元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

やっとたどり着いたCS-60のデモテープ

2020年04月15日 23時01分04秒 | 日々雑感
 子供の頃に何度も聞いていた曲がある。童謡などを除いて初めて俺が好きだと認識した曲。それはAIWAのラジカセ「CS-60」に付属していたデモテープの曲だ。CS-60が1979年に発売しているようなので、恐らく俺は7歳か8歳くらいだったのだろう。デモテープには2曲が入っていた。子供向けではなかったその曲を何度も何度も聞いていた。当時はわからなかったが、フュージョンにカテゴライズされる曲だったと思う。もしかしたら当時流行っていたYMOに寄せていた曲だったのかもしれない。だがその曲への興味はテレビ番組や漫画などに取って代わられ、やがて忘れてしまった。

 成人してしばらくたってから、急にそのことを思い出した。すぐにネットで調べたが情報はヒットしなかった。なんせインストゥルメンタルなので歌詞がないし、曲名も知らないのだ。手がかりがない。鼻歌をもとに曲名を検索できるアプリに頼ったこともあるが、ダメだった。そこからの20年くらい、時々思い出しては検索して、ダメでを繰り返していたのだが、先日とうとう見つかった。

ブラームス作曲の「ハンガリー舞曲第5番」とリムスキー・コルサコフ作曲の交響組曲「シェエラザード」

 「AIWA」と「demotape」をキーワードに画像検索をしたら、見覚えがあるデモテープがヒットした。画像を拡大表示して見えた曲名に見覚えはなかったのだが、Youtubeで検索して流れた「ハンガリー舞曲第5番」は知っている曲だった。デモテープの曲はオリジナルをアレンジしたものだったが、聞いたことがあるフレーズに「これだ!」と思った。だがそれはすぐに疑念に変わった。「これだ!」と思ったのがデモテープで聞いたことがあるからなのか、有名な曲なので誤認したのかどっちだ?と。

 もうひとつのリムスキー・コルサコフ作曲の交響組曲「シェエラザード」もYoutubeで検索したのだが、これがまったく聞き覚えがない。しかもアンキャッチーな曲なので、聞いているのがつらい。だが別作業をしながらBGM代わりに聞いていると、たしかに聞いたことがあるフレーズが一瞬流れ、疑念は払拭され確信へと変わった。「あーあれなんだっけ、もうそこまで出かかってるんだけど、思い出せない~」のロングロングバージョンが解消された。

 ここまでくる間に一度はつぶれたAIWAブランドが復活。そのタイミングでAIWAの広報に連絡して、ダメもとで調べてもらったのだが、これが調べる以前にポンコツ広報でムキーっとなったりしてからの解消だったのもうれしい。

 ただ正直、ここまでが半分だと思っている。次は実際にその曲をもう一度聞いてみたい。現状ではネットで検索しても見つからない。ヤフオクなどでAIWAのデモテープを探してみても見つからない。これを探すのはこれからの20年でケリがつくのだろうか。20年後、俺は70歳前なのだが。もう死にそう。
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