lizardbrain

だらだらぼちぼち

今年は間に合ったゾ

2013年12月02日 16時06分07秒 | 風景光景

(おそらく市の)天然記念物に指定されている宝泉寺の大銀杏。
例年、色付く頃には地元紙のニュースとして取り上げられる有名な大銀杏である。

国道311号線沿いの案内標識を通りすがりに目にしたことは何度もあったが、それまでのワタクシにはあまり興味がわかなくて、この大銀杏に目近にお目にかかったのは7年ほど前だった。
大阪に住んでいる当地出身のシンガー氏が作詞のイメージの参考にと、熊野古道沿いの中辺路の風景を見たいとのご所望があり、同行させていただいたのが、きっかけ。
その時はまだ春先のことで、当然、お目当ての大銀杏は黄葉していなかったものの、銀杏の大木を目にしたシンガー氏と奥さんの感動ぶりがワタクシにまで伝わってしまった。
以来、黄葉の時期には気になるものの、なかなかちょうど見頃の時に宝泉寺を訪れることができないでいた。
いや、何度か来る機会はあったのだ。
機会はあったのだが、一昨年はせっかく見ごろの大銀杏をカメラに収めたはずがうっかりSDカードをPCにコピーする前にフォーマットしてしまうと言うおそまつ君をやらかしたし、昨年は見ごろの時期に訪れることができずに悔し涙にくれた。

そう、
今年も宝泉寺の大銀杏がクローズアップされる季節が到来した。
問題は、自分のスケジュールと大銀杏の相性だけだ。

朝帰りするとサザンのTシャツが届いた11月26日、自宅で一休みした後、宝泉寺の大銀杏の様子を探りに行った。
この2日ほど前には県内の天候は暴風警報が発令されるほどの大荒れとなってしまったので、あの強風で葉っぱも吹き飛ばされてはしまいかと心配しつつ、15時半ごろ、現地に到着した。

 
さっきも言ったように、ここの大銀杏を撮影するのはなんせ3年がかりなもんで、国道からの通りすがりにも目立つ、凛とした黄葉をたたえた姿が見えたときには、ホッとした。


国道を左折して、センターラインの無い狭い道路を7~800mほど行くと宝泉寺の大銀杏が間近に迫ってくる。


本堂の隣というか裏側の一段高くなった広場にクルマを置こうとすると、よみうりTVの中継車に占領されていて、生意気にも一般車の進入を阻止している。
よりによってTV中継隊とかち合ってしまうとは、迷惑な話だなぁ、、、、
とボヤきながらもヤツらもそれが商売である。
歳時記にはもってこいのこの大銀杏に目をつけた限りは、手ぶらでは帰るまい。
仕方なく林道への入り口の少し広くなっている場所になんとかかんとかクルマを停めて、カメラをぶら下げて歩いてみる。
しかし、この『す・またん』って何の事さ?
番組名なん?


TV局に占領されている広場から見た大銀杏。
クルマのサイズとの比較から、その大きさがわかると思う。
真ん中のクルマの先に見えているのは、クレーンカメラ。


広場をぐるっと回って、そのクレーンカメラを横から盗撮。
これだけの装備を持ちこんでいる所を見ると、どうやら本格的な撮影部隊らしい。
大銀杏を撮影しようと三脚持参で先に来ていたアマチュア(らしい)カメラマン夫婦が、
「クレーンが邪魔で銀杏が撮れない」
とボヤいているのを耳にして、思わず同感の苦笑い。

          
どうやら、撮影隊はまだ中継のリハーサル中らしいので、ワタクシも遠慮なくお寺に近づいていく。
撮影隊を盗撮しつつ、ワタクシ自身のミーハーさを抑えて。

             

                   
この地をブックマークして以来、どうやら絶好の見頃の時期に遭遇できたみたい。
こうなると、今、中継リハーサル中の番組がいつ放送されるのかが気になってきた。
こんな時は、オジサンスタッフ、つまり男性スタッフに質問してはいけない。
大銀杏のそばで不要になったケーブルを片付けている忙しそうな若い女性スタッフに放送日をたずねると、中継でご迷惑をかけてますという笑顔と共に、翌27日の朝という回答が帰ってきた。
ワタクシは、どうしたわけだがいつも朝の時間帯は関西TVばかり観ているので他局の番組名を知らない。
すぐさま、友人に大銀杏の写メを送るついでに、放送情報も送ってみると、駐車場に張り紙していた『す・またん』とやらは読売TVの早朝の番組だと教えてくれた。

     
帰宅後、忘れないうちによみうりTVの番組表をチェック。
張り紙にあった『す・またん』とそれに続く『ZIP』という番組を録画予約する。
翌朝、録画を確認すると、『ZIP』という番組の中で、生放送と前日(つまりワタクシが行った日)の風景も含めて9分間ほどの枠で放送していた。
生中継した27日の天候が曇り気味だったのが残念だが、件の駐車場を占領していたクレーンカメラから高い所からの映像あり、ラジコンヘリみたいなのにカメラを取り付けて、さらに大銀杏の真上からの映像ありと意外と密度の濃い9分間になっていた。
さっそくDVDに落として、当地出身のシンガー氏に郵送した。