第１２０話 意識的に決定すると自分の幻想が変わり始める。

この世で私たちが体験することはすべて本当のことではなくて　実は幻想であるようです。　しかし私たちが幸せになろうとするなら　その幻想を幻想だと知って　超越しなければ幸せに生きることは難しいようです。
しかも幻想はとても本当のように見えます。

どのようにしたら幻想を乗り越えられるのか　あるいは変えていくようなことができるのか。
私は長いことそれが分からなかったのです。　今回はそのあたりをもう少し考えてみましょう。

自分に起きる幻想というものは　今まで自分が考えてきた「思考の結果」が目の前に現れているようです。　私たちはそれをそうと知らずに体験し　そして翻弄されてきたようです。　（言葉や行動も元は思考から生まれるようです。）

そしてその出来事に反応して考えることの結果が　また次の現実としてその人の前に現れる。　つまり自分が「無意識に自分の現実を創造し」　その「結果」を体験し　またそれに無意識に反応していくことの繰り返し・・・というわけです。　

じゃどうやってそれが本当のことでないとわかるのでしょうか。
それは「自分に起きることは自分の考え方を変えることにより変わる」ということがわかるようになれば　現実ではないとわかる・・・ということです。

それを試してみる　体験してみることができるのだ・・・ということです。
実際私たちは　自分が成長することにより考え方が変わっていくことによって　
起きてくることが変化していることにほとんど気付いていないようです。
ちなみに大勢の人々の成長レベルが上がれば　自然現象も変化するようです。　

ですので　今までの考え方を「意識的に変えてみてみて　周りの出来事いわゆる「現実」が変化し始めることに気付くことが　決定的な成長へのステップになる・・・ということです。
まずそれを日常の生活を通して試みる・・・それが生きるというということにもなるのです。

自分に起きることに対して今までは　無意識にただ反応していただけだった。しかも多くは否定的に受け取っていた。　ほとんど潜在意識にお任せだったということです。　潜在意識の中身はふつうは否定的なことが多いですから　起きてくる「現実」が否定的なことが多く　同時に受け取り方も否定的に受け取ることが多かったわけです。　実際　魂はそんなことの繰り返しに早く気付いてほしいといつも願っているのです。

じゃ　考え方をどのように変えるのか。
幻想をポジティヴに受け取るのに効果的なのは　「自分は何者だ」ということを決定するということです。
例えば「私は魂だ」あるいは「私は愛だ」などと決めるのです。

要は「自分は何者か」を決めるのです。
愛の自分であっても　思いやりの自分であっても　親切でも寛大さでも　「魂の目」で見て適当と自分が思うことでいいのです。ちなみに魂はすべて愛です。　魂であることは最高に肯定的な波動なのです。

どんなことが起きても　とにかく自分は何者かを決定するのです。　その決定が　自分の「次の体験を創る」のです。　無意識で反応していれば　私は肉体だと言っていることになります。

自分に起きていることが何のために起きているのかわからなくてもいいのです。「これはみな幻想だ。私は魂だ」と決定していればよいということです。
真実はその通りなのですから迷う必要はないのです。
これはいつもただ念仏を唱えているのとよく似ているようにも思われます。

 自分が何者であるかを意識して決める。　日々することはそれだけだと信じて　日常の出来事がどのように変わり始めるか是非フォローしてみてください。

これは潜在意識の掃除にも役立ちます。
自分が意識的に決めることによって　中身が次第にポジティヴなものに変わっていくからです。
私たちが自分は魂だと決めるのは　私たちが本当は魂だからです。


（続く）