ちはるびより

タナトフォリック骨異形成症の娘チハルと3歳上の元気なお姉ちゃんカズハを育てる母の日記です。

親の愛

2009-03-10 21:33:40 | お父さん
今度のチハルの退院の話をお父さんとしていたときのこと。
チハルが年末に退院したときに、妹のところの二人の男の子とカズハが暴れていたのをチハルがとても楽しそうに見ていて、自分も一緒に暴れているかのように手足をブンブン振り回していたのをお父さんに話して「今度は2週間の退院だし、ちょうど春休みだから、そういう機会を増やしてあげたい。いろんな子供たちがいろんなことをして遊んでいる姿をみせてやりたいなぁ」と言うと、お父さんは「そんなん、かわいそうやろ」と。「え?」と聞き返すと「自分の体が動かへんのに、みんなが楽しそうに遊んでるのを見せるんか?嫌がらせやろ」と言われました。

その言葉で、何だか今まで「退院」をお父さんが拒んでいた全ての理由が分かったような気が・・。

お父さんは、チハルと同じような病気の子、体の自由のきかない子が周りにいる病院のほうが、チハルにとって居心地のいい場所だと思っている。それはチハルが自分を「ふつう」だと思っていられる場所。
家に帰ると、自分と同じような年の子が走り回って遊んでいる。そういう姿をチハルが見たとき、自分が出来ないと悟ったときどんな気持ちになるのか。そんなことを考えると、いっそ病院から出さないほうが・・。

私の体がもつのか心配だとか、何かあったときに家で全ての対応が出来ないからだとか「退院」を拒む理由は数々挙げてきたけど、結局お父さんは、外の世界をチハルに見せることを拒んでいたんだと分かりました。

でも、この理由は、私の体の心配やチハルの処置なんかよりも、もっともっとややこしい問題で、お父さんの心が「完全退院」に傾くことは、相当難しいことだということも分かりました。
私の思うことも、お父さんの思うことも、チハルを思う愛情からのことなので。

今のところ、友達をチハルが退院している間に呼ぶことも大反対です。
お父さんが会社に行っている間に呼ぶけどね。