lizardbrain

だらだらぼちぼち

ホールは最後で最初はKAN

2019年01月02日 18時54分43秒 | 音楽

そういえばそれまでしばらく音沙汰がなかった。
昨年12月に入って、新神戸オリエンタル劇場から、12月いっぱいで劇場をクローズするという知らせがあってびっくりした。
ここは劇場とは名乗るものの、演劇だけではなくコンサートも上演していて、そのキャパは1,000人には届かない中規模のホールなので、どの席に座ってもステージが身近に感じられるお気に入りのホールだった。
さらに先行情報を知らせてくれるメール会員登録が無料だったので、有効に活用させてもらった。
これまでに、例えばケイコ・リーとか例えば寺井尚子とか、意外な大物としてはパット・メセニーのライヴなどを何度か楽しませてもらって、これからも末永く何度も足を運ぶつもりでいたのに、まったく突然という感じで12月いっぱいで閉鎖されるのが悲しかった。

で、急遽、劇場の残りのスケジュールをチェックしてみると、12月16日にKANの弦楽四重奏ライヴの予定を見つけた。
radikoを通じてSTVラジオでKANが出演してる『ロックボンソワ』という番組を聴くようになって、2年くらいになるだろうか。
このKANというシンガーソングライターが気になってはいたものの、スケジュールが合わないままでいたのだが、お気に入りのホールに最後のご挨拶しておこうと、チケットを購入。
危惧したように、公演日に接近していたので座席はかなり埋まっていて、1階席は取れなかった。
でも考えてみると、このホールの1階席以外に座るのはこの日が初めてで、ステージを上の方から見る景色も覚えておこうと決めた。



          


2年ぶりくらいでホールがあるビルに入ると、以前はインテリアショップやカフェなどの飲食店のテナントが埋まっていたのに、ほとんどのショップが引き払ってしまった後で空っぽになっていた。




開場前に入場扉の前に発生した行列は、これまでワタクシがこのホールで経験した事の無い、長蛇の列となっていた。
上の階から双眼鏡で確かめたところ、KANのピアノの譜面台にセットされているのは五線紙ではなく、歌詞だけプリントされた(もしかすると小さくコードネームも記していたのかも知れないが)A4くらいのカードだった。
静かな弦楽四重奏編成という事もあるのだろうが、KANの曲は、その歌詞がすんなりとワタクシの心に入ってくる物が多かった。

アンコール時に登場した時、KANだけではなくてカルテットの背中にも羽が生えていた。
衣装は着替えていなかったので、あの羽はどうやってくっつけてるんだろうか?
との疑問に心に残しつつ、新神戸オリエンタル劇場に別れを告げなくてはならなかった。