空を見上げて

いつも空を見上げてる。
毎日毎日見上げてる。

リハビリ喫茶

2019-09-22 22:18:49 | ブログ

所用のため初めて降りた駅で

まだ時間があったのでコーヒーでも飲みたくなった

ところが喫茶店らしきものが見当たらない

少し歩いてみたがどこにも無い

仕方なく駅に戻ろうとした時

二階に上がる小さな階段がありコーヒーと書いてある

こんなところにあったのかと二階へ

ドアを開けると小さな店内

お客さんは誰もいないので近くの席へ

カウンターのそばの椅子に座っていたお婆さんがゆっくりと立ち上がる

恐ろしくゆっくりと

私はブレンドを注文

お婆さんは何も言わないがカウンターの中のお爺さんが小さな返事

かなり時間がかかってやっとコーヒーが出てきた

するとお爺さんが「お砂糖もね」と一言

お婆さんが「あ」と言ったが私はお砂糖を使わないので断った

ここまでで15分くらいたっているので早めにコーヒーを飲み会計を

小銭が無かったので千円札をお婆さんに渡した

ここから

お婆さんがお釣を数えているが

いつまでも終わらない

するとお爺さんが「五十円玉が無いでしょう」「真ん中に穴が空いてる小さいのね」

「十円玉がもう一つね」「赤いお金ね。赤いのね」

「五百円玉は一つでいいのね。今持ってる大きいのね」

こういう会話を延々と繰り返し時間がたっていく

お爺さんは手伝おうとはしない

お婆さんに任せようとする

繰り返す

するとお爺さんがカウンターから出てきた

(良かった)と私

だが手は出さない

傍に立って教えている

しばらくしてやっとお釣がそろったらしい

お婆さんにお釣をもらい店を出てきた

あのお婆さんのリハビリのためにお爺さんはやらせているのだろう

店内にはランチメニューなどが書いてあったがどうするのだろう

その時は別の人がやるのか

朝だけお婆さんがいるのか

あの状態で早くしてとは言えないので結構な時間になった

コーヒーの味など覚えていない

疲れてしまったリハビリ喫茶