アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

「花とゆめ」12号

2009-05-20 | 少女漫画
 


「花とゆめ」って今まで290円だったのに最近320円。次号もふろく付きで310円。もう290円に戻ることはないの?
どうでもいいことですが。

『モノクロ少年少女』#6.
525万ポイント獲得してケダ高の生徒会長に選出された呉羽。「辞退する!!!」と叫んだら全校生徒から壮絶なブーイング。皆、必死でポイント貯めてトップを目指してた、それなのにトップになった奴がポイントなんかどうでもいいなんて言い出したら「どー考えてもバカにされてると思うだろが」。ケモノは「感謝」が大好物で「情け」が大嫌い。名誉挽回しなければ確実に喰われてしまう籠の中のウサギ。
戴冠式での就任演説作成を手伝うと言ってくれた、生徒会補佐ハイエナ国第1王子の黒蘭(コクラン)を「テメーじゃこのチビブス扱いきれねーよ」と突っぱねて、お前の苦しむ顔が見たいからと手伝ってくれる右京。単なるドSかと思いきや、あのときもあのときも今も、口悪いけどいつも助けてくれる気がする。
ヤジが飛ぶ戴冠式会場、黒蘭がステージのテーブルの上に用意したという原稿が白紙! 何か言わなきゃやばい! 今の気持ちを口にしようと全校生徒を前にした呉羽の第一声は「ごめんなさい!!!」。皆必死で頑張ったのに辞退とかポイント要らないとかめちゃめちゃ失礼なこと言った。呉羽はひとりぼっちで右も左も分からなかった自分にいろんな「はじめて」をくれて、見守ってくれて助けてくれた感謝の気持ちを伝えたい。「ありがとう……」。

↑感情とシンクロして立ったり折れたりするウサギ耳が相変わらずいいです。
「感謝」が大好物のケモノ達から拍手が沸き上がる。
そしてケダ高のオキテ第14条にあるように、副会長全員が会長の首筋に口付けることで生徒会結成。無防備に首筋を晒し、蝶々がちゅ。茅がちゅ。もう慣れたから!、と右京が自分の首筋に口付けようとして思わず殴り倒してしまう呉羽。
なんとか結成できた新生徒会。しかし原稿が白紙になっていたのは黒蘭の仕業じゃないでしょうか。ぶつかり合ってぶつかり合って、その先に何が待っているのか。次回も楽しみです。

『花と悪魔』episode.31.
モーリッツに術をかけられたはな様。どこから出てきたのか分からない俺様な人格、ビビの言うことも聞かないワガママ娘。自分はピーマンを残しておきながら「俺はいいんだよ偉いから」とはなに命令するビビ、それはさすがに言う事聞いてくれないだろう(笑)
魔界に行ってモーリッツと暮らすと言い出すはな様。フェルテンは「はな 愛してる! お前がいなきゃ生きていけない!」ぐらい言えばはなちゃんは戻ってくるかもと。
抱えきれないくらいの花を頼まれた桃も、あいつがああだと調子が狂うと、桜の苗木を用意します。魔界の植物用肥料で一晩で満開になる桜。
「お前が必要だ」「行かないでくれ」「愛してるよ」、どれも口に出来ないビビ。そんな言葉を口にしてもはなが戻らなかったら、はなの自分への想いが所詮その程度だったらと、それが恐ろしい。
今まではなに「命令」しかしてこなかったビビの、「頼む 戻ってきてくれ」という初めての懇願の言葉。満月を背に「俺はお前と ずっと一緒にいたいよ」と言うビビを見て、ずっと一緒にいられるという150年に一度の満月のまじない(第1巻)を思い出し、術が解けます。
「はな ビビが好き 好きなの」
「ああ知ってる」
「ちがうの… そうじゃ…なくて…好き…なの…」
はなちゃんが遂に「好き」を理解しましたよ! 告白したとたん、エネルギー使い果たして寝てしまいますが。そして魔界には戻らないと言うビビとモーリッツの勝負が始まる!

『LOVE SO LIFE』第10回。
雨の日が嫌いだった詩春に、レインコートを買ってくれた母の思い出。彼女は今日も葵と茜の双子のベビーシッターをしています。家の中はつまらないとおでかけを詩春にせがむ天使が二人。小雨だしと、レインコートを着させた二人があまりに可愛くて連れ去られてしまいそう。
蛙を見たりカタツムリと遊んだりと他愛ないことで楽しむ三人。雨は上がり虹が出て、「おやまー」とはしゃぐ二人。トラックが来たので端によると水しぶきをかけられてずぶ濡れになってしまう詩春と双子。先に帰宅していた松永さんは風呂に入った方がいいよと。初めてよそ様の家の風呂を借りる詩春。
雨の中こんな小さな子を連れ回すべきじゃなかったと詫びる詩春に松永さんは「雨の日をこんなに満喫させてくれてありがとう」とお礼を言います。
すごく他愛のないことの繰り返しなんですが、この空気は読んでいてホッとします。

『俺様ティーチャー』第33回。
黒崎も自分も風紀部を辞めたという早坂くん。二人をあっさり見放して、早坂くんの手には「もし他に入りたい部があれば使え」と白紙の入部届け。「ねぇよ んなもん」、頭が空っぽになって余計なことは何も考えずにいられる、ケンカは楽しいと気持ちが荒れます。もっともっと頭を真っ白にさせてくれと片端からケンカを挑んでボロボロになる早坂くん。
桶川番長にモールス、いつもの女は一緒じゃないのかと訊かれる。ムシャクシャして頭真っ白になりたくてケンカして、でもここ数日うまくいかない。どうしてなんだろう。
「お前馬鹿だろ ケンカを逃げ場にすんのも 限度があるに決まってんじゃねぇか」と答える桶川番長。「まぁ俺だったらそういう時は信頼してる奴に話聞いてもらうな」との言葉が突き刺さる。ウサちゃんマンなら何にだってスゲー答えをくれる、でも連絡の取り方すら知らない。お面を付けて鏡に向かい、一人悩みを話し始める早坂くん。教室に帰りたい、でも自分がいると真冬が困るから。自分と関わらなければ黒崎は普通の女子高生になれてたはずなのに。その独り言を聞いていた真冬。
「……っ ばっかじゃないの!!!?」、早坂のお面をはぎ取り、女子高生には憧れていた、なりたかったのも本当、でもっ どちらか一つしか選べないなら私は早坂くんがいいよ!
「私は… 早坂くんの隣にいたいんだよ」。
私が欲しいのは百人の友達よりも君一人の友情だ…なんて言えるわけないけど心の底から思ってるよ 隣の席が早坂くんで良かったって。
このままじゃ納得できないと佐伯先生に会って来ると言う真冬。握りつぶした入部届けを真冬に託す早坂。真剣な眼差しで「勝負だ 鷹臣くん」と立ち向かう真冬。
一方、鷹臣くんは緑ヶ丘病院前である老人の日傘を拾います。そのじいさんは…。

『神様はじめました』第25話。
瑞希と巴衛の二頭の神使を従えた奈々生。二人を仲直りさせようと必死です。
実は瑞希と巴衛の二人に最初から繋がりがあったというのがいいですね。共に帰らぬ主人を待っていた二人。しかしミカゲ社に奈々生という神が戻ってきて、君のせいで僕は前よりもずっとひとりになった、「ズルいよ巴衛君」と思っていた瑞希。主に去られた野狐の巴衛が自分と同じ境遇なんだと思ったからこそ、口寂しく月見酒をしていた巴衛の元に蛇の姿で酒つぼを置いていったのに。
皆で夏祭りに行き、奈々生に買ってもらったりんご飴を宝物のように死守しようとする瑞希。奈々生が瑞希を神使にしたことが面白くない巴衛。「つまり 俺がいなかったらおまえはそうやって すぐ代わりを見つけるわけか?」。
相手が羨ましいから喧嘩になる瑞希と巴衛。今、瑞希が巴衛のことを好きだと言えるのは奈々生の神使になれたからこそでしょう。仲直りがしたいと言う瑞希、あの時の蛇がお前だったのかと知って、仲直りできるまでは外れないと奈々生の言霊で縛られている手は一瞬ほどけそうになるが、奈々生に買ってもらったりんご飴を木から落ちても無事だったと安堵の声を挙げる瑞希にまた気持ちがピキ!

「はい これ巴衛の分」とりんご飴をくれた奈々生。そしてほどけた手。
孤独に押し潰されそうな思いを抱いていた、主のいなかった神使二頭にとって、奈々生の存在がどんなに大きいことか。感情を表に出さない巴衛と、本能丸出しの瑞希という180度違う神使二頭を従える奈々生の神様としての成長が楽しみです。

12号には読み切りが3本載ってます。
アシヤミツキ『たまごダーリン』(ビッグチャレンジ賞佳作)。
絵は上手いです。喋ったハトが魔法使いという設定を最初の1ページで葵がいきなり受け入れているのはちょっと強引すぎる気がします。教師を好きになったという葵の不毛な恋と、それを巡る葵と見習い魔法使いのやりとりは素敵です。

池美留奈『ニルの恋魔法陣』。
魔法学院初等部のニル、高等部のクーロン、それぞれの「外見」のコンプレックスを描いた話。魔法あんまり関係ないじゃん! 読後感は悪くないけど何か物足りなさが残ります。

中亮子『詰襟は僕の秘密』。
白泉大学付属高校の海宝(かいほう)は年齢を偽って実は自分と同い年で白泉大学を目指す夕ちゃんの家庭教師をしている。嘘に嘘を重ねてるジレンマは良かったですね。絵はもう少し頑張ってほしいです。


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