チコの花咲く丘-ポエムの庭-

ポエム、日記・・・チコの心を綴ります。小説連載は別館「ノベルの小屋」。「でじたる書房」より電子書籍多数販売中です。

心、寄り添って

2009-02-26 22:45:00 | チコの詩
傷だらけの
心殺して
泣く事すらできずに

その笑顔の前でだけ
私は子供でいられた

想い伝える
その度に傷ついて傷つけて
自分の事すら愛せないのに
どうして他人を好きになるの?

何気ない言葉
物凄く人間らしい
そんな暖かさが、
寂しさを埋めていく

本当の宝物

2009-02-22 19:13:00 | チコの詩
思い出したくない
触れたくもない
忌まわしい記憶

この炎で
焼き尽くせるのなら
重圧に傷ついた若い魂の
思春期は去り
今、自由に飛び立つ

覚えていてほしい
荒れ果てた砂漠にも
キラキラとした砂粒が
そこにある事を

記憶

2009-02-18 22:27:00 | チコの詩
もっと、素直に
脆さをさらけ出せたなら
全てを抱きしめる
心からの笑顔

それは、傷だらけで仰ぐ
満月の光

愛されたと思える
その記憶が確かなら
どんな茨の道も
生きていける

僕はまだ、
その笑顔に
しがみついているのかもしれない

《絵本》チコリータのお餅

2009-02-07 22:56:00 | ポケモン絵本
お庭にはまだ、冷たい風が吹いています。

寒いけれど、チコリータは外で元気に遊んでいました。
そんなところに、あれ?パパが何か持ってきて、黒い塊を入れています。
「これは七輪だよ。今日はこれでお餅を焼こう。」

炭を入れて、新聞紙を入れて、パパが火をつけます。
「さあ、風を送って!」
パパは団扇で、チコリータも頭の葉っぱで、力いっぱい風を送ります。

頑張れ頑張れ!もう少し!
だんだん息が切れてきます。

一生懸命がんばって、やっと火が起きました。
網を乗せて、お餅を乗せて、
「お餅が膨らんだら食べられるんだよ。」
チコリータは膨らむ瞬間を見たくて、お餅をじっと見ています。

まだかな?まだかな?
遂にお餅の表面がひび割れて、風船みたいに膨らみました。
「美味しそうなにおい!そろそろ食べられそうね!」
ママは家の中からお砂糖にお醤油に、きなこを持ってきてくれました。

二人と一匹は、焼けたお餅を美味しく美味しく食べました。