今月号はかなりの読みごたえ。
『クジャクの教室』/高梨みつば
新連載。面白い! げらげら笑い転げて、その後ほっこり。『かんざし君』でファンになったので、新作が待ち遠しかった。
高梨みつば先生は、「変人」を描くと、すごく面白い。「ちょっと変わっている」というレベルじゃなくて、「やめるんだっ そんな生き方は間違ってる!」と突っ込んでしまいそうなくらいの変人が面白い。
『アオハライド』P . . . 本文を読む
『ゴルゴ13』第519話「1万キロの狙撃」前編/さいとう・たかを
中東、リビアの地方都市から遠く離れたニューメキシコ州。無人機部隊が、狡猾に確実に独裁者を追い詰める。その二日後、独裁者の三男を追っていた無人機が、あの男が乗っていた車を誤爆してしまう。無人機攻撃部隊を創設した少佐は、「アメリカの利益を考えれば」と言い、管理不能な男の排除を決意する。
題名の「1万キロ」というのは、アメリカか . . . 本文を読む
この本をすごく気に入っている。読み返すにつれて宝物のような一冊に思えてきた。『人形芝居』と『桜の花の紅茶王子』があまりにも素晴らしいので、その二作を読み終えた余韻で、熱に浮かされたような状態で自分が「一冊の本」としての魅力を過大視しているような気がして、ブログを書く前に少し日にちを置いてみたけれど、やはり「一冊の本」としての魅力はとても大きい。どういう意図で刊行された本なのかは憶測しかで . . . 本文を読む
見てたんだ
ハルは見てたんだ
こうやってるサイテーな私を見てたんだ……
一年間も土に埋められて…
きっと もう腐ってる…!!
そんなの柿原君にっ
今更何て言って返せばいいんだよ!!
(上野桃香)
平成16年から17年にかけての、鈴木ジュリエッタ先生のよみきり6本を採録した短編集(こういう作品を産み出す作家のことは、敬意を表してきちんと「先生」という敬称を付けて呼びたい)。
採録され . . . 本文を読む
『暁のヨナ』第50話「解放」/草凪みずほ
本物の賊に捕らえられてしまったヨナ。生きるために殺すのだという、希望のない地に暮らす者たちの言葉に、先王の娘であるヨナは何も言い返すことができない。力を使ってしまうシンアの心の叫びも、悲しい。
ハクの殺気を「哀しい殺気」と呼んだジェハが、今後シンアのことをどう思うようになるのかも気になる。
『信長シックスティーン』/木内たつや
織田信長の霊が . . . 本文を読む