Take off the sheep's clothing.

日々のデジタル物の備忘録的ブログです。
いろいろな設定の記録や購入したものの感想などをひつじの皮を脱いで書いています。

設計において"絶対"という言葉を使う事の意味

2013-12-27 00:28:59 | 日記・エッセイ・コラム
まず結論から、
「設計においてポジティブな意味で"絶対"という言葉を使う人は頭が悪い」と思う。

ポジティブな意味での"絶対"とはなにか?

・絶対壊れない
・絶対漏れない
・絶対に動く

などなどありますが、どれを見ても願望が現れている気がします。

絶対を辞書で引くと「何がどうあっても」、「どうしても」とあります。

では上の言葉の絶対を置き換えてみると

・何がどうあっても壊れない
・何がどうあっても漏れない
・何がどうあっても動く

となります。

では、「何がどうあっても」をすべて明示することは出来るのでしょうか?

この何がどうあってもを明示する事がリスク分析だと自分は思っています。

このリスク分析が一万項目以上に及んだ上で起こらないという結論であるならばその結果は「リスクはほとんどない」となりますが、「リスクゼロ」ではありません。

ですから「絶対壊れない」とか「絶対漏れない」とか言う人を信じる訳にはいきません。
だって、リスク分析を徹底的にやるとすると一生かかってしまうかも知れないことを分かっていれば軽々しく"絶対"という言葉は使えません。

確率で99.99999%起きないとしても0.00001%は起こる可能性があるわけですから"絶対"ではありません。

こういう人がマネージャーにいると苦労します。だって、バカを相手にしなければならないから。
いくら説明しても"絶対漏れないようにするんだ"とか言い出す始末。

一方、今ある国際規格認証取得の仕事をしていますが、すごく合理的に出来ています。

リスクがあるのを明らかにする。それは別に恥ずかしい事ではない。
出てきたリスクをどう解決するかを示して、リスクを小さくする。
出来る限り小さくして、リスクとして見なさないまで持っていくことで問題の解決を図ります。

この考え方が出来ないと"絶対"で単なる根性論となってしまい、こういう事を言う人は自称で「技術を持っていると思っているおっさん」な気がする。

>オマエのことだYO K

反面、ネガティブな意味で使うのはフェイルセーフの考え方からすると安全側なので気持ちのいいものではないが、大目に見る事が出来るかもしれない。