わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

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きっと気になるあんなこと その6

2011年06月02日 | 太平洋序曲2011年公演
あらためて「その6」をお送りします。
この作品は、日本のことを描いているのですが、作者はジョン・ワイドマンさんというアメリカ人。時代考証というか、日本人の私が知らないこんなことやあんなことも取り上げているなんて、すごい!さすが!と絶賛したいこともたくさんあるのですが、日本人として、かなり「う~~~ん」という設定があります。

00年の初演の頃はあまりネットが普及していなくて感想を聞けるとしたら周囲のお友達に限られていました。が、02年の再演時はたくさんの人が感想を書いていました。この舞台に批判的な人々の多くが指摘したのが、この「う~~~ん」の部分でした。

阿部伊勢守正弘は備後福山藩第7代藩主で第12代将軍徳川家喜に老中として仕えた人物です。日本人なら常識である、将軍には徳川家の人間しかなれないという点を無視して、阿部が将軍となる脚本なのです。

ジョン万次郎は幕末には幕府の開国の手助けをしました。これは、このまま舞台に描かれています。明治維新後、史実は開成学校(現、東京大学)の教授となり、教育者としての道を歩みます。しかし、舞台は全然違うのです。まさに「う~~~ん」です。

万次郎の件は、舞台は登場人物を増やし過ぎるとわかりにくくなるので、登場人物を絞るという点から、仕方のない流れなのかとも思います。
が、老中阿部が将軍になるのは、どうにも受け入れがたいのです。ある程度脚本は変えられるので、老中のままでもよかったのではないかと思います。
その一方で、アメリカ人にとっては、実力のある人物が指導者となる、つまり指導者がかわるのは普通のことなのだという文化の違いを垣間見ることが出来ます。
でも、その「変わる」ことを揶揄するように、アメリカ司令官にさりげなく「大統領が変わるけど、気にしないで」と歌わせてもいるのです。

日本の歴史を知らないで書いたわけではないことは明らかなので、日本人が自分たちの知っている歴史と比べて「おかしい」と思う場面は、アメリカ人から見たら理解できないことなのかもしれない、と思ってその視点を楽しんで頂けたらと思います。
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