アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『クジャクの教室』第1巻/高梨みつば

2012-05-27 | 少女漫画
 
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マーサ・キツネノヨメ・ビビル・
ニゲル・シタラ・ドコニイル

(燐から設楽へ)


 『かんざし君』でファンになった、高梨みつば先生の新作。
『紅色HERO』もわりと好きだったのだけど、私は途中から読み始めたので物語の筋や試合の展開をあまり追っておらず、ただ、のばらを「なんて美しい女性だろう!」と感激しながら見ている内に、完結してしまった。
 「おまえの女性の好みなんかどうでもいいよ」と突っ込まれそうなので言及するのを避けていたけれど、(1)スポーツ選手である。(2)短距離走のような個人競技でなく、球技という「団体競技」の選手。という二点が、すごくツボだった(笑)

 3月号から始まったこの新作は、ちゃんと「ストーリーが面白い」という理由で好きなので、この漫画が好きだ好きだと書き連ねることにあまり照れを感じなくて済む。
 『クジャクの教室』は、一言で言えば、新潟から転校してきた女の子と、転校先の学校にいた変わり者の三人組との出会いの物語だ。まりほを取り巻く「変人」たちの奇行と、実はまりほ自身もかなりの変わり者だという、もう設定だけで楽しくてたまらない作品だ。
 まりほと設楽(したら)の絡みが軸だけど、横から茶々を入れる燐(りん)の、冷めた台詞が妙に可笑しい。まりほの転校初日から、燐の発する数少ない言葉は、一見して「清田まりほ」という子への興味からではなく、「転校生」という存在が珍しくて発せられているかのようだ。
「そういえばオレ 「転校生」って映画大好き」
「「転校生」って映画 知ってる? 階段から落ちたら男と女が入れかわるんだよ」
山登りの遠足でも、まともな食料を持ってこない。
 はっきり言って「謎」だ(笑) なぜ彼が設楽や真麻と友達なのかも(身内なのか?)、何を考えているのかも、全く読めない。上に引用した「電報」のような文面は、燐が設楽に送ったメール(しかも、これで「全文」)。
 まりほと設楽が仲直りするくだりも、「人を見た目で判断してはいけません」などという、小学校の道徳の授業みたいな陳腐な物でなく、ギャグになっててラブに発展する要素もはらんでいて楽しい。

 第1巻の巻末には、sister掲載の『愛クレ!!』も採録。実は「未完」だったと分かり、いつか続きが読めるかもしれないと思うと楽しみだ。

第1話見開きカラー(別冊マーガレット平成24年3月号)



お薦め度:★★★★☆


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【検索用】クジャクの教室 高梨みつば 1
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『ビッグコミック』2012年11号

2012-05-26 | 青年漫画
 
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『ゴルゴ13』第523話「スナイパーたち」前編/さいとう・たかを
老紳士が、違った能力と実績を持つ二人の狙撃手の前に順に現れ、「お前を選抜する」と告げる。一人目はオレゴン州で選抜され、二人目はアフガニスタンで選抜され、三人はチームを組む。
アルカイダ幹部が、あの男を一時的に改宗させる形で、大統領暗殺の依頼を引き受けてもらえる可能性まで考慮した、作戦が始動する。
こういう、「最高の人員と装備を用意して彼を討とうとする」エピソードは、これまでも何度かあったので、どういう形で「今までとの違い」を出すのかに、つい注目してしまう。



『憂国のラスプーチン』第40話/伊藤潤二・佐藤優・長崎尚志
都築編の続き。この漫画が、駄作で終わるか傑作になるかの、一つの分岐点だと思う。
原作者が「自分を主人公にした漫画を創る」ことのリスクを、どれだけ分かっているのか、現時点では何とも言えない。もし仮に、「僕は有能すぎたから有罪になってしまったのですよ」という話で終わってしまったら、大失敗になるだろうな…。
佐藤優はどんなに文章が上手くても「学者」(=物語を創る人ではない)に過ぎないのだから、これを「漫画」として面白くするのが伊藤潤二先生の仕事だ。

 以下、面白かった作品を羅列します。


『ゲゲゲの家計簿』第26回/水木しげる
無事に原稿料をぶんどってくる妻。しかし、出版社の「相変わらず絵が暗いんだよねえ。」という言葉が、まだ「劇画」の時代が到来していなかったと、冷たく告げる。


『そばもん』第87話/山本おさむ
そば好きの「素人」の所へ出向くお話なので、エリカが大活躍。そば屋ではなく「女の子」としてのエリカの顔が見られて、ほくほくする。


『兵馬の旗』第三十陣/かわぐちかいじ
商人に徹しようとする、甲鉄(こうてつ)艦の持ち主の言葉が印象深い。
「だがこの国は不思議だ…… ミカドと将軍が永い間共存してきた。」
そして会津は、北朝の天皇を実現させようとする。


『S-最後の警官-』episode.068/小森陽一・藤堂裕
狙撃手としての蘇我が、この9ヶ月間の出向で、SATに戻る決意を固めてしまう。やはり蘇我には、NPSの思い描く理想は、日本を守るための物とは思えないようだ。神御蔵が盛大な送別会を開いてくれても、横川さんが「年上らしい助言」をしてくれても、蘇我の決意は揺らがない。
NPSのように「確保」することが日本のためになるのか、SATのように躊躇(ちゅうちょ)なく引き金を引くことが日本を、そして愛する人を守ることになるのか、「絶対に正しい結論」はないのだから、己の信じる道を行くしかない。
次期NPSの狙撃手候補は、なんだか豪快で愉快な女性で、職場に良い刺激をもたらしてくれそうだ。


『江戸の検屍官』女地獄 第5話/高瀬理恵・川田弥一郎
予想外の長編で、読みごたえがある。仇討ちのための恐ろしい執念と、検屍を欺くための周到な偽装。「完全犯罪」という言葉は、江戸時代にはなかったはずだけれど、その今で言う「完全犯罪」の解明に挑もうとする北沢や、彼を補佐するお月(しかも、現在のような医学知識は当時はなかった)に、「負けるな! 次の犯行を絶対に阻止してくれ!」と、思わずエールを送りたくなる。


『獣医ドリトル』カルテ110/夏緑・ちくやまきよし
飼い主を守ってくれる犬。もう、その存在だけで可愛くてたまらない。
ペットを飼うという行為には、確かに人間の「エゴ」である部分もあるけれど、それでも互いに互いを必要としているのだから、暖かな気持ちになれる。


『星を継ぐもの』第31話/星野之宣・J.P.ホーガン
ヴェリコフの証言で、ジェヴレンの思惑が、おぼろげながら掴めてくる。しかし、宇宙軍は目前の危機を、国連総会に諮(はか)ることもできない。地球人の祖先にあの「酵素」を注入してしまったこと、資源を掘り尽くしてからミネルヴァを見捨ててしまったことから、テューリアンはカドリフレクサーに取り囲まれることすらも甘受しようとしていた。
ガニメアンは、自分たちを封じ込めようとする者たちに対しても、争おうとはしない。自分たちが「傲慢」だったのだと、祖先と己の非を認めるだけで、決して敵を責めない。
私が原作で印象的だったのが、ガニメアン同士の、地球人は「神」を信じるだろうかというやりとりだ。「造物主」という意味の神であれば、その神としての役割の一翼を担ったのは、紛れもなくガニメアンだ。それなのに、ガニメアンは、微塵も傲慢ではなく、逆に地球人を産み出してしまったことへの「罪の意識」に苦しむだけの、正に「優しい巨人」だ。
私は、この作品のテーマは、「地球人」という種族の「肯定」だと思っている。「地球人は、如何にして地球人となったのか」という経緯よりも、「地球人が地球人であること」の「肯定」を、ホーガンは描いたのではないだろうか。だから『星を継ぐもの』は名作なのだと、私は思う。



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【検索用】ビッグコミック 小学館 201211
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『花とゆめ』2012年12号

2012-05-19 | 少女漫画
 
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『モノクロ少年少女』#61/福山リョウコ
1500枚とか、「数字」のすごさが、相変わらずうける(笑)
こんなに沢山のことを成し遂げているのに、「なんもしてない」と言う呉羽が愛しい。
黄苑、がんばったね!


『暁のヨナ』第56話「火で火は消えぬ」/草凪みずほ
かつての皇女が願う、「もっと平等な国」。それは綺麗事では実現しない。
「理想」を掲げるのがヨナで、「現実的」な対処をするのがスウォンという構図なのかもしれない。
「天に道を示してもらっている元皇女」と「天すらもねじ伏せると宣言して即位した、強国を目指す新王」の和解という展開は、あるのだろうか。ただし、安易に和解されても面白くないから、これから高華に到来する時代がどういう物になるのか、人々は何を目指すのか、そこがやはり、一番の楽しみだ。


『はじまりのにいな』第12話/水森暦
新菜と彼方が、いい感じ。やはり「前世の記憶」がある分、新菜のほうが大人の対応をしてくれる。
「聞き分けが良い」と「大人である」との違いが、もう少し鮮明になると嬉しい。


『月刊なかとば』/山口舞子
いつるが転びさえしなければ…!


『俺様ティーチャー』第82回/椿いづみ
私立の修学旅行はひと味違うぜ!
「昔読んだマンガ」の通りにはいかない。あと、(自分の高校時代を振り返ると)確かに寮生活をしていると毎晩「外泊」してるも同然だった(笑)


『LOVE SO LIFE』第61話/こうち楓
かくして、松永さんは、詩春と出会う。過去編込みで振り返ると、「家」が何なのかすら知らなかった松永さんが、「愛」を知っていく過程の物語だ。


『ろっぱん!!』Trick 15/トビナトウヤ・ハラダカケル
六班の皆が、何故こうも超常現象に出くわすのかといえば、それは彼らが「子供」だからだ。
天狗に会えたりするのも、正に子供の「特権」。この漫画は、探険したりいたずらしたりといった、「子供の世界」の描き方が、すごく良い。


『声優かっ!』voice.57/南マキ
とうとう久遠千里にも、シロ=姫だとばれてしまいそうな展開。
今の、「人とコミュニケーションをとろう」と努力している千里になら、ばれても大丈夫そうだ。


『女王様の白兎』episode.15/音久無
英梨花の正体も知られて、大急ぎで完結に向かっている気配がして、かなり寂しい。
10人分の願いを叶えるまで、そして更にその先まで、続けてほしい…。例えば、
姉たちに「命令」されるとムカついたけれど、レイシーに「お願い」されるとなんか嬉しい!とか、
姉たちのことは「家族」だから好きだけど、レイシーに対する「好き」という感情は今までとは違う!とか、
そういうエピソードをたくさん重ねながら、雪兎がレイシーへの想いを自覚する展開をもっとじっくり読みたい。


『ウルフル ムーン』後編/友藤結
ありふれた内容だったけど、いい。こういう「暖かい」のが読みたいのだから。
まだ力がなかった夜々が、フェンリルを止めるために「ここから飛びおりるっ…」と迫ったシーンは、最高。さらに、後編は冒頭で夜々が制服姿だけど、終盤では、「部屋着のまま外に出てしまうので、スリッパをなくすと裸足」というのがツボ。こういう、さりげなく「色っぽい演出」をしている所が、素晴らしいと思う。



ヨナ、俺様、女王様。



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【検索用】花とゆめ 白泉社 201212
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『別冊 マーガレット』2012年6月号

2012-05-13 | 少女漫画
 
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『君に届け』episode 68/椎名軽穂
龍を普段通りに「すこーん」と殴る、ちづが愛おしい。「龍の好きな子」だからというより、「吉田千鶴」という子が愛おしい。彼女が看板娘になってくれたら、龍の父ちゃんも大喜びだ。


『orange』LETTER 3/高野苺
悲しい物語を、優しく大切に、紡ぐように描いている感じがする。
この漫画の最大の魅力は、「現在の自分」と「十年後の自分」が、自分自身ではなくとも他人でもないという、優しい危うさかもしれない。今の別マで、一番好きな漫画だ。


『魔法使いの心友』第1回/香魚子・柚木麻子
これは惹かれる。扉絵があまりに綺麗で、しばらく見惚れていた。内容も良い。
「空気を読む」という行為を悪し様に責める、リサのキャラがすごくいい。床に座ってしまう天然ぶりもうける。


『アオハライド』PAGE.17/咲坂伊緒
やはり、冬馬(とうま)は物語に絡んでくる。そして、冬馬といる時の双葉は、洸といる時とは少し違う魅力がある。


『俺物語!!』第2話/アルコ・河原和音
今月も爆笑(笑) この設定、「新エピソードはそんなに生まれないだろう」と思っていたけれど、こうやって幾つも物語を創れる河原和音先生はすごい。


『クジャクの教室』第4話/高梨みつば
ボディーガードを頼まれたと勘違いしてしまう、まりほ。「力持ち」な所が、すごく可愛いのに…。
運動部から助っ人を頼まれて、大活躍!みたいなエピソードもあると嬉しい。


『360°マテリアル』#28-わからない-/南塔子
滝くんの口から、思わぬ言葉が。「ムカツイた」なんて、初めて聞く台詞だ。「わからない」の先が、気になる。


『青空エール』39TH YELL/河原和音
リップクリームを巡る、つばさとまるちゃんのやりとりが良い。
「一緒に初もうで」はテンション上がる!


『オオカミ少女と黒王子』第12話/八田鮎子
想いは通じ合ったけれど、エリカの試練は続く。
おそらく佐田っちは、恋愛に限らず人生全般において、「形から入る」というのが大嫌いなのだ。エリカが、そういう恭也の意固地な部分を、ほぐしてくれる存在になると良いな。


『color』#7/美森青
終わるが意外に早くて、寂しい。もう少し読み続けていたかった。来月号に載るのは番外編だろうか。


『ラブ★コンTWO』Act.1/中原アヤ
すべり止めだった舞戸学園に入学した、リサの弟・隆人くんの新編。
予告で「ラブ★コン姉妹編」と知った時には、「続編かぁ…」と少し冷めた感情を抱いてしまったけれど、やはり『ラブ★コン』は最高で中原アヤは偉大だ。小泉家の人は、皆すてきだ。真辺さんには、是非ともリサの(義理の)妹になってほしい!
アホになることを恐れるな、楽しもう!





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【検索用】別冊マーガレット 集英社 201206
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『ビッグコミック』2012年10号

2012-05-11 | 青年漫画
 
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『ゴルゴ13』第522話「13番目の客」/さいとう・たかを
今回も、一回で完結。このところ良い作品が続いているけれど、中でもこれは特に、「『ゴルゴ13』という作品」を愛している人が協力した脚本だと思う。
CIAに勤めながら、機密を知る立場になかった男が、平凡な勤務を続け、何事もなく定年を迎える。元CIA職員は、妻と共に、誰もが参加するような、ありふれたツアーに加わってドイツを旅行する。その元職員は、あの男のことを知るが、旅行中には何も起こらない。そして、退職後これからも、やはり平凡な老後を送ると思われる。
平凡なサラリーマンの、平凡な老後。ほんの一瞬だけの、あの男との邂逅(かいこう)、「13」という数字。そして、バッハが本当に元職員の命を救ったのかどうかも、憶測しかできない。味があって、良いエピソードだ。


『憂国のラスプーチン』第39話/伊藤潤二・佐藤優・長崎尚志
シーンは変わって、都築の取り調べと、弁護士との接見。この部分に関する信憑性は、あまり高くないと思う。なぜなら、憂木が「自身で体験」した物ではないからだ。後になって、都築が憂木に、「憂木さん、私はこういう取り調べを受けて、こう答えてやりましたよ」と話した、伝聞に過ぎないはずだ。
佐藤優としては、「鈴木先生は実はこんなに立派な政治家なんです」というエピソードを入れたかったのだろうけれど、ちょっと鼻持ちならない。


 以下、面白かった作品を羅列します。

『江戸の検屍官』女地獄 第4話/高瀬理恵・川田弥一郎
お百合の「師匠」でもあるお月。その厳しさと優しさに、北沢は感服する。
絵が上手いだけでは絵師になれないし、美しいだけでは生きていけない。江戸時代だろうと平成だろうと、やはり人間は同じようなことに苦しんだり喜んだりしていたのだな。


『総務部総務課山口六平太』第623話/林律雄・高井研一郎
社員食堂で「弁当」を食べても良いのか?
社食を担当する総務が既に下していた結論が、すとんと納得できる物で気持ちいい。


『S-最後の警官-』episode.067/小森陽一・藤堂裕
縁上が逮捕され、戻ってきた日常。隊長も一號も、「現行法での確保の向こう側」に悩む。
一子と書いて「かつこ」と読む名を付けた、荒垣の「照れ」(?)も良い。


『獣医ドリトル』カルテ109/夏緑・ちくやまきよし
飼い犬が雑種であることを誇る者も、やはり「雑種であるというブランド」に囚われている。
それでも「犬は等しく可愛い」という愛情が根底にあるので、この漫画は好きだ。


『そばもん』第86話/山本おさむ
機械打ち編の、大団円。若者が大滝に弟子入りするのではなく、逆に大滝が若者に弟子入りするというラストが良い。


『ゲゲゲの家計簿』第25話/水木しげる
描いても描いても、原稿料は値切られ、出し渋りされる。それでも描く。生きるために。


『兵馬の旗』第二十九陣/かわぐちかいじ
あの時は錦旗(きんき)を恐れて発砲できなかった兵馬。逆賊となった今、見事に敵将にとどめを刺す。「銃」ではなく「刀」というのも、示唆的だ。「日本人」であることにこだわるなら、幕末の侍にとって「銃の弾で死ぬ」というのはとても不名誉なことだったはずだ。


『C級さらりーまん講座』第519回/山科けいすけ
社長の息子は、会社の金を持って、今夜もラスベガスに行く。「会社を救う」、その崇高なる目的の為に(笑)


『星を継ぐもの』第30話/星野之宣・J.P.ホーガン
地球との接触をためらうテューリアン。その理由は、ジェヴレンが撮り、ねつ造した、地球に関する映像。
それでも、ガルースとシローヒンは、ヴィックとクリスと培った「信頼」を優先してくれる。ガニメアンとハントら地球人との信頼関係で特に良いのは、我々は「友人」だという言葉を、軽々しく使わない所だと思う。安易な「友情」以前に、「科学者どうしの信頼」がきちんとある。



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【検索用】ビッグコミック 小学館 201210
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『月刊なかとば』/山口舞子

2012-05-06 | 少女漫画
 
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…そうですね
締切りをきちんと守れる人…
でしょうか

(小島川から中鳥羽の二人へ)


 実は、私はこの漫画が大好きだ。『花とゆめ』誌上で、決して看板作品や何百万部も売れるような超人気作ではない、控え目な存在でありながら、「載っていないと物足りない」と思わされる魅力を持っている。今では、「花とゆめに不可欠」と言っても良いくらいの存在感がある。この魅力は、まんがを産み出すことへの純粋な「喜び」に満ちていて、それを楽しく暖かに描いている所から来ているのかもしれない。上に引用した台詞は、春(はじめ)に、どんな人が理想かと訊かれ、担当の小島川さんが答えた時の言葉。

 毎回のページ数が少ないので、1巻出るまでに数年かかってしまう。実家からの仕送りの中身が「エンピツ」だったという、新年の頃に読んだエピソード(平成22年3号)が強烈で、私は好きだったのだけど、この巻には未採録。数年後に出る(はずの)、第2巻も楽しみだ。



お薦め度:★★★☆☆


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『花とゆめ』2012年11号

2012-05-04 | 少女漫画
 
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『はじまりのにいな』第11話/水森暦
篤朗の、「進路のことはマジメに決めなさい」とも取れる、先生らしいきつい一言。それを聞いて、やはり新菜はショックを受けてしまう。


『スキップ・ビート!』ACT.188/仲村佳樹
昨今のメールは、動いて点滅して色が付いている。
私も自分のブログを、にするよう、前向きに検討させて頂きます。


『声優かっ!』voice.56/南マキ
全力で演じきるシロ。プロに徹し、一流を目指す姿を見せることで、言葉は交わさなくとも久遠千里と通じ合えたかもしれない。
「ブス」と罵声を浴びせられて、安心してしまう姫ちゃんも眩しい。


『暁のヨナ』第55話「夢のようで」/草凪みずほ
テジュンの、姫に対する想いは、予想外に真剣な物だった。死をも辞さぬと言う彼に、ヨナは「覚悟」を示せと迫る。
こんな厳しい言葉は、以前のヨナからは出てこなかっただろう。ヨナを大きく変えたのは、きっとギガン船長との出会いだ。


『月刊なかとば』/山口舞子
お買い物も「仕事」です!


『LOVE SO LIFE』第60話/こうち楓
詩春がいないと、松永さんがものすごく哀れに見えてしまう。松永さんにとっての詩春は、「好きです」(Love)なんてレベルじゃなくて、「いてくれないと生きていけません」(Love So Life)というくらい大きい。


『神様はじめました』第81話/鈴木ジュリエッタ
瑞希を捨てずに、迎えにきてくれた瞬間の奈々生は、正に女神だ。女神様!
奈々生が生まれながらの神ではなく「人神」だということの強みが、これから活かされてくると、嬉しさ倍増。


『ウルフル ムーン』前編/友藤結
後編も楽しみ。先の展開が読めてしまう部分があっても、こういう作品は(私にとっては)「必要」だ。いつか、長めの連載も読みたい作家さん。
一見してありふれた漫画を描いているけれど、この作家さんは私の中ではかなり貴重な方だ。高校生の頃、「面白いファンタジーを読みたければ、ハヤカワ文庫か白泉社のコーナーを探す」というのが私の行動パターンだったので、そういう意味での強い期待がある。


『ろっぱん!!』Trick 14/トビナトウヤ・ハラダカケル
六本木さんも、ちゃんと女の子らしい願望を抱いていたという回。
一昔前なら「お姫さま」なのかもしれないけれど、「執事のいるお嬢様」というのが今風だ。


声優、ヨナ、神様。




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『bianca』2012年6月増刊号

2012-05-02 | 少女漫画
 
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 執筆陣の豪華な顔ぶれに引かれて、嬉々としてbiancaを買った。面白くて読みごたえがあって、満足。とても贅沢で優れた一冊だ。

 読み終えて感じたのは、この増刊は「攻(せ)めの一手」なのだろうな、ということ。
 自分も含めて読者というのは案外「保守的」で、「今まで読んだことがないような漫画を読んでみたい」と思っていても、本心では「いつものように面白い作品」を求めているような気がする。「まだ読んだことがない雑誌」を意欲的に読み続けている人はもちろんいるだろうけれど、「普段買っている雑誌の増刊号」というのは、私には手に取りやすくて親しみやすい。電車に喩えれば、聞いたこともない路線に飛び乗って名前も知らない街で降りてしまう、いくばくかのリスクを伴うのが、前者の「まだ読んだことがない雑誌」。普段の路線の、目的地より少し先の駅で降りるような手軽さが、後者の「普段買っている雑誌の増刊号」だ。この『bianca』は、かなり前者寄りの後者だと思う。そして、それは良いことだ。

 「私は漫画を楽しむことに関してそんなに受け身じゃない」という異論はあるかもしれないけれど、「創る側」でない限り、読者は本質的に「受け身」だと私は考えている。少なくとも私は、職業として「創る側」になった経験は皆無なので、漫画に関しては常に受け身だ。
 一方、『別冊マーガレット』というまんが雑誌を創っている方々には、私たち読者の「来月も今月号と同じように面白い雑誌を読みたい」という、保守的な「わがまま」に応え続けている一面もあるかもしれない。
 私は自分が買っている雑誌に、つい「いつもの通り面白い」ことを求めてしまう。例えば毎月13日に買っている別マが、「先月とはまるで違う別マ」だったら、おそらく戸惑ってしまう。だからこの『bianca』は、(仮に、本誌が「いつもの通り面白い」のを維持することを目標の一つとしていて、それを「守り」と呼ぶならば)、「攻めの一手」のように感じられる。私のような読者のそういう、悪く言えば「たるんだ」部分に対する、「普段とは違う漫画も読んでみなさい」という、良い意味での刺激だ。

 渡辺カナのまんがで彩られた、擬人化されたビアンカの一日を、「可愛らしい」の一言で片付けてはいけないような気もする。あの文章は、わずかなアイロニーも含んでいるように思える。面白い漫画を読みたいと欲しながら、知らない作品に片っ端から手を出そうとはしていない、己の「視野の狭さ」を私は再認識させられる。
 
 「本当の別マは、もっとすごい雑誌だ。まだ見せていない実力はたくさんある」という、出版社の本音も感じるというと、穿(うが)ちすぎかもしれないけれど、「本誌とは違う増刊号」を創ることには見事に成功していると思う。「優れた雑誌の増刊号だから、自動的に優れた雑誌になる」という創り方をされず、本誌とは違う魅力を発揮させることで優れた一冊になっていることは、確かだ。

 個々の作品では、「おっさん/おじさん」を主人公にした二作と、感情をあまり露(あらわ)にしない男の一作が、私は特に好きだ。



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【検索用】bianca 集英社 201206
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