この時期山間部の温泉やキャンプ場、そして夏のイベントへ行く人も多い。クルマで対面ですれ違えない道を通ることも多い。そんな道には所々に相手車をかわす退避スペースがやカーブミラーがある。そして地元民は道路状況を熟知していて狭い道路でトラブルになることはまずない。
そんな田舎道を猛スピードで飛ばし、カーブミラーに映る対向車の影も無視し、退避スペースをわざわざ通り過ごしてクルマ一台分の幅の道路で対向車と鉢合わせになり、じっと動かずついには無謀に突っ込んでくる。こちらが電動格納ミラーを格納し山の斜面につけてぎりぎりに避けると、挨拶もせず睨んですれ違う。
ある時は10メートルほど川沿いにバックしてやると、なんとその対向車のすぐ後ろには退避スペースがあった。馬鹿なのかと思う。田舎道を走る都会の人間はなんだか偉そうだ。どんな心境がそんな運転をさせるのか知らないが事故が起きてからでは遅い。
田舎道を走る時は、カーブミラーを普段よりも気にする。木陰で薄暗いときはヘッドライトを点灯させる。狭いカーブで勢いよく侵入してくるクルマがスピードを落とさないときはカーブミラーにパッシングして相手に注意を促す。運転時の目線はいつもより前方に置き退避スペースを探しながら走る。不幸にも鉢合わせになったら進んで道を譲ったりバックしてあげたりする。そしてお互いの譲り合いを称え感謝して片手を上げたりクラクションを短く鳴らして合図する。間違っても意地になってトラブルを起こしてはならない。
高性能なクルマや都会暮らしなんぞに支えられた自己満足と不遜な走りは飛び出してきたイノシシやシカのの一撃で吹っ飛ぶし、路上でとぐろを巻くマムシを踏みつけてのたうち回るその姿に一晩中うなされるだろう。助けてを求めても携帯電話の電波は不通のところが多く不安は増大する。農作業で走る老人マークの付いた軽トラを煽ったりする奴によい夏休みは決して来ない。