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社会保険労務士法人workup ブログ

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ビッグデータで医療費抑制

2014-08-26 23:57:46 | その他



こんばんは。 人事コンサルタント・社会保険労務士 内野光明です。


 政府は2015年度から、患者が医療機関で

どんな治療を受けたかがわかるレセプト(診療報酬明細書)の

膨大なデータを活用し、新たな医療費抑制策に乗り出します。


データの分析で医療費の無駄をあぶり出し、

都道府県ごとに抑制の目標値を設定する方針です。

政府は2025年度までに、医療・介護費を計5兆円抑制する方針を

掲げており、データ活用も抑制策の一つになります。


 政府の推計によると、高齢化の影響で、国民医療費は

2012年度の35.1兆円から、2025年度には54兆円まで増加します。


 レセプトは従来、大半が紙に手書きされていましたが、

政府は全国の医療機関に対し、2014年度までに原則電子化することを

義務づけました。厚生労働省によると現在、すでに医療機関の94.6%で

電子化されており、77億5600万件に 上る医療「ビッグデータ」が

蓄積されています。


 政府は今回、1人当たりの医療費が最も高い高知県と

最も安い千葉県では1.5倍以上の差があるなど、都道府県ごとに

医療費の地域差があることに着目しました。データを分析すれば、

地域差を生み出す原因や無駄が把握できると判断しました。
 具体的には、生活習慣病など病気の種類に応じて都道府県ごとの

治療の傾向を比較し、投薬や通院回数などが多すぎる地域には削減を促します。

一般的に人口に対し病院のベッド数が多すぎる地域は、入院が長期化する

傾向があるとされ、こうした因果関係がデータで明確になれば、

ベッド数の削減を求めます。


 政府の社会保障制度改革推進本部の下に設置された専門調査会が

今年度中にデータを分析し、都道府県に2025年度までの医療費抑制に

関する数値目標を設定させる方針です。



【レセプト】
 1人の患者について1カ月で行った診療行為の内容と

その値段を表す保険点数を記載したもので、入院と外来に分けて作成されます。

具体的には、病名、診療開始日、診療実日数、画像診断、投薬、注射、

手術などを記載します。医療機関は診療報酬を請求する際、請求書とともに

レセプトを審査・報酬支払機関に提出する仕組みななっています。

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workup人事コンサルティング
社会保険労務士 内野 光明

【公式サイト】
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