今年の春ごろから米国地方債のデフォルトがささやき始めた。
カリフォルニア州、ネバダ州、オレゴン州の財政が破綻しかかっ
ている模様です。
さらにテキサス州やフロリダ州もその後に続く現状です。
最近のFRBによる米国債購入のニュースも痛々しい。
当国中央銀行が自国の国債を購入するなんて、どういうことだ?
そのFRBが1960年代以来となる中長期国債の買い取りに
踏み込んだ理由として、金融危機と景気後退の長期化で需要が
縮小しているという悪循環(デフレスパイラル)を断ち切る狙いが
あるようだ。
輸出と国内消費が落ち込み、ここ2年間は雇用の減少は戦後最悪
のペースで進んでいるからでしょう。
しかしながら各国が保有する米国債はこの2年間大きく伸びてい
るんです。
08年4月時点、各国が保有している米国債は240兆円。
1年後の09年4月には310兆円にまで膨れ上がっている。
それにもかかわらず中央銀行(FRB)が購入していく理由は、
日々、米国内の財政が急激に悪化しているからです。
州といった地方が発行する「地方債」が崩れると大変なことにな
るでしょう。米国首脳や州知事も戦々恐々の状態だと思います。
しかし残念なことに、将来の惨劇は火を見るより明らかです。
そして後手後手に回る当局の対応は、遠い海の向こうから見てい
る者として悲惨としか言いようがありません。
★シティアライアンス 代表兼「ヒルザー・ドットコム」運営者
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