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ユーロ圏危機 ギリシャ、スペインの国債利回りが再び上昇へ

2011年05月19日 23時21分00秒 | 金融危機


ギリシャショックの発端で、7500億ユーロもの安定基金を創設して
から1年が経った。
同時にギリシャに対して、3年間で1100億ユーロの支援が決まった
ことは記憶に新しい。
というより、再度思い出さざるを得ない状況下にある。

ギリシャの10年物国債の利回りが再び16%に達した。
つい4月13日には12.963%だった。
しかしそのわずか2週間で16%に達し、その後はやや下げていたの
だが、ここへきて再び利回りが上昇してきた。

そして早くも今夏には危機がやってくると思われるスペインも、国債の
利回りが上がってきている。
昨日5月18日は4月28日以来の高水準に達しているのだ。
スペインは去年11月から波が激しいので、今後も一時的には下落し
たりするだろうが、何といっても最近のデモがいただけない。

先週日曜日、同国の若者たちが中心に全国主要都市でデモを行った
が、その後も大都市マドリッドでは、一部参加者がテントを張って野宿
を続けているというのだ。
このデモは、インターネットのソーシャルネットワークで呼びかけられ、
ネット利用者が多く参加しているという。
これまで20名近くが逮捕されたというが、かえって多くの市民の反発
を煽り、デモの参加者は増え続けているらしい。

こういったデモが、結果的にスペインの危機を早める要因になる。
去年のギリシャもそうだった。
スペインの経済危機は放っておいてもやって来ることは間違いない。
しかし何も、自分たちで危機を早める理由などはない。
先進国で最高の、GDP比10%を超える観光産業もデモによって沈ん
でいくことは間違いないからだ。


 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者