〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(94)

2016年04月25日 22時52分35秒 | 哲学書
本当の目覚めがあってこそ、始めてこの人生が大きな一場の夢であることが分かるのだ。それなのに、愚か者は自分で目が覚めているとうぬぼれて、あれこれと穿鑿してはもの知り顔をして、君主だといっては貴び牧人だといっては賤しんで差別をする。固陋(かたくな)なことだ。孔丘もお前もみな夢を見ているのだ。そして、わしがお前に夢の話をしているのも、また夢だ。……
「荘子 第一冊[内編]」金谷治訳注 岩波文庫 1971年
                       富翁
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