自分の戸籍さえ捨てたんだ…
お兄ちゃんは……
もっと大切なものまで…
なのになんで!!
邪魔するのよ!!
続きを買いました。変態キャラ、すごく癖のあるキャラが出てくる一方で、周囲が徐々に悠太=ノノを受け入れてくれるようになってきていい展開です。
天津との勝負で競技台を昇っていき、悠太が見たのは双子の兄「悠太」の幻影。以下、兄を「悠太」、妹を「ノノ」と表記します。
この幻が見えた時にはぼくは絶対に失敗するんだと言うノノ。その言葉通り、HS(ヒルサイズ)の前で落ち、勝負に負けるノノ。フィギュアスケート世界選手権金メダリストの興梠みかげ(コウロギ)は「私にもわかるわ」と言います。大会でリンクに立つ時にはもう…勝てるかどうかの想像がだいたいつくの。
お前ほどのジャンプの出来る人間が何故自分の家族をバカにするようなことを言ったんだとノノに訊く天津。全ては自分の嘘だったと白状する与田記者。今後ジャンプを盛り上げるためにライバル関係を作りたかったと。
全力を出し合って勝負した後に仲直りできるという王道パターンですが、悪くはないです。
部活で筋トレから外され、一人スキー板のワックスを削る作業をさせられているノノの元に追加だと板を持ってきて、「大変だな 朝まで」と手伝ってくれる天津。女アレルギーは体質的なものだと言っておきながら、好きになった女にはジンマシンが出ないという都合の良い天津の珍症状。
生活の苦しいノノは、今日で借り物の小屋を引き払い、高校の寮に入ることに。男として。
もう捨てなくちゃいけない女の子の服。最後にもう一度だけ着てみようかな。
「こんな服着て男の子とお出かけしてみたかったよ…」。デジカメに勇士を収めたり、案外ナルシスト。心は乙女のノノは天津が気になりだした頃。そんなところを、「マイスレイブ」宅を訪れた興梠に見られてしまいます。「はいはいはいはい かわいいかわいい」
だから違う!! 空しい反論(笑)
寮でノノと同室になったのは毛深く体格も良く柔道で全国ベスト8の、可愛い男の子が好物の強烈な変態、尾形先輩。ああ…気持ち悪い(笑)
お風呂に入れず、ちょっと好きかもしれない天津に臭いと言われショックを受ける乙女心。穴場の温泉も興梠に知られていてもう使えない。
尾形先輩に襲われそうになり野宿していたノノに興梠からの救いの一言。
「だからうちに住まわせてあげるわ 奴隷として」。
こうしてみかげとの共同生活が始まりますが、ノノが女の子だと知らない興梠が気に入ってるのは奴隷としての「悠太」。早速コスプレ大会が始まってしまいますよ(笑)
一方、与田記者は「野々宮悠太」の核心に迫ります。細いツテをたどり、中3の時学校に一度も来なかったという野々宮に双子の妹がいたことを知ります。卒業アルバムの中の、セーラー服を着た「野々宮ノノ」の写真。そして死んだはずの生徒に対してはガードも甘く、易々と取材に応じてくれる中学校。野々宮兄妹の父がジャンプでオリンピック代表だった由良悠介(ゆらゆうすけ)と知り、疑惑は確信へと変わる。野々宮ノノが金メダルにこだわる動機も十分。
私 絶対 金メダル獲るから－－
今度は本物の金メダルをあげるから－－
だから昔のお父さんに戻って……
昔の悪夢から目覚めたノノの手には、手作りらしいニセモノの金メダル。
「天才少女」で通っている興梠は、決して「努力」している姿を他人に見せません。パジャマなのに下がシューズ。隠れて筋トレしてるのがバレバレだろう。
そしてスキー部には「皇帝」が君臨しています。部長になれずコンプレックスの塊の尻屋潔(しりやきよし)先輩。岸谷は彼がいると知っていたら絶対この学校には入らなかったと恐怖の叫びをあげる。スキージャンプのリーダー、彼を「アナルショップ」と呼んだ者は三日間行方不明になり退学届けだけが戻ってきた…。間違っても苗字を呼ぶな。「皇帝」と呼べ。
190センチはある身長、広い肩幅、ジャンプには大きなアドバンテージとなる体格。
ノノを盗撮していた尾形をぶちのめした皇帝は、3人まで出場できるインターハイの残り一枠をお前達5人で争えと言う。自分、新宮(しんぐう)、そしてもう一人。
興梠みかげにご執心の皇帝、狂信的ファンの彼は「お前らこのおれを差し置いて興梠みかげの同級生か!! 許せん!!」と理不尽な怒りをぶつける。コウロギと付き合ってる、ましてや同居しているノノ、その事を知られたら殺されそうだ！
最悪のタイミングでそこに通りかかる興梠。「悠太－－－!! 家で待ってるから－－－っ!! マッサージよろしくね－－－!!」。
怒りが収まらず、興梠の「オッパイの写真」を撮ってこいと命令する皇帝。
「本来は口をきいただけでも死刑なんだよ!! オッパイ2つで手を打つこの恩赦の有難みがわかんねぇのか!?」
連帯責任でオッパイゲットしてこい、期限は3日後。無理ならお前らは一年間大会には出させない。
隠し撮りなど無理だと困惑しながらとりあえず走り込みにいく5人は、同じくジョギングしていた興梠と出くわします。天津を恋敵だと思っている興梠、興梠のような女が近くにいてツイてると言う天津を見て胸騒ぎがするノノ。誰かが誰かの性別を勘違いしているだけで、形の上では立派に三角関係になってます。
「ぼくにはコウロギのオッパイの写真を撮れない」と謝るノノ、「当たり前だ」と結束できる天津と岸谷。
「興梠の写真は撮れません」と自分の代わりに皇帝に謝ってくれる天津、「銀メダルコレクター」と禁句を言った皇帝に天津は「後輩を脅さないと女も口説けない人が何を言ってるんですか そんな心根だから女にもてないんでしょう？ アナルショップ先輩」と禁句で返す。
天津の顔面を殴りつける皇帝、来月のサマージャンプ大会で勝負することに。順位の下だった方が土下座だ。
コウロギのことが好きなのかなぁ…
いや…
私はもう 恋愛なんてとっくにあきらめてたじゃない!!
女を捨てた時から…
いいもん私は
ジャンプで金メダルさえ目指せれば…
お薦め度：★★★★☆
ラブコメとスポ根のバランスが良いです。
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↓正体のバレたノノの運命は－－!?
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複雑な三角関係が・・・
これでコウロギがもし「男の娘」だったら・・と妄想するあたり私も腐りかけてるのかもしれません・・
ノノちゃん、大変ですよ。
尾形先輩は気持ち悪いし皇帝陛下は怖いし…(笑)
興梠が男だったら、という発想はありませんでした。
今日第6巻出たんですよね。一気に買い揃えたい衝動に駆られます。