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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

日本の地政学的ポジショニングの基本は不変である

2012年07月19日 | 地政学
相変わらず電波が強い...

中国の台頭を誘発する包囲網 2012年7月18日   田中 宇
多くの国民が、扇動されていると気づかず真面目に激怒し、そんな小島要らねえだろ、地下資源があるなんて誇張だろ、魚もろくに獲らないくせに、などと正鵠を射た発言をうっかり放った人々を袋叩きにして黙らせる
そんなご無体な。北方領土(何で樺太が入らないのか不思議だが)でも竹島でも尖閣でも漁業関係者にそれ言えますか? 地下資源が無いというのは誇張である。

ユーラシア大陸の英国の反対側の端にある、英国の鏡像的な位置にある島国の日本は、非常に重要な地理的な位置を占めていた。だから英国(欧州列強)は、中国や東南アジアを植民地化したのに、日本だけは独立と近代化・工業化・軍事大国化を許し、支援した。(中略)日本が近代化に成功した理由は、日本人の勤勉性よりも、地理的な位置だったのかもしれない。数年前から米英の覇権が崩れると同時に、日本は元気のない国になってしまった。
ユーラシア大陸の東側の端(この場合はリムか)という地政学的意味はその通りであるが、日本がある意味経済大国であったのは、開国以前からである。日本が植民地化を免れた理由の一端は、欧米列強のバランスオブパワーの狭間で日本が上手く動いたという事もある。例えば小笠原が日本に帰したのは、米国や英国のせめぎ合いの中で、日本の立場を尊重するという結末になったからでもある(幕府が断固とした態度を取ったという事もあるが、それは幕府の外交全般に言えるのではないか)。

数年前から米英の覇権が崩れると同時に云々は、ちょっと意味が分からない。
多極型の世界は、これまで包囲されていた中露などユーラシアの内側が、多極化された覇権の一端を担う。ユーラシア包囲網の概念は過去のものとなる。今後、日本が覇権体制の道具として重視されることはなくなる。逆に言うと、きたるべき多極型の世界構造の中で、もし日本が再び発展して隆々とした国になれるなら、それこそ日本人の勤勉性の結果であると言える。
多極論は意味不明だし、日本の地政学的位置が変わることもない。「中華」についてのみ、ネックが存在する。中華台頭は事実だし、「中華」の行動原理は元来、英米的な世界貿易体制とは異質だ。そこで問われているのは、「中華」を軍事的な意味を含めて、世界貿易体制にいかに組み込んでいくかという命題だろう。

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