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こんばんわ 人事コンサルタント・社会保険労務士 内野光明です。
津波の影響はどうだったでしょうか。故郷の平塚は西湘バイパスが不通になったようです。
大手企業の定昇一斉回答は3月中旬に控えています。
中小企業においても大手の結果を受けて、昇給の話がそろそろ出はじめているところだと思います。
さて、今日は新聞紙上、たびたび登場する
「賃金改善」という言葉の定義について見ていきたいと思います。
簡単にその概要をまとめますと、
「ベア」は賃金表を書き換えることで、一律に賃金を底上げする賃上げ方法です。
一方「賃金改善」は改善したいターゲットを絞りこみ、その対象者に対し賃上げを行う方法となります。
以下に賃金改善の定義について、分かりやすく書かれているものをネットで2つ見つけましたのでご参考にしてください。
日本経済新聞のやさしい経済用語解説には「賃金改善」について次のとおり定義がありました。
企業は従来、賃金表に基づき資格や等級が同じ一年先輩の社員がもらっていた額に追い付く定期昇給と、賃金表自体を書き換え全体を底上げするベースアップ(ベア)で賃上げをしてきた。ベアは物価上昇による実質賃金の目減り防止策として実施されたが、近年は物価下落や企業の業績悪化で見送られてきた。
ベアに代わる春季交渉の賃上げの概念として、2006年に労組側が打ち出したのが「賃金改善」。経営側は一律賃上げとなるベアに否定的で、近年は成果主義の導入など賃金制度も多様化しており、賃金原資の拡大を要求、具体的な配分方法は経営側の戦略に任せる賃金改善が主流だ。
yahoo辞書には次のとおり記述があります。
2006 年ごろから「ベースアップ」に代わって用いられ始めたことば。「ベースアップ」は企業の労働者の全体の賃金を一律に底上げすることを意味するが、終身雇用制の崩壊などの状況のなか、経営側は00年ごろからベースアップによる一律的な賃上げに強く抵抗を示すようになり、労働組合側もベースアップを強く要求できない状況が続いていた。ようやく景気が回復し始めた05年ごろから、賃上げの原資の配分について柔軟性をもたせ、若手や中堅層など特定の層や、一部の職種に限定して賃上げをするようになった。これらを総称して賃金改善という。自動車総連や電機連合などが、月例賃金の引き上げ要求が復活した06年春の春闘から、この用語を用いて交渉を始めている。
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社会保険労務士 内野 光明
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