ひとりごと

暖かい家族と木に囲まれた暮らしづくり。

2015.8 vol.121  木フェチ

2015-08-06 17:12:23 | 日記

「木を見分けるには どうすれば良いのですか」
と時々聞かれる事があります。その時は「何回も何回も木をみていれば、
誰でも自然に分かるようになりますよ」とお答えするのですが、
今回は材木屋が経験で得た木材の見分け方を書いてみます。
まず、見た目、これが一番重要です。色が濃い薄い。黄色い、赤っぽい、
黒っぽい。杢目柾目が、粗いか細かいか、はっきりしているか、ぼやけて
いるか、堅いか軟らかいか、それでも分からなければ持ってみて、軽いか
重いか、杉や桧の針葉樹は比較的軽く、欅や桜の広葉樹は少し重い。
さわってみて肌触りはどうか、少しがさついているか、つるっとしているか。
後はにおい、香り。ひたすら匂って記憶の中に入れておくと、どうしても何
の木かわからないときの最後の判断材料になります。
少し臭い木、酸っぱい木、甘い木、芳しい香りの木、いろいろあります。
材木屋に行く事があれば、気を付けて見て下さい。

いつも木に鼻をくっつけて木の匂いを嗅いでいるおじさんがいると思います。
その人は木フェチかもしれませんが、けっして怪しい人ではありません。



【木材の豆知識 No.70】
くすの木
広辞苑で調べると、クスは「臭し」と同源かと書かれるくらい強い香りが
します。これは、くすの木の成分に樟脳が含まれているからです。
タンスの衣類の虫よけなど樟脳の匂いは、なにか懐かしく、
何かをちょっと思い出させるような匂いがします。
又、私も最近知ったのですが、昭和37年までは、樟脳は、たばこや塩と
同様、日本専売公社の専売品でした。

コメント
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