lizardbrain

だらだらぼちぼち

ナスカ展

2007年09月05日 23時49分48秒 | 無駄話



年中、観光客で混雑する京都。
夏休みを避けていたので、展示が終了する9月24日までに行かなければならない。
この機会を逃してたまるものか。
という事で、日帰りで、京都文化博物館の『ナスカ展』までお出かけ

この日は、8月に比べると少しは涼しくなったように感じられ、そのためか、シルバー層が大挙して来館していた。

展示室に入り、なかなか前に進もうとしないシルバー層のペースに合わせて展示物に見入っていたのだが、そのままのペースで進むと、全ての展示を見るためには、3時間くらいかかりそうな気配になってきた。
日帰りでやってきただけに、この後の予定を考えるとのんびりしていられないし、ぞろぞろ歩いているだけでも体力が消耗するばかり、、、、、
何しろ、ワタクシ、こう見えても足腰には自信が無い

途中から観覧ペースを上げて、それでも1時間半以上はかかったと思う。

あれは、総じて、なんて呼ぶのだろうか?
ほら、どこの博物館でも、展示物やらあれこれを一冊にまとめた本を売っているので、帰りがけにそれを買うつもりでいたのだが、かなり分厚い書物で、
「果たして、これを持ち帰ったところで、読み返す事があるのだろうか?」
という疑問を感じたので、結局、本は買わず。
その代わりといっては変だが、なぜかメガネ拭きを2枚と絵葉書を購入。
メガネ拭きは、ナスカの地上絵や土器の模様をモチーフにしたデザインになっている。

展示の一番最後に、ナスカの地上絵を空中からあるいは地上から眺める事ができる、13分ほどのワイド画面バーチャルリアリティー映画を観る事が出来て、ワタクシにとっては、これが今回のお目当て。

ナスカ地上絵に関する最近の研究によると、故マリア・ライヘ女史がその生涯を捧げて提唱した地上絵=暦説は、その支持を失いつつあるのだそうだ。
楠田枝里子が著した、マリア・ライヘ女史に関するノンフィクションで感銘を受けていただけに、その事が少し残念な気がする。

かく言うワタクシ、
この世にナスカの地上絵という壮大な謎が存在するという事を知ったのが、小学生の終わり頃。
デニケンの地上絵=宇宙船の滑走路説にショックを受けて、一時は素人考古学者デニケンの文庫本を読み漁り、その主張を信じ込んだ時期もあった。

マリア・ライヘ女史は、地上絵の謎解きだけでなく、地上絵の保存にも相当な努力を重ねた人である。
見せ掛けだけのセンセーショナルな宇宙人説を唱えるデニケンが、そのシンパを引き連れて、我が物顔に地上絵のガイド役を買って出て、あろう事か地上絵そのものを踏み荒らしている姿を見た、ライヘ女史の悲しみはいかばかりであったろうか