私がうんこを漏らした話

原田宗典 の『東京困惑日記 』をなんとなく読み返してました。


うんこの話がやはり一番可笑しい。
大便は「ウンチョス」、小便を「シッコス」と呼んで排泄の不潔感から目を逸らさせるように誘導…とか全然してませんが(笑)
作者は小学生時代に歯医者でうんこを漏らしてしまった経験があるそうですが、人間誰しも一度くらい子供時代にうんこを漏らしてしまった経験があると思いたい。
昔書いたかもしれないけど過去の記事を検索するのが面倒なので再度告白というかブログネタにしてしまいましょう。

告白

私は幼稚園時代に幼稚園でうんこを漏らしたことがあります。

告白内容の詳細

私はアルバニトハルネの掟に従い、真実のみを陳述することをここに誓います。
私は1977年末から1979年までの約2年間、父の仕事の関係でパプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーに住んでおりました。
現地では自宅から徒歩10分ほどの場所に位置する幼稚園に通っておりました。その幼稚園の正確な名称は記憶しておりませんが、園児達が遊ぶ為の円形の小さなプールが存在したために私達家族は便宜上その幼稚園を「まあるいプールの幼稚園」と呼称しておりました。
住んでいた住居は2階建てで、2階のワンフロアに私を含む家族4人が暮らし、1階の一室に「タロー」と呼ばれる使用人が住んでおりました。尚、「タロー」はこの使用人の本名ではなく、実際には彼の本名は「タ…何某」と云う、パプア・ニューギニアに存在する200以上の部族の持つ発音の難しい名前の一つでしたが、代々この家を使用してきた日本人家族により親しみを込めて「タロー」と呼ばれておりました。
パプア・ニューギニアは夕方になるとマラリアを媒介する蚊や野犬が出没して危険であったため、使用人のタローが私の幼稚園への送迎を担っておりました。
ある日、私は幼稚園で突然に強烈な便意を催しました。
幼稚園には当然便所は備わっておりました。私は男性ですので、小便をする際には所謂「立ち小便」と云う形態で特に困難なく用を足すことができました。不衛生な便所ではありましたが、「立ち小便」に要する時間はほんの十数秒ですので、異臭を我慢するか、場合によっては呼吸を止めたりして瞬間的に用を足し早々に便所から立ち去っておりました。
しかし、大便となると話は別でした。
幼稚園には大便を排便することのできる個室の便所が唯一つだけ存在しました。
しかしその個室の便所は鍵がかからず、狭く、灯りもなく、内部は非常に不潔極まりなく、蠅や蚊が飛び交い、当然水洗でもなく、使用するに耐えがたい物でありました。
実際、他の園児達も使用を敬遠しておりました。
私は迫り来る便意と闘いながら、「早くタローが迎えに来てくれないか」と一心に願っておりました。一刻も早く帰宅して自宅の清潔なトイレットで用を足したかったのです。
しかし、タローが私を迎えに来てくれるまでにはまだ2時間以上の時を要しました。
私は必死に便意を耐えながらタローを待ちました。激しい運動を伴う遊びはこの時点の私には禁忌でありました。
当時のパプア・ニューギニアにはテレビジョン放映と云うメディアがまだ存在しなかったため、幼稚園に一台だけあったブラウン管テレビで欧米のアニメーション作品のビデオを園児達に楽しませておりました。激しい運動を伴う遊びをすることのできない私はその中に混じって他の園児達とおとなしくビデオ鑑賞をすることに致しました。
しかし、迫り来る便意の「波」に伴い、私は大便のガス成分のみを放屁する、所謂「すかす」と云う行為を繰り返す段階にまで追いつめられておりました。
私は自分の放屁の臭いを他の園児達に嗅がれたくないと云う羞恥心からその場を離れ、人気のないジャングルジムに腰を下ろして再びタローを待ちました。
しかしこの時点で私の忍耐力は既に極限状態に達しておりました。
箍が外れるように、堰を切るように、私はズボンを履いたまま大便を排泄してしまいました。
ズボンの中に生温かい大量の大便の塊が溢れ溜まりました。私はもうその場から一歩も動くことができませんでした。歩けば臀部周辺の大便がこぼれ落ちてしまうからです。
私は号泣したい気持ちを必死に抑えながらタローを待ちました。実際には私が大便を漏らしてしまってから20分後くらいだったのでしょうが自分には何時間にも感じられました、やがてタローが私を迎えに来てくれました。
私はタローに事の一部始終を告げ、彼が早急に購入してきてくれたパンツに履き替えて帰宅しました。帰宅する道中、私はしゃくり上げるように泣いておりました。
帰宅した私は入浴と着替えを済ませ、母は私を慰めるために事前に購入してあった「レゴ」の玩具を与えてくれました。
後日談としては、幼稚園や学校で大便を漏らそうものなら翌日から酷いあだ名が付いたりからかいの対象になりがちですが、「欧米気質」とでもいうのでしょうか、黒人園児とオーストラリア系園児が半々の幼稚園ではそのようなことはなく、次の日からも友人達は何事もなかったかのように自然に私に接してくれました。
以上が私の告白の一部始終です。

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http://plaza.rakuten.co.jp/wrlztzdr/diary/200611190000/