こんにちは。 社会保険労務士法人workupです。
全国健康保険協会(協会けんぽ)は、来年度の保険料率について、
全国平均10%の維持を決めました。
足元では黒字が続いているが、料率の急激な上昇を避けるためには
維持が必要と判断したということです。
10%を維持し続けても、遅くとも2027年度には赤字に陥るとする推計結果を
審議の過程で明らかにしていました。
2021年度の決算見込みは、収入が11兆1280億円、支出が10兆8289億円で、
2991億円の黒字となっています。
黒字は2010年度以降、11年連続で続いており、
準備金残高は法定の5.2倍に当たる4兆3094億円に積み上がっています。
一方、協会けんぽが推計した今後の収支見通しによると、
標準報酬月額が毎年0.8%ずつ上昇したケースでも、
2027年度には700億円の赤字となるようです。
報酬月額の上昇が0.4%に留まったケースでは、
2026年度に900億円の赤字に転落し、
2027年度には赤字が2200億円に拡大することになります。
10%の維持を決定した運営委員会では、
「やむを得ない」とする消極的賛成が多数を占めたとのことです。
事業主代表からは「本丸である医療費を
抜本的に削減する取組みを強化していく必要がある」と、
医療保険全体の抜本的改革を求める声も挙がったようです。
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