アウトローなブログⅡ

我輩のアウトローな活動を報告するブログです

第424回  ドリルの話

2011年10月06日 | Weblog
スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。
AppleⅡというPCは遠い昔に「憧れ」の対象でもあった。
基本的にAppleのシンプルな操作性は、
我輩の好む、「マニアックな使い方」とは方向性が異なるので、
FM77AV以降MS-DOS系で使用していくことになったが、
Appleがなかったら、
今のような「環境」は実現しなかったであろう。
(あらゆる社会環境を含めて)
ただし…我輩の居る業界に多い
「ローテク」を好む人々もいるので、
まだまだ、やって欲しいことがたくさんあった。
惜しい人を亡くしたと思う。

で、今回は「ドリルの話」

ここのところ話題に扱っている、
経済産業大臣賞までも受賞して、
超人気歌手となった「ネギ」のパチモノ(今はホンモノ化)である
「あだ名がドリル」の話ではなく、
正真正銘の「穴を開けるドリル」の話であります。

フジTVで「ほこ×たて」という番組があるのですが、
その中のネタの一つに、
「決して穴を開けられない材料」
というのがあります。

その正体は「超硬素材※」なので、
(材料について)分かる人には、
「基本的に放電加工で」となります。
ただし、これをやると面白くないし、
番組の製作費が底を尽きます。
(※現在主流の高硬度用ドリル自体が超硬を使っているので開かないのだ)

「ドリル」として間違いなく穴を開けられるメーカーとして考えられるのは、
「日立ツール」なのですが、
それに対抗する、業界大手の「大沢螺子製作所」が出演したとの事。
毎年試合を見に行っている、
ネジ屋バスケットボールチームの親会社であります。

ここは、超硬素材を生産している会社も傘下にあるので、
材料について、相当技術を持っており、
恐らく、「穴を開けられた」と考えられるのでありますが、
問題は「どのドリルで開けたか」となります。

考えられるのは、WH70シリーズか、ダイヤのドリルです。
WH70はコーティングが硬いもの用で、比較的安価。
ダイヤは、名前の通りダイヤを使用しているのですが、
熱に弱い(炭素なので)という致命的弱点があります。
ダイヤに近い性能を持つ、CBNというドリルの可能性もあります。
ダイヤ・CBNドリルは結構高価です。
どちらかというと硬いもの用というより寿命重視です。

加工機も気になります。
森精機か牧野やオークマあたりのマシニングなのかなあ…
相当、「送り」の強い機械でないと無理だろうと思います。
ドリルはサンプル供出としても、加工費は結構しそうです。

10月16日に放映するらしいので、興味がある人は見てみてください。
コメント
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