ロンドン中心部のテムズ河にクジラが！：追記あり

（写真はBBCのサイトから）
本日午後、ロンドンの中心部を流れるテムズ河に、外洋から迷い込んできたと見られるクジラ（Northern Bottle-nosed Whale：和名不明）が泳いでいるとの事で、先ほどからニュースになっています。

クジラは体重約７トン、体長約５ｍと見られ、ロンドン中心部のタワーブリッジやビッグベンの横を通ってチェルシー地区まで上ってきた模様。先ほどのテレビの画像では、Albert Bridgeが写っていたようです。そう言えば先ほどからうちの周りもヘリコプターの音が多いような・・・。

BBCのサイトはさすが、ちゃんと動物の説明まできっちり載っています。

これが日本のテレビ報道だったら「テームちゃ～～ん」（仮称）と叫ぶ子供たちが川沿いを埋め尽くしている映像が目に浮かぶ所です。で、当然キャスターからのまとめは「微笑ましい姿ですね。地元ではテームちゃんに住民票を交付する事に・・・」ってなところでしょうか。この国ではまず悪名高きHome Office(外国からの移民などを管轄する役所）からビザが下りないでしょうけど

Sky Newsでは海洋動物の専門家が長々と生態やら今後の生存の可能性などを真剣に語っていました。そういうところは妙に真面目なお国柄です。

いずれにしてもいつまで居る事やら。川の勾配が異常に緩くて海の潮の干満が遠くロンドンまで及ぶテムズ河ならでは、の話題でした。

１月２２日追記：
昨晩、このクジラは救出活動の甲斐なく亡くなってしまったそうです。
救出作業の様子(BBC)。

最初は危ないから近寄れない、という話でしたが、最終的には弱っていたのでこのように近づけたのですね。

さすがに土砂で茶色になっているテムズ河は外洋から来たクジラには辛かったようです。
今日のSky Newsの話によると、アメリカでもフランスでも大きなニュースになっていたようです。日本でもちょっとしたニュースにはなっていたようですが。
ひょっとしたらこっちの人に「日本人だったらこういうクジラ食うんだろうなぁ」と思う人がいるのかなぁ・・・とふと思ってしまいましたが、案の定BBCのサイトでは商業捕鯨の話に絡めて書いていました。
下手に見物にでも行ったら余計な話でも吹っかけられていたかも知れません行かなくて良かった。

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