わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

「ウレシパモシリ」雑感 パート3

2014年06月16日 | 雑記
千秋楽のレポの前に雑感パート3を。といっても、作品の話ではありません。まあ、ちょっと千秋楽レポに関連があるところも書いていますが・・・

「ウレシパモシリ」はザムザ阿佐ヶ谷という100人でいっぱいという小劇場で上演されました。実際には、キャストが動き回るので、95名ぐらいで止めていたようです。
キャストは、普段は大きな劇場で活躍なさっている実力者ばかり。贅沢すぎる空間でした。
千秋楽はもう満杯。熱気で、冷房が効いていないのではというほどでした。

本当に最後の一週間はほぼ満員の状況だったようです。が、そうでもない時もあり、そうなるとちょっとした観客の反応、周りの観客へ、最悪が舞台へ影響を及ぼします。

これは、終演後のキャストのご挨拶のときのこと。
終演直後ですから、まだ役柄を抜け切っていないわけです。その方が感動したアンケートの内容を伝えるためにお話が始まったのでした。私も神妙に話に耳を傾けようとしたとたん、「クスクス」。まあ、確かにちょっとその方は噛んだ感じでした。でも、その雰囲気からしたら聞き逃してもいいぐらいだったのです。「えっ、俺何かした?」と挨拶が止まってしまいました。他のキャストが「大丈夫、鷺だよ、鷺のはばたく音」と言って助けて、もう一度最初から挨拶が始まりました。
まあ、千秋楽にあんなラフなお姿で登場なさるぐらいですから、近しい方はあそこで笑わずにはいられなかったのかもしれません。でも、まだ役のままでご挨拶でしたので、残念な出来事でした。

私がすごく気になったのは、隣に座った中年の女性2人連れの反応でした。その反応からどのキャストを応援なさっているのかわかりましたし、多分普段のお付き合いがある方なんだろうとすぐにわかりました。舞台をご覧になった皆様はお分かりになると思うのですが、この舞台前半はかなりコメディタッチなのですが、後半は、人生を考えさせられるような内容へと進んでいくのです。コメディのときは、反応がオーバーなぐらいなので舞台がより楽しくなっていく感じでした。ところが、後半に入っても反応が同じ。応援しているキャストの方の頑張りに「うんうん、頑張ってるねぇ、クスクス」「本当に、クスクス」という反応なのです。休憩時間がなくて本当によかったです。あったら、きっとこういったでしょう。「演劇観るの初めてなんですか?????」
上記の、挨拶中のクスクス事件の後でのことでしたので、ヒヤヒヤしました。
まあ、この方たちは端に座っていたので、この変な反応があまり広がらなかったことは不幸中の幸いでした。

お子さんを連れていらした方も何度もお見かけしました。
ある日、一人はまだ抱っこしていました。もう一人は4歳ぐらいでした。
私は、子ども連れ大歓迎。その昔々、私も子ども抱いてどれほど観劇したでしょうか?私自身も子どものころから劇場に行くことが日常でした。子どもとして、飽きちゃうこともありました。また、親としてヒヤヒヤしながら着席していたこともありました。
ですから、子ども連れは心から応援したいです。子どもの頃から観劇が日常にならないと文化として演劇が根付くことはないと思っていますので。
ただ、座る場所は考えて欲しいです。舞台には近い方が子どもは飽きないのか、最後まで持つことが多いように思います。とはいえ、どうしてもになったら外に出られる位置に座ることは子連れ観劇のマナーだと思います。
この日の親子は、入口から一番遠い場所に座ってしまったんですよね。
4歳ぐらいのお子さんの声でしょう「帰ろう」「こわいよ」とのささやきが何度も聞こえていましたが、俳優の皆さんはプロなので、子どもの少々の場違いな反応で芝居から逸脱ことはないようです。
観客の皆様も、応援しているキャストの皆様の若い(幼い)ファンがまた増えたな!という寛大なお気持ちで、子連れ観劇の親子を見守って頂きたいと思います。
私の子どもというと、私の流した冷や汗の分、観劇の楽しさを伝える側に育ってくれているようです。
座る場所に配慮すると、それだけで周りは協力的になりますから、親子観劇の皆様、よろしくお願いしますね。

舞台は観客も含めて成り立っていくものです。どんな素晴らしい舞台でも観客がいなければ成り立たないわけですから。大劇場でも乗りの良い観客が舞台をさらに成長させることもあります。しかしそれ以上に小劇場は俳優と観客が濃密です。聖の歌う「ありがとう」の場面で、あちらこちらからすすり泣きが聞こえます。大劇場ではこうはなりません。小劇場では観客同士の反応も舞台の印象を変える一因となります。
そう考えると、小劇場の観客となる場合、自分も舞台を作るんだぐらいの意気込みがあるといいのかもしれませんね。そんな観客の皆さんとご一緒できると嬉しいですよね。


などなど、徒然なるままに書いてみました。
こんなこと書いていますが、私は、どんな観客なんでしょうかね。あまり、自分が舞台を作るんだ、という熱い思いはないかもしれませんね。お邪魔にならないように、でしょうか、苦笑。
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