タイヤから地球環境を考えるブログ

2010年、低燃費タイヤが格付けされる『ラベリング制度』がスタートしました!

『低燃費タイヤ』元年です

2010年02月22日 | タイヤ男の環境配慮型コラム
今日は平成22年2月22日です。(このブログの再始動元年ともいいますが)
そしていよいよ今月からタイヤにも『ラベリング制度』という、まずは燃料消費を抑える『低燃費タイヤ』ジャンルからのスタートになりますが、このジャンルに対して国内初の統一基準を設けた「共通ものさし」が導入されることになりました。

この制度の導入により、今までタイヤカタログに記載されていた「従来品より○○%向上!」的な謳い文句はいくら唱えても、この『ラベリング制度』の「共通ものさし」の前では何の説得力も持ちません。
ちなみにこの「共通ものさし」では2つの相反する性能(基本的に反比例する能力)が測定されます。

ひとつは燃料消費にダイレクトに影響する『転がり抵抗性能』、この抵抗が少なければ少ないほど転がりやすく、同じ燃料でより遠くへ行けるのでまずは「低燃費(だけの)タイヤ」の条件を満たすことになりますが、ここで「雨の日に止まる力はどうなのか?」という性能を見る必要があります。

転がりやすくて止まりにくいタイヤだったら、雨の日に命を守るはずの救命道具が危険物に変わってしまいます。
まさに路面凍結した道路を夏タイヤで走るようなもの、そんなタイヤが世に出回らないように『WET性能』を加えた2つの評価で、そのタイヤが安全性も満たした真の『低燃費タイヤ』であるかどうかをこのラベリング制度で区分けできるのです。

転がり抵抗性能に関してはトリプルAの【AAA】が転がり抵抗が一番少なく優良とみなされます。
順に【AA】・【A】と転がり抵抗が高くなり、【B】・【C】とさらに高くなりますが、非情なことに最初の3段階まで、つまり【AAA】~【A】までに入っていないと『低燃費タイヤ』として今後認められません。

そしてこの【A】ランク以上の少ない転がり抵抗を持ちつつ、さらに雨の日の止まりやすさを表す『WET性能』、これはスモール<a><b><c><d>(aが一番優良)の4段階に分かれますが、当然ながら転がり抵抗が【A】のタイヤであればスモール<a>が一番安全という評価になるのです。
単純に【A-b】より【A-a】が低燃費タイヤとして優れたタイヤということは間違いない事実でしょう。

でもタイヤのブログとしてはここで終わることはできないのです。
それはラベルが付いた『低燃費タイヤ』が良いタイヤという意味ではないからです。

その辺は誤解しないようお気を付け下さい。


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