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世界の覚書

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文民統制の名の下に

2008年12月08日 | 軍事・諜報
東京:揺らぐ文民統制<1> 幹部教育 『現場任せ』 残す疑念
二〇〇三年七月、航空自衛隊幹部の登竜門である幹部学校指揮幕僚課程の選抜第一次試験があり、論文のテーマはやはり「愛国心」だった。試験後の所見で、主任試験官の一等空佐は「ごく一部の受験生において、戦後のいわゆる自虐史観教育による影響から抜けきれず、その考え方を是とした者がいたのは極めて残念であった」とした。この所見から「植民地支配と侵略によって、多くの国々に多大な損害と苦痛を与えた」(九五年、当時の村山首相談話)との歴史認識を背景にした答案は低い評価を受け、合否に影響したのではないかとの疑念を抱かせる。選抜第二次試験で主任試験官の別の一佐は「防衛問題(専守防衛、攻勢作戦、武器輸出三原則など)は高等教育を授かった受験者ほど、従来の枠組みの中での発想しか見られず、意気込みを感じることが少なかった」と評した。憲法九条や国是に沿った「従来の枠組み」に基づく答案は評価されず、専守防衛を否定し、武器輸出三原則の見直しを主張するような答案が高い評価を受けたのだろうか。

自衛隊の教育は“現場任せ”である。過去の侵略戦争を正当化し、今の憲法は不自由だと不満をいう。田母神論文の核心は、幹部自衛官たちにすり込まれているのではないか。田母神前空幕長の懸賞論文問題をきっかけに文民統制の在り方が問われている。
あからさまであるが、冗談ではない。そもそもサヨクは自衛隊そのものを否定しているのではなかったか。軍事にまともに関心を持てば、警察法理でしか動かないばかりか、事実上軍事行動の権利すら持たない自衛隊のいびつさに、おののくのが正しい。自衛隊をめぐる法理や論理は数十年前に作られたまま、なかでも自衛権否認のままなのは、根底に「東京裁判史観」や「WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)」がある。文民統制の名の下に、自衛隊にそれらの「占領史観」を押し付けられては、たまったものではない。

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