「水戸黄門」をはじめ、数多くのテレビドラマや舞台で名脇役として
活躍されている入川保則さんの主演映画
『ビターコーヒーライフ』に出演させていただいています。
今年3月に、入川さんは末期がんで余命半年であること、
そして一切の延命治療を拒否されたことを告白されてニュースに。
驚きました。
僕は入川さんとは8年ほど前に舞台で
ご一緒させていただき大変お世話になりました。
ニュースで知ってだいぶ日がたってしまいましたが、
電話をかけたところ、取材などでお忙しい中にもかかわらず
すぐに「会いましょう」というお言葉をいただき、お目にかかることに。
本来なら僕がお見舞いを申し上げなきゃならないのに、
いろいろとご馳走になった上に、最後に作る主演映画にも
参加してほしいというお話まで!それがこの作品です。
撮影は震災後の観光復興の願いも込めてオール福島県白河市でのロケ。
白河市の皆さんが全面協力して下さいました。僕は9月に3日間の滞在。
ロケ中は雨が降ったりやんだりでスタッフは大変でしたが、雨上がりには綺麗な虹も出ました。

通行人などのエキストラとしても白河市の皆さんが参加協力して下さっています。

スタッフは白河市の方からいただいたポロシャツを身につけて。

僕はホテルで衣裳に着替えて現場への移動に備えます。

白河はラーメンも有名ですね。美味しい!お土産には銘菓「ままどおる」。
僕が入川さんと知り合ったのは約8年前。
劇団に上がって間もなく、初めて劇団外の公演に出演させていただいた時のこと。
『マウストラップ』というその作品は演出の大和田伸也さんをはじめ
出演者も映画やテレビやミュージカルなどで活躍中のそうそうたる面々。
その中に大した経験も無くひとり、しかもかなり重要な役で参加した僕は
毎日が緊張の連続でした。
そんな僕をいつも助けて下さったのが、出演者の一人である入川さんでした。
いつも大らかに穏やかに声をかけてくださり、緊張をほぐして下さいました。
おかげでのびのび演技することができ、この公演をきっかけに
僕を知って応援してくださるようになったお客さまも。
今回はスケジュールの都合もあって、あまり多くの日数は参加できなかったのが残念でしたが、
とにもかくにも入川さんの主演映画に呼んでいただいたお気持ちに応えたいと思い精一杯演じました。
僕は帰京しましたが、撮影は現在も進行中。
年内の公開をめざしています。