頑張っているのに英語がなかなか上達しない・・・
私の何がいけないんだろう?
勉強を頑張っている分だけ、
語学は辛くなりがちですよね。
そんな苦しみをお金をかけずに、
これ以上負担を増やさず解決する
とっておきの方法があります。
それが耳を使って語学力を上達させる方法です。
長年フランス語を教えていく中で驚いたのは、
多くの方がまじめに教科書に向き合う一方、
ほとんど耳を使っていないということでした。
耳を使えば語学力はスピーディに上達します。
実際、私は英語の語学学校に通ったことや
高額な教材を使ったこともありませんが、
今では英語を教えています。そんな私が
英語力を上げるためにやっていたことは、
BBCを数年間、通勤中に聞くことでした。
ひたすら聞いていると、
はじめは言葉に聞こえなかった
音のつらなりも、数ヶ月後には
言葉として聞こえるようになってきます。
忙しく時間がない人、
こまぎれの時間しかない人ほど
語学には向いています。
というのは語学は小さな時間の
積み重ねでしかないからです。
耳を使うのはほとんど無料で、
通勤中や片付けの最中などに
プラスするだけ。
最強の語学ツールである
スマートフォンを
ぜひ最大限に活かしてください。
1. 英語学習におすすめのアプリ ポッドキャスト
まずはポッドキャストについてご紹介します。
世界のニュースはライブ配信でも聞けますが、
ライブ配信は語学学習者に向いていません。
ラジオのライブ配信の問題点
① 自分が聞き始めた時に何の話題について
話しているかわからず、ついていけない。
② ネット環境が悪いとすぐに途切れる。
③ ネイティブがスピーディに話すことを、
学習者が一瞬で理解できるはずがない。
そのため、ライブ配信のラジオを聞いても
「やっぱりだめだ、できない」という
ネガテイブな気持ちになりがちです。
それに対して、ポッドキャストは
語学学習者にとって多くの利点があります。
ポッドキャストで語学学習をする利点
① 自分が聞こうと思った時に、
番組の始まりから聞ける。
② ネット環境が悪くても大丈夫!
トンネルの中でも、飛行機でも聞ける。
③ 一度聞いた番組を繰り返し聞けるため、
理解力が上がる。
語学学習者にとっては、
「何を言っているのか意味不明なもの」を
ひたすら流して聞くのではなく、
少しでも理解できるものを
繰り返し聞く方が良いといわれています。
とはいえ、販売されている語学教材は
つまらないものが多く、「また聴きたい!」
という気持ちになかなかなれません。
ポッドキャストはニュースや自分の関心に
あったものが聴けるため、「知りたい、
そのためにはやっぱり英語が必要なんだ、
頑張ろう」という気になりますし、
わかったときは「やっぱり英語を
やっててよかった!」と嬉しくなります。
ポッドキャストの使い方
携帯からアップルストアなどで
Podcastのアプリをインストール(無料・紫色)
↓
アプリを開いて、検索窓から
「BBC」など、興味ある内容を検索
↓
出てきた番組一覧から、
良さそうなものを選択し、
携帯に取り込む(無料)
おすすめはBBC Global News Podcast 。
約20分で世界のニュースが流れます。
1日1回更新されます。
ここではWorld News Caféで勉強した単語に
山ほど出会うと思います。
そして、「あ・この単語聞いたことある・・・
何だっけ・・」と想像力を駆使した時、
その単語が頭の中にようやく定着するのです。
2. 英語学習におすすめのアプリ オーディブル
次にオススメなのが、アメリカのオーディブル。
オーディブルはアマゾンが運営している、
オーディオブックが聴けるアプリです。
こちらは月に1700円かかり、1ヶ月につき
1冊のオーディオブックが買えるという仕組み。
たった1冊?と思うかもしれませんが、
本は朗読されるとひとつ13時間程の長さ。
それを聴き終えるのは至難の技です。
オーディブルは中級者〜上級者、
本気度の高い人向きですが
ポッドキャストでニュースを聴き続けると
気分が暗くなっていくため
いつもポジティブな気持ちでいたい人、
好きな本を原文で読みたい人におすすめです。
英語学習にオーディブルがおすすめな理由
① 原書を自力で読み切るのは時間がかかるが、
オーディブルは聞き流すうちに進んでくれる。
② 原書を読むのに並行してオーディブルを
聞くと理解度がぐんとアップする。
③ 朝起きた直後や、通勤中など、
ぼんやりして無駄に感じていた時間が
驚くほど有効に使える。
④ 名著の場合、あまりに内容が素晴らしく
つい聴きほれてしまう。
もともと「英語のリスニング」だったものが
「内容が面白い!もっと知りたい!」に変わり、
英語が情報獲得の手段になった時、
語学力が向上します。
名著は原文で読むと翻訳本に比べて
エネルギーが断然違います!
ベストセラーはたった一冊で
人生を変えるほどの力を持っています。
巷のセミナーに数十万円払う前にまず
名著を原書で読んでみてください。
求めていた答えが山ほど書かれています。
とはいえ一人で原著の読解が難しいという人に、
オーディブルとの併用はとてもおすすめ。
(本がない状態で、耳だけで理解しようとするのは
学習者にはおすすめしません。それができるには
かなりのリスニング力が必要だからです)
とはいえオーディブルは毎月課金システム。
もとをとるには積極的に聞く姿勢が必要です。
でもこれのクオリティで1700円は安いです。
語学学校に行くことを考えたらとてもおすすめ。
ちなみに私は電車の中やウォーキングをしながら
カーネギーを聞いては素晴らしさに聞き惚れ、
トニー・ロビンスの経済的自立への道を聞いては
反省をして人生を変えようと痛感しています。
ポッドキャストのニュースとの一番の違いは、
ポジティブで頑張ろうという気持ちになれること
頑張らなくても名著の内容が頭に
多少は入ってくることではないかと思います。
通勤しないから聞く時間がないという人は
ウォーキングの時間を作るなど、あえて聴くための
時間を日常に設定してください。リスニングの
時間をとらないのは語学学習をする上で損です。
読解とリスニングの掛け算が重要なのです。
オーディブルの利用方法
オーディブルを利用するには、アップルストア等で
アメリカのAudibleのアプリをダウンロード。
日本語版ではないので注意してください。
月額を支払ったあと、1つのコインがもらえ、
そのコインを使って1冊買う仕組みです。
買ったオーディオブックは携帯の中にストックされ
ネット環境がないトンネルの中などでも聞けます。
3. 英語のリスニングができない本当の理由
多くの方が「ニュースについていけないのは
ネイティブが早口で喋るからだ」と思っています。
実際には、どんなに早くても脳は聞き取る力を
持っています。語学力があるレベルに達すると、
実は脳は全ての言葉をスローモーションで単語に
分解して理解しているのだと気付きます。
問題はネイティブが早口なことではありません。
自分の脳が単語を単語として認識できず、
不明な音として聞き流していることなのです。
そのためにも、まずはその単語やフレーズの
まとまりを認識することが重要です。
World News Caféに参加し、重要ですと
言われた単語の復習をすれば
こうしたニュースに登場するため
「あ・わかった!これだ!」と
思う瞬間が来るでしょう。
そのつみかさねで理解が理解を増すのです。
「わからないニュースをひたすら聞き流す」のではなく
英文記事の文脈からボキャブラリーを習得し、
それをリスニングによって「これは習った単語だ
確かに使われているんだ」と認識することで
ボキャブラリーが脳に定着していきます。
ボキャブラリーを増やす秘訣はとにかく
良質な文章を数多く読むことだと言われています。
そしてそのスピードを上げる助けになるのが
定期的なリスニングではないかと思います。
いかがでしたか?
今回は耳を使ってスピーディに、お金をかけず
語学力を上げる方法についてご紹介しました。
英文読解とリスニングは、語学力をぐんと上げる
車の両輪ではないかと思います。
本当におすすめですので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
World News Caféは毎週末土日にオンラインで
英文記事の読解を開催しております。
全国、海外どこからでもご参加可能です。
初回参加は500円でオブザーバー参加も可能。
ぜひお気軽にご参加ください。