、上映開始前に整理番号順に入場するシステムになっている。
時間があるのなら、前もってチケットを買っておけば、それだけ若い整理番号を手に出来る。
ワタクシが観たひまわりの場合、平日の午後3時上映の回で7割程度の客入りだった。
チケットは、¥1,000で、当日分しか発売しない。(3回券は¥2,400)

○常設の映画館ではないので、上映中に緊急自動車のサイレンなど、屋外の音が聞こえてくる可能性もある。先日のひまわりの上映中には、さほど気にならなかったが。




2 コメント

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Unknown (ココ)
2007-09-08 18:51:17
『ひまわり』は昔観たなぁ~~。とっても印象に残る良い映画だったよねぇ~~。。涙なしでは観れない・・・・今頃上映してる映画館があるんだねぇ~~~
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Unknown (ぼち×2)
2007-09-09 15:05:05
まさか、京都の駅ビルで観る事が出来るとは思いもよりませんでした。だから、京都へ行くと、何か良い事が待っているような気がします
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