〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(56)

2016年02月25日 17時40分06秒 | 小説
どだい、われわれアメリカ人は非常にゲルマン民族的だ――ということは、つまり、大ばかだということだ。これまで誤って解釈されてきたあらゆる観念が、彼らの頭にしみついている。正義という観念も、むろんそうだが、ほかにも、たとえば清潔という徳目もある。彼らは清潔を保つために大変な努力を重ねている。だが内面には臭気が充満しているのである。彼らは心のドアを決して開こうとしない。決して冒険を試みようとはしない。食事がすむと、すぐ皿を洗って戸棚に入れ、新聞を読み終えると、きちんとたたんで棚にあげ、衣服は洗濯してから、ていねいにアイロンをかけて、たんすにしまう。すべて明日のためなのだが、しかし、その明日は決してやってこない。現在は一つの橋にすぎず、彼らは、その橋の上で、世界じゅうの人々が苦悶しているかのような調子で、苦悶しつづける。どんな酔狂者も、その橋を吹き飛ばしてしまうことを考えつかないのだ。
「南回帰線」ヘンリ・ミラー著 大久保康雄訳 新潮文庫 昭和44年
                              富翁
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まだ寒いな、ブツブツ

2016年02月25日 10時40分23秒 | 川柳
もう二月も下旬にさしかかっていると言うのに、ブツブツ。
寒くて寒くて夜中に二回トイレに行くのですブツブツ。
セーターとかぶ厚い下着もうんざりだわい、ブツブツ。
かくなるうえは「鍋焼きうどん」と考えましたがアレコレなのでブツブツ(食べられない)

快晴の 春の夜空を 楽しみたい
梅寒し やはり桜の 温かみ
こんなですと ウォーキングにも 影響あり
安楽withブツブツ
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