昨日、紹介した「札幌文化資料室」
明治18(1885)年に開校し、区内でも屈指の歴史を誇った旧豊水小学校。
そんな、歴史の一部が旧・小学校の敷地に残っています。
旧・豊水小学校 開港100周年記念 (昭和60年10月)
「はばたけ豊水の子」
「札幌文化資料室」のすぐ横にあります。
「大典記念文庫」 (たいてんきねんぶんこ)
(札幌市中央区南8条西2丁目)
れんが造り二階建てのこの建物は、大正五年から六年にかけて図書館(書庫)
として建造され、大正天皇の即位にちなんで「大典」と名付けられました。
当時の札幌にあった学校の図書館は、札幌農学校(現在の北海道大学)など
の2・3校に過ぎませんでした。
豊水小学校の保護者会が、七千円の費用をかけて建造しました。
当時の地域の人々の子弟教育への熱意がうかがえます。
↑ 昭和初期の大典記念文庫 左奥が現存する書庫。
太平洋戦争中は倉庫として使われ、人々の記憶から忘れ去られそうになって
いました。
隣には、木造平屋建ての閲覧室がありましたが昭和62(1987)年に老朽化した
ため取り壊されました。
書庫は、同じく昭和62年に修復されて、資料室・集会室として活用されていました。
建物の前面は「豊水の庭」と名付けられた庭園があります。
「ほうすい師弟の像」
明治41年2月に豊水小学校に赴任してきた、山口初太郎先生。
大正11年5月に校長となり、同校に30数年間勤務されたそうです。
質実剛健な校風を築き、情熱的な指導で生涯を豊水小学校に捧げた
先生を想い、昭和15年に同窓会が建立したそうです。
昭和10年の行幸記念の碑
東屋もあり、中島公園周辺のちょっと散歩の休憩にいいかもしれません。
歴史のある小学校って、重みがありますよね。
私の卒業した小学校は、新興住宅地に開校したばかりの小学校でした・・・。