アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

少女漫画のときめき

2008-04-19 | 読書
昨日発売の菅野文『オトメン(乙男)』第5巻届きました。

第1巻・第2巻に関しては()
第3巻・第4巻に関しては()

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には「オトメン」と云う項目があり、「性に対しての偏見や性差別を持っていると感じてしまう読者も少なくない。」との一文があるのですが私はそうは思いません。
この作品は「男らしさ」「女らしさ」という定義付けが困難で複雑な意味を持っている概念をテーマにしているわけですが、「価値観の相違」「己の意志を貫く事」といった大切な要素の描かれたとても良い作品だと思います。

第5巻は「別冊花とゆめ」平成19年11月号から平成20年2月号掲載分までが採録されています。
飛鳥の通う銀百合高校の文化祭・銀百合祭の「ナデシコン」、大和撫子の競うイベントに2年生代表としてりょうちゃんが出場する事に。
飛鳥に想いを寄せる、2年連続優勝の小針田雅さんとの対決、飛鳥はりょうちゃんのサポート役です。
雅に競技種目の愛情弁当を差し出され、
「………すみません
俺は…貴女の想いに応えることはできません」
どんな料理でも……
好きな人の作ってくれた料理が一番美味しいですから

とりょうちゃんのお弁当を選ぶ飛鳥がいいねー。

次いで、幸花ジュエル(充太)作の『らぶちっく』が第30回黒泉社漫画賞を受賞します(白泉社じゃなくて泉社(笑))。
パーティでスピーチをしなくてはならなくなった充太、会場に飛鳥まで現れ、更に代役を頼んだ妹の久利子が遅れて窮地!
充太が少女漫画家を目指す事になったその背景、自分の少女漫画家としての「ポリシー」等の背景がきちんと描かれていてとても良いですね。
充太が少年時代にクラスメイトに貸してもらった漫画がきっかけで少女漫画が大好きになるくだりが描かれてますがここは私もとても共感できる部分です。
私が初めて読んだ少女漫画誌は小学生の時に女友達に借りた「りぼん」で、『パールガーデン』『ときめきトゥナイト』『星の瞳のシルエット』にとてもときめいたのを覚えてます。
それが、私が小6の時にアイルランドに引っ越すことになり、クラスのみんなが「お別れ文集」をプレゼントしてくれたんですが、その「りぼん」を貸してくれていた子の文に「Wrlz君に漫画が面白いってことを教えてもらって私も『りぼん』を買い始めました」と書いてあって、自分が「コロコロコミック」読ませてたのがきっかけだったのかと思った一方とても嬉しかったですね(^^)

飛鳥のライバル(?)・多武峰との「ビューティサムライ」の方でも一悶着あり読み応えのある一冊です。

4/26発売の「別冊花とゆめ」5月号には綴じ込み付録『飛鳥のシンデレラ・ナイト』が付きます。
「ザ花とゆめ」3/25増刊号には16枚の短い番外編が掲載され、飛鳥がりょうを好きになったのが「一目惚れ」で今ひとつ説得力の点で弱かったのですが、これを読んで何故彼女を好きになったのか納得できるものがありました。
付録や番外編といった形で描かれた読み切りは単行本にどう採録されるのか予測できない部分があるのでたまに雑誌も買うようにしています。

帯の折り返し部分に「オトメン(乙男)」公式サイトOPEN!のURLが書いてありました(ほとんど未完成だが(笑))。
otomen-club.com

『悪性-アクサガ-』に関しては()
とても面白いです。


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