アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

なにも望まない人間、何もしない神

2008-11-18 | 読書
 
なにも買わない
なにも売らない
ただ生きて行く


先月出ていた第3巻。この漫画は何故か発売日を見逃します(笑)

神を自称するなかぬっさんの名は中西ではなく中主。なかぬっさんの手に触れると高見は彼が「神様である」ことを理由もなく確信する。何もしない神様。中主が触れると酒乱の政治家が大人しくなる。
「かむろば村」は本当は「神室場村」と書く。そのことがどこかとても不条理に感じられます。

もうカネを遣いたくない、カネ無しでどうやって生きていくのかと言う与三郎村長との応酬、高見はかむろば村で購入することになった中古のマイクロバスのネーミングライツに全財産を投入しようとする。

生き物を「撃てない」漁師、伊吉。プッシャーに、弱い。

マイクロバスは「ほでなす号」と命名され、ザリガニ騒ぎ以来、再度のテレビ取材。
ここはもぐりの食堂だから取材はダメだと言うみんちゃん。
みんちゃんが仕事を辞めた経緯。それは「人の頼みを絶対断らない」与三郎村長。ただ、与える一方の「与」三郎村長。
彼の「自分を捨てろ」との言葉は「自分なんかどうでもいい」の裏返しなのか。

皆の抱えていた「過去」が交錯します。

既に手遅れの病、何でも治る温泉。そこに「神様」の投げかけたトンチが絡みます。
何でも治る温泉に入っても高見の金アレルギーは治らなかったが、神は死にゆく者にただ「ごくろうさん」と言う。

ガマンして学校に行き、ガマンして働いて、「生まれてから今まで我慢して生きた」ことの結果が「カネ」なのか…。

高見は何度も失神しそうになりながら自分の銀行口座の残高を全額現金化する。そして神様により火にくべられる高見の全財産。
一文無しになれたことに感謝して涙する高見。

村長の過去に迫る第3巻です。
「ビッグコミック」2008年2月10日号~6月25日掲載分を採録。

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